雨(終)
投稿者名:NATO
投稿日時:(05/ 4/28)
終幕(にわかの晴れ)
1
「日本GS連は、この件について一切関知しない。それが今回の元「霊獣保護法」改正についての表向きの見解ね」
ICPOの貸しビルオフィス。
西条と、美智絵。
目の前にある書類。
「霊、神魔、及びそれに類する種族への基本法」
ずいぶんとあいまいな、急ごしらえの法案。
それもそのはず、玖珂が死に、その悪事が数え上げられたドサクサに紛れて何時の間にか通っていた法案。
抜け道も多く、落ち度も少なくない。
「まあ、穴が多いっていうのは、別に悪いことばかりでもないし。これから、少しずつ改正していくことになるんでしょうけどね」
「……先生は、どの程度?」
「六道頭首が「個人的に」この件に関わっていたというのはあなたから聞いて知ったわ。ただ、日G連やICPOがタマモちゃん……「九尾討伐」についても、この法案についても情報が後手に回るのはおかしいと思ってた」
九尾討伐。政界よりはやく、オカルト部門が把握していてしかるべき問題。
だが。
「どうも、六道が情報を意図的に操作していたみたいね」
「ええ、そういうことらしいです」
玖珂と、六道頭首の間に交わされた「密約」
「神父は、最初から?」
「どうも、「例の」書類取り寄せるときには知っていたみたいですね。日G連に、とんでもないパイプを持っているのはどうやら間違いないみたいです」
「ああ、「例の」……それで、横島くんとタマモちゃんには?」
にやり。
不気味な笑い、二つ。
「ええ、これから呼びつけて、じっくりと。……どうやら、「何か」あったのは間違いないみたいですし、その辺も含めて」
「それにしても、これで決定かしら。……令子がだめなら、ひのめでもって思っていたのだけれど」
「……大変不本意ですが、それがそうでもないみたいです。確かに「超えた」のはタマモ君だけみたいですが、周囲も、やっと重い腰を上げたというか。――みんな、いろいろ必死みたいですよ」
「……道理で。最近ひのめ預けに行くと、帰りによってもずっと横島君にくっついてるのは、他の子に近づけないからなわけね」
「……修羅場、ってやつですね。まあ、自業自得ですが」
「彼のことだから、そうなれば全員に手を出しかねないわね」
「そんなことすれば、「彼女」に焼き殺されますよ。――元が元なのにやけに嫉妬深くてですね、横島君を仕事の話に連れ出すのも苦労しました」
「……一応、報告は聞いたけれど。まだ、やっているの?」
「これだけは、ね。罪滅ぼしなわけでもないでしょうが。――「彼女たち」には内密に」
「ええ、分かってるわ。……そのことを知ってるだけでも、タマモちゃんは有利よねぇ」
「……多分、いつか話すと思いますよ。彼自身の整理が付いたら」
「そのときまでに、あの二人がどうなってるか……離れてるってことはないでしょうけど、せめて、他の子もはいる隙間くらい開いてないかしら」
顔を見合わせ、笑う。
同じような笑い。
だが、西条の背中に冷や汗が伝っていることに、美智絵は気が付いていた。
「神父は?」
「昔の友達に会いに行くそうです。バチカンに渡りをつけてもらえたのは助かりましたが、彼もあれでずいぶん謎なかたですねぇ?どのくらいご存知ですか?」
「破門された理由もずいぶん曖昧だし。そもそも破門状の紛失なんて話初めて聞いたわよ。そのうえ今回の行き先はバチカン?……まったく。善人の振りして何十年私たち騙していたことやら。……そっちの調査もよろしくね?西条君の、「バイト」の件は、上に報告しないで置いてあげるから」
「え、ええ!もちろんですとも!」
冷や汗。
「まったく。イギリスから帰ってきたと思ったら……。ちゃんと送る書類は読ませてもらうからね」
「あ、あはは……」
当初、彼女を巻き込まないようにとした配慮はなんだったのだろうか。
すっかりおばさんになったと思っていたのは……。
自分はこの人には勝てない。
痛感した、西条だった。
2
横島と、タマモからの伝言。
「ベルク=“アマデウス”=シュドナイが、洗礼名をいただいた「父親」の訪問を、楽しみに待っています」
この言葉を聴いたとき、唐巣は即座にバチカン行きを決めた。
