二人乗り
投稿者名:浪速のペガサス
投稿日時:(05/ 4/24)
ある日、二人乗りを見つけた
なぜだかその光景は目に焼きついて。先生にねだって私はやってみたくなった
先生、いつもこうなら楽なのにって笑いながら私を自転車の後ろに乗せて
風が気持ち良い
いつもの散歩とは違う心地よさ
――ねぇ、先生――
――なんだ? 走りたくなったってのは勘弁――
――先生の背中、おっきいでござるよ――
その背中は本当に大きくて、そっと体を預けてみたくて
私は手を触れたんだ
確かなぬくもり
包まれる感覚
郷愁にも似た想い
あぁ
あぁ
この感覚は
――………ちちうえ………――
思わずつぶやいた一言
先生は、何も言わず自転車をこいで
私は背中に顔を渦もらせた
あぁ
先生の背中のTシャツが、ぬれてきてる
今までの
コメント:
- ご存知の方、ご無沙汰です。そうでない方、はじめまして。浪速のペガサスです。今回復活したわけではないのですが、リハビリを兼ねてこんな短い独白を、シロと横島でやってみました。背中に父親を見る彼女、何もいわない彼。何気ない日常の何気ないこと。そんなたわいもないお話です。 (浪速のペガサス@駄馬)
- 良いですねぇ。
短い文の中に、語るべきことが全て入っているような。
個人的に、シロが横島に対して失った父親像を見ている部分は少なからずあると考えていますので。
その辺りもあって、全面的に賛成でふ。 (龍鬼)
- はじめまして。
叙情的な良い感じの作品なのですが、シロの一人称が『私』なのでいまひとつ素直に感情移入出来ませんでした。
ですので、未賛成 (alc)
- はじめまして。
「あー、凄ぇ」というのが読了後の最初の感想でした。
そういえばシロって、こういうキャラでもあり得るんですよね。
普段の元気さとの対比を念頭に置いて読むと、またさらに切なくて非常に好きです、こういうお話。
という訳で、賛成を。 (APE_X)
- お久しぶりです。
いや〜、いい作品でした。
もう、頭の中で想像できるくらいに。(笑)
次の作品、楽しみにしています。 (TAITAN)
- 浪速のペガサスさんはじめまして。
あぁ良かった・・・(泣)。シロの気持ちがよく分かります。
私もalcさんと同意見で一人称が『私』と言うのが気になりましたが、別に関係ナッシング(爆)。
リハビリを兼ねてという事なので、これからの浪速のペガサスさんの活躍に期待しています。 (never green)
- なんか他の方のコメントと重複してしまいますが、
私も一人称が気になりました。
でも、私のシロ観(横島に父親を重ねる)にばっちりあっていたので、賛成です。
ふと気付いたけど、美神にもそのけがある気がする・・ (キリュウ)
- 好きなひとの、頼りにしてるひとの背中って、なんだか安心できますよね。
シロちゃんにとって、お父さんの背中と横島君の背中は、きっと似ているんでしょうね♪
お父さんを想って泣くシロちゃんも、そんなシロちゃんの涙を、言葉にはしないけど背中で受け止めてあげてる横島君も、読んでていとおしくなっちゃいます♪ (猫姫)
- 一人称が『私』なシロ、有りだと思います。
横島君に亡き父親を重ね、涙するシロ…良かったです。
それを受け止める彼の姿もまた… (偽バルタン)
- 久しぶりだというのに、しかもリハビリの切削にこれだけの望外な評価、ありがとうございます(^^)
◇龍鬼さんへ
コメントありがとうございます。正直ここまで短くていいのかなぁ、でもほかにも言うことないんだよなぁ…。そんなことを思いながら書いていたので、これだけの評価を頂き、うれしい反面、当惑もかなりの比率で存在しています。ありがとうございました
◇alcさんへ
はじめまして。良い作品とのお言葉、ありがとうございます。感情移入がいまいち、文が短いせいもありますが、やはり俺自身の力量不足が大きいですね。勉強になりました。ありがとうございました。
◇APE_Xさんへ
はじめまして。凄ぇなどと、分不相応のお言葉もったいないです。ありがとうございます。シロは以外に深いことを考えていて、ただの猪武者でもなければ、犬でもないと思っております。その結果このようなお話ができました。 (浪速のペガサス)
- ◇TAITANさんへ
ご無沙汰です。ほとんど作品を投稿していませんので本当にお久しぶりです(苦笑)。二人乗りという光景が目に浮かんでいただければ、作者冥利に尽きます。というのも、これができたきっかけも、すべては俺自身が二人乗りを見たからですので(笑)
◇never greenさんへ
はじめまして。口調が違和感…あぁやっぱり(涙)。個人的には美神さんでもよかったかなぁとか思ってます。リハビリということで容認なさってくださるところに、自分のふがいなさを感じつつ。どうもありがとうございました
◇キリュウさんへ
某所でのコメントも含めて、重ねてお礼を申し上げます。ありがとうございます。やはり一人称というのは難しいですねぇ。なまじ特殊な言い方をする彼女ならなおさら。もっと吟味すべきでしたね。どうもありがとうございました。これからも精進します。 (浪速のペガサス)
- ◇猫姫さんへ
逆に頼られる側でした、俺は(苦笑)。ご無沙汰ですおねぇさま(笑)。どなたも横島君の事に触れていらっしゃらない中で、よくぞそこにも目をやってくださいました! その部分も実は肝の一部なのです。何もいわないで黙って受け止める横島、そして背中に埋もれながら涙を流すシロ。そして最後に「(自分の涙で)背中がぬれてる」と。猫姫さんの読み取りはさすがです。ありがとうござい亜ました。
