ザ・グレート・展開予測ショー

なんかみすぼらしくも眩しい場所での崇高で虚しい会話


投稿者名:湊柴舟
投稿日時:(05/ 6/ 5)

 


 不条理。
 そんな言葉が浮かぶ場面は多々ある。



「…………あの〜…何してんスか?」
 朝。
 とあるボロアパート。
 日本が誇る最高位のGS・美神令子の助手で丁稚で飼い犬である横島忠夫の部屋。
 何やら人の話し声がするので部屋の主である横島忠夫が重たい瞼を開けてみると、
 どっかで見たことがあるような二人が、朝日をバックに談笑していた。(逆光でよく見えないが)
「いや、我々の事は気にしないで結構。折角の日曜の朝です、さあ、引き続き存分に惰眠を貪って下さい」
「いや無理だから!?ってか、やたら眩しいなと思ったら壁が消えて無くなってるし!」
「ああ、わいが取り敢えずぶっ飛ばしたわ。ホレ、そないな事気にせずゆっくり眠りィや」
「あほか―――!!俺の眠気もぶっ飛んだわい!!」
 


 不条理。
 そんな言葉が浮かぶ場面は多々ある。
 多分これも該当するだろう。
 少なくとも、神や悪魔の我侭に付き合わされている事には違いないのだから。



「スンマセンスンマセンスンマセンスンマセンスンマセンスンマセンスンマセンスンマセンスンマセンスンマセンスンマセンスンマセンスンマセンスンマセンスンマセンスンマセン神と魔の最高指導者だなんて知らなかったんですスンマセンスンマセンスンマセンスンマセンスンマセンスンマセンスンマセンスンマセンあほなんて叫んでスンマセンため口利いてスンマセン」
「……いや、そこまで見事な土下座っぷりを見せられると逆にこちらが恐縮なのですが」
「普段どれだけ虐げられとるのかよう判るわ」



 ひたすら謝り倒した(逆に憐れまれた)横島は(眩しいので)平伏したまま疑問を投げかけた。
「で、もっかい聞きますけど……何してんスか?」
 すると、なんか獣の頭をして翼をたくさん背負っている方の影(多分サッちゃん)が答えた。
「いやなに、暇つぶしのついでや。あまりにも恵まれない不憫な煩悩少年にサービスしたろおもてな…………取り敢えず史上最高の救済と史上最凶の災厄をもれなくプレゼントや」
「有り得ぬ程の幸福の中で、有り得ぬ程の絶望を堪能して下さい」
「いらんわ、そげなもん!!」
 流石に顔を上げて迫る横島。
「言葉遣いがおかしくなってますよ」
「ええい突っ込むな!」
 既にデフォルトで神魔の最高指導者相手にタメ口になっているが気にせず吼える横島。
 対する二人(?)は大して気にしていないのか、何気にフレンドリーだ。
「まー要するに、多くの二次創作作家の手に掛かって、面白おかしく幸せに不幸になれっちゅーことや」
「それがオチか!?」
「ああ素晴らしき並行世界」
「やかましい!!ええい出てけ!俺の部屋から出てけーっ!!人の心に土足で踏み込んだ挙句にしこたま傷をこさえやがって!!せめてサイドな話の中でくらい俺をそっとしといてくれ―――!!」



    

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