「ピート君、留守番を願えるかね?私の「義弟」が、会いたがっているようだ」
その言葉を放ったときの神父の様子は、想像を絶するものだったと、後にピートは語る。
「今まで出会ったどんな悪魔より、神父のほうがよっぽど怖かったです」
偵察に来た西条に、震えながら語ったそうだ。
ついていこうなど、とても言い出せる空気ではなかったらしい。
まあ、ダンピールに教会の本拠地が、居心地がいいということもなかろうが。
バアルとメドーサ。神魔界にも目立った動きは見られなかった。
仮にも地獄第二位の大悪魔だ。容易く左右されるような軽い存在ではない。
人間界に対する干渉も、裁くものがいなければどうにもならない。
部下に与えた不快とて、彼にとっては物の数にもならない。
さて、ここで。
「はあっ!?」
素っ頓狂な叫び。神父不在の協会は、ダンピールが責任もって管理していた。
ピンクのフリルエプロン。三角巾とはたき。
同級生の腐女子がいたら狂喜乱舞、濁涎ものである。
そしてその教会の席を占めるは信仰を鼻で笑い、神に平気で喧嘩を売るような人々。
美神親子、西条。そして言わずと知れた名コンビ。
「な、ど、どういうことよっ!」
「タマモが、俺のモノ!?」
ご主人様とペット。いや、言ってみただけである。
「そういうことだな。こうすればタマモ君の指名手配は外れる上、現行法がどのように変わっても手出しできなくなる。今が、最後のチャンスだ」
嫌味な笑い。
「ど、どういうことだよっ!」
「ど「そうよっ!どうしてそんな話になるわけ!?お兄ちゃんっ!」
口をぱくぱく。
タマモの言葉をかき消す怒声。
「なんで令子ちゃんがそんなに怒るんだい?」
ちょっと傷ついたような西条。
「な、ど、どうだっていいでしょ!それよりどういうことなのよっ!」
「……あ、ああ。つまり、六道の式神のようなものだ。あれは、都合上「霊具」として登録されているから行う行動はすべて六道の責任と名義のもとで行われている。つまり極端な話殺人や障害もその罪は「使用者」である六道に行くわけだ」
「……それで?」
「つまり、タマモ君が「横島忠男」の使用…いや、「所有物」になれば霊獣としての指名手配は外れるし、これからもすべて横島君を通して人と同じような権利が行使できる。まあ、もちろんこの契約は霊的にも試行されていることが条件だから、横島君に逆らうことに制約はかかるが、まあ、些細なことだろう?」
「ど「どこがよっ!」
びくり。タマモが震える。
「だから、どうして貴女がそんなに怒るのかしら?令子?」
「あ、あたりまえじゃない!こいつにそんな契約したら……「したら?」
したり顔の美知恵。やっぱり少々傷ついた西条。
「な、なんでもないわよっ!」
「そう……まあいいわ。ところで、そんな強引な話、大丈夫なの?西条君」
棒読み。わざとらしい演技だった。
「ええ、神父がGS協会に話を通してくれまして。法的にも今の段階なら滑り込みで登録してしまえば問題ないかと。書類一式もここに」
違和感。そそくさと仕舞い込もうとした西条の手を捕まえ、美知恵は書類を繰る。
「へぇ……。あれ?この誓約書の霊的施術、ずいぶん強力なのね。GS協会の一般とは別みたい」
「え、ええ。これは、まあ、その」
西条の顔が青ざめる。
「まあ、いいわ。まさか西条君が「タマモちゃんと横島君くっつけちゃえばなんとか」なんて思うわけもないし。へえ。これ精神系の制約なのね。……令子、これが発動するとどうなるか、わからないわけじゃないわよねぇ?どうするの?」
「な、なんで私に振るのよっ!関係ないじゃない!好きにすればいいのよっ!」
「……どうなるの?」
狐形態のタマモ。恐る恐る、美知恵を伺う。
「そうねぇ。横島君に逆らうと胸が締め付けられるような気持ちになって、切なくなって、涙まででちゃいそうになるかもねぇ。それどころか嫌われるんじゃないかって、悲しくなっちゃうかもしれないわ」
美知恵の笑い。何のことはない。制約そのものは強力でも、その効果はたいしたものではないのだ。
要するに。
「横島君に逆らうことがイコールで嫌われるかもしれない恐怖に変わるわけね」
びくうっ!