個人的に一言、姫さんは愛おしさを感じてくれましたね。冒頭でも言ったように俺は受け止める側でした。背中に感じるかすかなぬくもりはいまや「苦しさと悲しさ」です(苦笑)
◇偽バルタンさんへ
シロの一人称を「私」とすることはある意味で賭けでした。というのも、シロほど、個人的な考えですが、内面が重視されないキャラクターもいないので、もしかしたらこれで新たなシロの内面が! と淡い期待をしましたが見事に轟沈しましたから(笑)。猫姫さん同様m、彼にも目を向けていただきありがとうござういました(^^) (浪速のペガサス)
- 激しく遅いコメント申し訳ありません。
短い描写の中に詰め込まれた色々な感情。親愛、郷愁、信頼、etc。大分前ではあるけど父を亡くした友人や祖母を亡くした自分をシロに投影して、非常に身につまる思いでした。勿論賛成です。
では投稿お疲れ様でした。 (Arih)
- >先生の背中のTシャツが、ぬれてきてる。
汗で(ぶちこわし)。
浪速のペガサスさん、お久しぶりです。
そうそう、ここの規定で「登場人物名のハンドルへの転用」は正式に禁止となりました。詳しくはトップ頁の「遊び方」を読んでくださいまし。
ぼくもシロの一人称および語尾はこれでいいと想います、というか常々そう想ってました。「拙者」にせよ「ござる」にせよ敬語なのですから、敬う相手がいない一人称独白では無意味です。現に出会った当初のタマモ相手にはタメ口と「ござる」が半々です。だからいずれはそーゆーシロの話を書くべ、と想ってたら……先越されたっ(笑)。
ま、同様の考察はマリアにも当てはまりまして、彼女がカタコトなのも単に出力方法の問題かも知れませんもの。こっちは既に何人かが書かれていますめ。
感想。で、アレだな。また2人乗りしたさに散歩の距離が増える、と(笑)。 (Iholi)
- お久しぶりです(笑) いや、そんなに久しぶり、ってこともないかもしれんけど。(どないやねん)
シロが横島くんに惹かれている要素の一つが父性であることは言い訳にしようもない事実ですが!何となく、最後の一文で、彼をただ、父親と重ねているだけの存在ではないように感じられました。
いや、多分、私の勝手な判断なのですが。謁見行為ですか。そうですか。(ぉぃ)
短いからこそ、伝わってくる美しさがある。
そんなことを思った所存です。私はこんな終わり方、好き。 (veld)
- シロって、原作では父親を亡くした悲しみ、ってのはあまり出さないのですよね。
でも、人狼は家族の絆が強いから悲しくないわけはないわけで。
さもありなん、って感じでした。 (とおり)
- ◇Arihさんへ
コメントはいつもらってもうれしいものです。お気になさらず(^^)
短い描写だからこそ、詰まるもの、きれいに殺ぎ落とされているものってのがあるもの。まさか拙作でそんなことが可能とは露知らず。先に発言しましたが、うれしい反面正直当惑もしております。コメント、ありがとうございました。
◇Iholiさんへ
というわけで今後、天馬(ペガサスなので)というHNにしようと思ってます。ちなみに汗っていったらぶち壊しです(涙)
シロの口調について賛同していただいて、少しほっとしております。といっても、俺の場合は感覚的な部分の中で「ござる」やらはないだろうと思っていましたが(笑)。先、越しちゃいました(爆笑)。
散歩の距離が増える…どこまで二人乗りするのでしょうね? 東京から九州くらいまでかしら?(笑) ありがとうございました
◇veldさんへ
微妙なお久しぶり(苦笑)
シロが横島に対して父親を求めている、というよりも。俺個人の考えとして「家族そのもの」に餓えているような印象を感じました。だから横島はある意味で「父」であり、「兄」でもあるみたいな。わけわからん。ちなみに最後の一文で彼女が「父」以外を感じているとおっしゃいましたがそれも狙ってました。指摘されて、嬉しいところです(^^)
短い美しさ、猫姫さんが先駆者ですが。そういっていただけると本当に嬉しいです。ありがとうございました
◇とおりさんへ
何も考えていないように見えるからこそ、余計に何かを考えているのかもしれませんね。むしろ、感覚的な部分、本能に近い部分で葛藤しているのかもしれませんね。どうもありがとうございました。 (天馬)
- お久しぶりです。そして、天馬さんの作品にコメントするのは初めてでしょうか。
まるで情景が目に浮かぶような素敵な話でした。
実際、シロが横島に抱いている感情は、肉親に対するものが一番近い気がしますしね。
一人称については少し気になりはしましたが、シロの場合、ござる言葉の方を意識して使っている印象もあるので、これはこれでありかと思います。
とりとめがない文章ですみませんでした。それでは。 (蜥蜴)
- ◇蜥蜴さんへ
票が増えたことに喜び、名前を見たときに歓喜しました。お久しぶりです蜥蜴さん(^^) コメントは…おそらく頂いたのは初めてですね
情景が目に浮かぶようだ、などとはありがたいお言葉です。まぁ、得てして二人の利というものはビジュアル的にも容易に想像できますしね。シロに限ったわけではありませんが、GS美神という作品は、父性というものに乏しいという印象を受けまして。シロニストには申し訳ありませんが、シロの感情はやはり恋愛感情ではないような感じではあります(汗)。あくまで、個人的に。
シロの一人称に関しては、俺も同意見ですね。彼女の場合、普通の言葉を付くあっている部分も多少見受けられましたから。多かれ少なかれ、意識しながらであろう、と。
ありがとうございました。取り止めがない文章ではありませんでしたよ(^^) (天馬)
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