たいしたことではない。約束を破るときはたいてい多少でも相手に嫌われることは覚悟するものだ。だが。今のタマモにとってそれは。
「そ、そんなの嫌よっ!」
「でも、もう書類一式ここにそろっちゃってるしねえ。もう一度そろえなおすと、時間的に間に合わないわ。これでいくしかないわねぇ」
「だ、だからって!」
「……なあ、それって、別にぜんぜんたいしたことないんじゃねえか?」
デリカシーのない横島の一撃。
ため息をつく美知恵と西条。
そして。
「ほんとうに……そう思うの?」
タマモ。狐の潤んだ瞳。
「あ、ああ。何か問題あるの……か?」
飛びついてくるタマモ。ごしごし。服にふさふさの身体が押し付けられる。
「あらあら、まだ、制約は発動していないのにねぇ」
「これなら、発動してもたいした意味はない。横島君、早くこれに署名したまえ」
さあさあ。書類を押し付ける西条。
「あ、ああ。わかった」
タマモの態度は不信に思えども。その異様な西条の空気におされるように署名をする横島。
「タマモちゃん?」
美知恵の言葉。答えず、横島を見上げる。
潤んだ瞳。
「横島……責任、とってくれる?」
「なあっ!?」
「責任、とってくれる?」
なおも顔が近づく。
お、俺は欲情なんてしてないっ!自分に言い聞かせる横島。
「あ、ああ。そういう契約だし、わかってるけど……」
「けど?」
「わ、わかった!ちゃんと責任もつからっ!」
「……うん」
こくり。小さく頷くと肉球に朱を押し付け――。
ぺたり。
二つの署名欄。片方には横島の名前。そして。
霊力が、共有される感覚。
「――どうやら、終わったようだね。後の手続きは、僕が責任もって代行しよう」
「ああ、頼むって。どうしてそんなに膨れっ面なんです?美神さん」
「……な、なんでもないわよっ!」
3
「……以上です」
「そうですか……ご苦労様です。結局、最後は彼に任せることになってしまいましたね」
「……仕方が、なかったと思います」
「貴方がそう言うなら、そうなのでしょう。……ときに闇狼。あなた、横島という男、どう見ます?」
「……面白いと」
「それだけですか?あなたが?」
含み笑い。
「私に、陰陽連に売りたくないほど気に入ったか。それとも……?」
「俺の忠誠を疑うのは無理ないですけどね。姫さんに隠し事なんて、そんな馬鹿な真似はしませんよ。わからないんです。どうにもつかみ所のない」
「狩人。そう呼ばれ忌まわれているあなたが?……そうですか」
伊達に狼などという大仰な名が与えられているわけではない。
相手の癖、思考、果ては無意識のうちに出る自身でさえ知らないような反射さえ天性の嗅覚で読み取り、自身は動いたという事実さえ覚らせず、刈り取る。
それゆえについた名。闇狼。
それを知る少女が、「彼」に興味を抱くのも無理からぬことだろう。
「ちょうど天一神もお帰りになられたようです。……あまりこのような埃っぽいところにいるのは、身体に障ると思いませんか?」
「そのようなこと、聞かれれば侍従長が眼の色変えてきますよ?」
含み笑い、二つ。
「どうせどこかその辺で聞き耳を立てているに決まっています……。そうですね。彼女を連れて行くなら、どこからも諌言はないでしょう」
「諌言をあなたに伝える人がいなくなるだけでは?」
「同じことです」
言い切る少女。沈黙。
闇狼が、ため息をつく。珍しいことだった。
「……わかりましたよ。ただし、そのときは俺もついていきます。もちろん極秘裏に」
「……この組織で、一番信頼の置ける部下もついてきてくれるのなら、むしろ安全かもしれませんね」
「よくいいます」
「ふふっ……ほかの方々は従順すぎますもの。信用は出来ても、信頼は出来ません」
「やれやれ……」
恐ろしい言葉。世界の理を繰る術を心得た集団を、思うままに操る少女。
闇狼。彼のような外様、それも想像を絶する修羅場をくぐって来たような者さえ、この少女に逆らう気にはならないのだ。これが、血というものか。背筋を走る、汗。
「わかりましたよ……御意のままに」
だが、その感覚は決して悪いものではなかった。
3
「拙者も先生のものになるでござるっ!」
久々の事務所。第一声が、これだった。
女性と男性の比率が著しく悪い空間で出る言葉としては、最悪の部類に入るのではなかろうか。
だが、この横島は一味違う。
「あのなぁ……。あくまであれは便宜上のことで、そもそも俺はタマモに命令なんかしないっての」
頭などをなでながら。余裕の笑みさえ浮かべている。……ここまでは。どうやら何回も練習したのだろう。
この後、しぶしぶながら納得するシロにめったにないこちらからの散歩の誘いで――。
「……」
ジト目。なんとなく、教科書に出てきそうなほどに完璧な、ジト目。
「ど、どうした?」
「どのお口がいうんですかねぇ!「俺の目の届くところにいてくれ」なんていったって話は、なんなんでしょう!……あ、横島さん。お久しぶりです。ええ、本当に」
きぬの大きな独り言。その目は……。
「ちゃあんと横島さんが来るときのために包丁も研いで置きましたよ」
音符でもつきそうな話し方。だが、やたらに怖い。
「た、タマモ?」
唯一、助けになりそうな者。今は狐だが……に目を向ける。
が。
一瞬。視線が合った瞬間、ものすごい速さで目を逸らす。
「タマモ?」
「うっ……な、なによ」
なおも目を逸らす。
近寄る。前に出る。
目を逸らす。
回り込む。
また目を逸らす。
仕方ない。
横島は、タマモの顔を両手で押さえ、自分に向けた。
見つめあう。
相手が獣形態だから出来た。これが少女の格好だったら。想像し、あわてて打ち消す。
見つめあう。
「……」
「……だ」
「だ?」
「だって、しょうがないじゃない!嬉しかったんだからっ!」
ちょうど応接間に入ってきた美神も含めて。
事務所全体が、凍りつく。
その後、何があったのかは、書かないほうが賢明というものだろう。
ただ、言えることが有るとするなら。
たとえ、成り行きで集まったものでしかないとしても。彼らは皆で全てであり。
「なにしでかしたのよ!あんたあっ!!」
綻びが生じようと何がなんでも修復しようとするおせっかいな青年がいることであり。
「せんせいいいっ!」
そしてその行き過ぎな自己犠牲と実力でたいていのことは成し遂げてしまうことであり。
「よっこしっまさんっ。あそびましょっ♪」
これが、この空間こそが。
「よ、横島!?だ、大丈夫っ!?ち、ちょっとやりすぎよっ!特におきぬ!あ、あっ!その包丁、なんか妖気がっ!」
「美神除霊事務所」であるということである。
「あ、ああっ!横島っ!耳から、耳からあっ!……ってどこ触ってんのよっあんたあっ!」
――まあ、それが彼にとって幸福なのかどうかは別として。
「ひっ。よ、横島?……ご、ごめんっ。大丈夫?だ、だから許してえっ!こ、こんなのおっ!」
「あんた何やったのよおっ!」
「お、俺は何も……うぎゃあっ!」
――事務所は、今日も平和である。
今までの
コメント:
- 大学、入ってしまいましたTT。
群馬から送ります。ええ、本当にすいません。
とりあえず、これでアシュタロス絡み、書きたかった展開予想、設定は上がりです。実力不足で思わせぶりな終わり方になってしまいました。まあ、ないと思いますがもしこの舞台をもう少し見たいという方がいればもうちょい、先まで考えて見ます。ほんとにいろいろすいませんでしたあっ!
はい、それではコメント返しをば
純米酒さま
最初から最後までお付き合いいただけた奇特な方のお一人。あなただけは読んでいただけると、がんばったときもありました。
この先、また何か書くことがあれば、お付き合い願えたら恐悦至極です。
ニケさま
好みの展開。そういっていただけると光栄です。今回も含めて、少し遊びすぎたかと思うのですが……。
偽バルタンさま
永きにわたるお付き合い、まことにありがとうございます。
この先については、とりあえず考えるつもりですが、作品として投稿するかは考え中です。もしそのようなことになれば、そのときはまたお会いしましょう。(実はまったく違う話で会うことになったりして)
Iholiさま
最終話の前でのコメント、このへたれの作品を読んでくださる方がまだいたかと、感激しました。いろいろな人が来て、離れて……(ほろり)結局コメント数は毎回何人かが入れ替わりながら一定という不思議な現象を起こしましたが、とりあえずこの変な作品も終わりです。お付き合いどうもでした。
蛇足になりますが、この話にもしコメントつけていただける方には、この話にコメント返しも加えていきたいと思います。
最後に、皆様、本当にありがとうございましたあっ!そして、すんませんっ! (NATO)
- 連載終了、御疲れ様です。
途中のバイオレンスな展開がどう収まるのかとハラハラしながら読み進めて来ましたが、常時修羅場……ではなくて、いつもどおりの美神除霊事務所っぽい空気に安心しました。
嬉しいとつい口が滑っちゃうもんですよねw (純米酒)
- 連載終了お疲れ様でした。
最初から通してとても楽しませていただきました。
長編もこれくらいの長さで程好くまとめるのも力量ですよね〜。
すなおにその実力を尊敬しつつ、良作を読ませていただいた事に心からの感謝を。 (ぽんた)
- 最終話だけですが感想させていただきます。
雨シリーズ堪能させていただきました。
素晴らしい作品を読ませていただき有り難うございました。 (読石)
- 純米酒さま。コメントどうもです。
最初はバイオレンス一辺倒で、とも考えましたが。やはり「GS美神」の二次創作なんだから、終わりもそれっぽくしないと単なる自己満足だよなぁ。と。まあ、この作品自体が自己満足の塊なのですが。次はハードボイルド前面に押し出した西条とか唐巣の作品でも書いてみようかなぁ。……外伝、結構楽しかったし。
もう一度、ありがとうございますっ! (NATO)
- ぽんた様。コメントどうもです。
原稿用紙にするとおそらく三百枚はいっているであろう作品。おお!本になるじゃん!誰も買わないけどw
良作といっていただけると恐悦至極です。
実力ですか……。いま本気で書いてるオリジナル、というか真面目な小説があるので、完成すれば私の実力は明らかになるでしょう。不安でしょうがないですが。いろいろと。
最後に、ありがとうございましたあっ! (NATO)
- 読石さま。コメントどうもです。
あれ?一度コメントいただいた気がしますが……すいません、気のせいかもしれません。雨、結局二年かかりましたねぇ。結局最初に投稿したものを読んでいただいた方は途中で席を外されてしまい、汚名返上はできなかったわけですが(泣
つまりそれが今の実力なのでしょう!もっとがんばります!
いつかまた、お会いできる日を楽しみにしております。
最後に、ありがとうございましたあっ! (NATO)
- 蛇足というか……わがままなお願いなのですが。
後学のために、内容そのものについてもいただけるとありがたいのですが、それはそれとして。
できれば文章そのものに対して、テンポは速すぎはしなかったか、文章は読みづらかったり途中でだれたりしなかったか……etc。
対応策のご教授はあってもなくとも、展開に賛成であってもなくとも、ここまでお付き合いしていただいた方にそういったことを読者の視点から忌憚なき意見をおっしゃっていただけると助かります。ご協力、よろしくおねがいします。 (NATO)
- やはり最終4段(ナンバリングが3になつていますが(笑))が判り難いです。
おキヌちゃんの「どのお口がいうんですかねぇ!「俺の目の届くところにいてくれ」なんていったって話は、なんなんでしょう!……あ、横島さん。お久しぶりです。ええ、本当に」とか、タマモの「だって、しょうがないじゃない!嬉しかったんだからっ!」とか、前置きというか説明がないので、どういう経緯での発言でどの事柄を指しているのか読者にはさっぱり。いや私の頭の回転が鈍いだけかもしれませんが。
あと細かいことですが役物の使い方(例えば上記おキヌのセリフのように「」の中にさらに「」を入れる場合は『』を使うとかの約束事)やら原作との表記のズレ(おきぬ→おキヌ)とか、校正を十分にされることでもう一段読みやすくなるのではないかと愚考します。 (HAL)
- 忌憚無き意見ですか……ふふふ、容赦しませんよ?(邪悪)
HALさんのご意見とも被りますが、誤脱字。今回は「協会<教会(cf.GS協会)」「忠男<忠夫」「美智絵、美知恵<美智恵」かな。特に固有名詞の誤りは『極楽』への情熱と愛情を疑われかねませんので、辞書をいじっちゃいましょう。
あと、体言止めがちょっと多い部分があるかな、と。……格好いい体言止め。適切な運用、実に効果的。本質。それは文章の途絶。喚起される断絶、注目、或いは瞬間。――過度の多用。不連続点の増加。注目点の散乱。未完文の羅列。故にしばしば逆効果。……極端にやるとこんな具合(笑)。
とまあデカい面さげておいて今までロクに感想をさしあげてこなかったワケですが(ドクロ)。
ともあれ『極楽』連載後の世界で必ず避けて通れなかったであろう案件を解いていく試みの「展開予想」として読みました。輝彦らも認めるように微妙な落とし所に終始しましたが、忠夫とタマモの関係ともどもそれくらいの方が今後の展開も緩やかに進んで連載が長持ちしそうな気がします(笑)。総合的に賛成とさせていただきます。
では NATO さん、長期連載お疲れ様でした。ちょい先……もちろん、読みたいッス! (Iholi)
- コメントどうもです。HALさま、Iholiさま。
えーとですね。説明文って、小説に入れるの、大嫌いなんですよ、私。
この作品は趣味ということで極端なくらい削ってます。
論文でもない、商業誌でもないなら、いえ、そうであっても読者に負う所が欠片もない文章が、果たして他人を引き込むことが出来るのか、と。
さらに言うなら単純に無粋だなぁと思うくらい説明文が続くとそれだけで私はその文読むのやめてしまうもので……。
あと、同じ理由で体言もかなり使ってます。あくまで「淡々と、描写を鮮やかに」
がモットーなのでむしろ頭にしこりが残るくらいが良いと思ってます。未完文も、それが推測によって補えるならそのほうが文章として引き込みやすいのではないかと思うし、読解されない文に読む価値を見出せないもので……。短い文一つ一つが観念的には意味を持ち、読み飛ばしながら情景を描き出す――それが理想です。
ご理解いただきたいとは思いません。おそらく逆にそれで読みにくく、離れていった方もいらっしゃったことでしょう。ただ、考慮したとしても改善はされても根本的な変更はないことには納得いただきたいと思います。
あと、固有名詞の間違い。これだけは言い訳のしようがありません。もうしわけありませんでしたっ!さっそく辞書を……。
参考になりました。ほんとうにありがとうございますっ! (NATO)
- 申し訳ありません(平伏)
思い出しました!雨(6)でコメントしておりました、NATO様が覚えていてくれたのに……うう、すいませんでした〜〜(脱兎) (読石)
- 完結おめでとう&お疲れ様でした。
九尾の狐として追われる事になったタマモ、可也壊れていた横島君…二人を取り巻く優しくない状況…どう展開し、片付けていくのか…と読んでいましたが悲劇的な結末にならず何よりでした。
ふたりも事務所の皆も、以前どおり(…ただひとつ、以前とは違い修羅場が日常茶飯事になっちゃったよーですがw)何時もどおりの平穏な日常へと無事戻れたようで…良かったです。
後えらそうですみませんが気になった所…
詰め詰めじゃなくて、も少し行間を開けた方が読みやすかったかなー…と思います。
ともあれ、楽しませていただきました。
『この先』も『違う話』も、どちらも期待して待ってますw (偽バルタン)
- 偽バルタンさま。コメントどうもです。
私がこういうものを書くとき、バッドエンドというのはまずないです。いろいろ事情がありまして……。
修羅場。ほかにどうしようもなかったんです。ええ。二次創作である以上、下手な展開で原作崩すより、そしてまた原点に返る。見たいな方がいいかなぁと。
行間については御指摘どうもです。次に何か書くときは気をつけてみます。
それでは、ありがとうございましたあっ! (NATO)
- NATO さん、ご返答どうもありがとうございました。
今度はそのご返答について、失礼させていただきます。
こちらの意見に対して NATO さんがご異論を加えられた事については、双方の文章対する志向や指向が異なっていたという事でもあり、少々残念な気持ちはあります。
が、もちろん人それぞれに趣向や見解の相違があるのは当たり前ですし、異論そのものについては不満どころか NATO さんのより深い拘り所が見えて、寧ろ嬉しくすらありました。
しかしその一方、NATO さんが「趣味」と割り切っていらっしゃるモノにこちらがあれこれ的外れな事を申し上げてしまったのでは、と心配になってまいりました。「忌憚無き」というお言葉に甘えて NATO さんと本作との距離感を読み誤ってしまったのかもしれません。もしそうであるならば、申し訳ありませんでした、とお詫び申し上げる他ありません。
では、長々と失礼しました。「本気」の一作、頑張って下さい。 (Iholi)
- Iholiさま。
えーと、どういったらいいか……。御指摘は大変参考になりましたし、いかに趣味といってもいい加減に書いたものを人様に見せたわけではない以上、十二分に私の文を批評していただいたと思っておりますので、むしろ詫びられるとこっちに罪悪感が……。まあ、確かに原作に頼り設定を外したところや、もうすでに確立されているキャラを使ったためにあまり行わなかった説明があったのも事実ですが、それを加えたとしても「読者」として読みにくかったり物語に入り込みにくかったら結局は志向も独りよがりであって文を他人に見ていただく資格はないと私は考えます。また、私は文章の内容が陳腐なものは論外。文で魅せるとは展開はもちろん文章の書き方そのものであると考えておりますので貴殿の御指摘は私にとって最もありがたい部類に入るものです。
むしろこれから投稿したときこれがきっかけで遠慮されては困ると思い、返事に返事を返させていただきます。
改めて、ありがとうございます。そして、これからも良しなに願います。
長文、失礼しました。 (NATO)
- NATO さんへ。お忙しい中、度々のご回答に感謝します。
「趣味ということで」=「相応の手法を実践する事」であり、「いい加減に書いた」事を全く意味しないのはもとより承知しております。
ぼくが指摘した「体言止めの多用」はあくまでも一般論であり、NATO さんも重々ご承知の上でそれを実践なさっておられる。それにそもそも「展開予想」は趣味の活動の場であるのだから、より一般論が通用し易い普通の文章とは位置付けが異なるの事は察して当然です。なのにわざわざそれを口にし、あまつさえ「ご理解いただきたいとは思いません」とまで言わせてしまった自分の不明と言葉足らずをお詫びしたかった次第です。しかし今回「ありがたい部類の指摘」と仰ってくださり少々安堵いたしました。
これからのご投稿については、もとより機あらばこれからもお付き合いさせていただきたく想っていますので。こちらこそ改めて、宜ろしくお願いしますね、NATO さん。 (Iholi)
- 申し訳御座いませんでした(土下座挨拶)
やっと追いつきました、読了です。
この作品は個人的にかなり好きで、特に中盤のシリアス描写は圧巻でした。
神父がこれだけカッコ良いお話はなかなか無いかと(笑)
素敵なお話をありがとうございました。
これからのバカップルに幸あらんことを(笑) (龍鬼)
- ご返事が遅れて申し訳ございません。
龍鬼さま。
どうにも私はダークものしかかけないんですよねぇ。
これは何とか綺麗にまとまった感じですが……。
今ちょっと書いてる続き、なんと言うか……暗すぎるような。
ま、まぁそれはそれとして神父のカッコ良さ。外伝はそれなりにかけたかなと思います。今読み直すといろいろ問題もありますが。
もしまた投稿することがありましたら、お付き合い願えれば恐悦至極でございます。永きに渡るお付き合い、本当にありがとうございました。
これ、ほんとにどうしよう。……暗すぎるよなぁ。マリア語難しいし(泣 (NATO)
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