ザ・グレート・展開予測ショー

始まる時間!


投稿者名:とおり
投稿日時:(05/ 5/ 5)



「おう、それじゃまた明日な」

「また明日」

陽だまりに春の匂いが満ちている。
風に太陽の香りが乗って、日差しは心地よい暖かさで行き交う人たちを包んでくれる。
その到来を喜び、木々には新緑が、道の端にも新しい命が多く誕生する、咲き誇る季節。

行き交う人たちの服装にもやわらかい色が多くなり、いかにもふうわりとした印象が残る。
気のせいか、その足取りも軽いものになっているように。

大きく深呼吸して、おだやかさを目いっぱい吸い込む。

4月。

何度目かの春を迎えていた。







雪乃丞、ピート、タイガー。
いつもの仲間たちと別れる。
東京都庁地下、霊的シュミレーション施設での訓練を終えて、俺たちは家路についた。

あの事件から時間がたち。あいつらとは地下施設での訓練が日常になってから昔以上によく顔をあわせている。

隊長に強制されたというわけでもないけれど、それぞれがなんとなく出入りするようになり、それがそのままずっと続いている。
事件ではそれぞれが思うところがあり、修行の必要性も感じていたのだけれど、隊長も何も言わず施設を提供してくれている。
自主トレという形だから、お互いに教えあって上達するよう考えなければならなかった。
どうしても不明な点は書庫から資料を引っ張り出してきて考えたり、有識者の所へ出向いて尋ねていたりする。



自分たちで考え、実践する。
こんな所が、ずぼらな俺たちが訓練なんてものをずっと続けている理由かもしれない。



雪乃丞の魔装術、ピートのバンパイア能力、タイガーの精神感応力、そして俺の文殊。

それぞれの能力の特性を組み合わせてなにが出来るか、また向かい合ったときどのように対処するか・・・・。
GSに必要な対処能力、また強力な霊や魔物への対応能力。
自分たち自身に欠けている、足りていない能力を考え伸ばしていくのに、この訓練は役立っていた。

美神さんや神父、エミさんたちも時折顔を出し、修行の相手をしてくれた。
だけれども、いつも積極的な助言といった類のものはしてくれない。
示唆する行動を示し、後は自分たちで考えろ、といった態度。
だけれども、それがこの訓練を一層意味のあるものにしていた。




悩んで、苦しんで、そしてまた後悔をして。
時折感じる事の出来る、ほんの少しの喜び。
仲間や先輩との楽しいだけでは無い、文字通り魂と魂のぶつかり合い。
それがどれほど。
俺に張りを与えてくれているか、しれない。





今を生きている、その実感。






もう。
迷う事は、無かった。













――――――せめて、あたしを――――――













事務所を出て。
まだ風が冷たい。口から出てくる息は白く、その存在を主張している。
街路樹は葉を落とし随分とやせて、寒さをしのぐように巻きつけられた虫取りが、一層寒さを印象づけている。

外を歩く人もまばらだ。
俺は地下鉄に乗り、JRを乗り継いで自分のアパートへ。
いつもの帰り道。
必ず目に入る建物があった。




東京タワー。




最近では目に入る、という以上の感慨はあまり無い。
いや、感じなくなっているというほうが正しいのかもしれない。
冬特有の透き通るような空。
夕日に一層、赤が強調されるように立っているタワー。
目の前にある、巨大な建物。
だが、それは空々しいモノでしかなかった。

立ち止まり、見る。
その大きさが、逆に現実感を無くさせている。

右手に目を落とし、閉じて。開いた。
何回も。
両手で四角を作り、タワーをファインダーに捕らえたように、見つめる。
親指と人差し指。4本の指で作られたファインダーは、頼りなくタワーを映し出す。
息をついて、指を離す。そこに見えたタワーは、やはり現実のものとも思えなかった。










アパートの扉を開き、薄暗い家の中にぼんやりと浮かび上がるのは足元にあるゴミ袋、食器棚、万年床。
変わりない風景につまらなさを感じながら、玄関の電気をつけ、部屋に入る。
この間焼いた魚の匂いが、まだ取れていない気がする。

いつものコンビニ飯。
レンジで暖めた後の、プラスチックの熱さが少し不快だ。
アルコールとラードの臭いばかりが鼻につく。うまいのかまずいのか。
もう、そんな事は気にもせず口に運ぶ。



最近ではTVをつけることもあまり無い。
代わりにとり始めた新聞に目を通す。
相変わらず一面を飾るのは殺人、汚職、どこかの国でクーデターが起こっただの、代わり映えがしない。
ある記事に目が止まる。

「霊能管理法案、今国会で審議入り。与党の合意を待ち、成立の見込み」

俺はその記事を、違和感をもって受け止めていた。
事件が起こる前のあり方と、違っているからだ。



事件の前は、基本的に霊能はあくまでも霊能者たちの間での管理に任されていた。
便宜上国家がライセンスを発行してはいたものの、GS協会は全て霊能者たちで構成され、運営管理に口を出してくる事も無かった。
一般の人間には理解できないという側面があったものの、善意による運営が期待され、またその通りにされていた事が大きかったろう。

だが、事件の後。事情は一変した。
あの時大量に発生した「霊的なモノ」はある特定の人種を集中的に襲った。

そう。
彼らの目に見える「光」をより強く発する人間たちを狙って。
その結果、次代を担うべき人間たちが多く、亡くなった。
GSとしての訓練をつんでいたならばともかく、ただ才能があるだけの人間が、うまく対処できるはずもなかった。
また、有史以来ともいえる本格的な3界を巻き込んだ事件、その被害の大きさに国家レベルでの対策が急がれたのも、無理は無かった。

霊能は基本的に神魔界との交流・対応のために国家が管理する事となり、その為の根拠となりうる法整備が急がれた。
異論も無くは無かったが、皮肉にも事件を解決したキーマンが人間そのものであったということがその異論を封じ込めた。

継続的な霊能力者の保全育成、また、より大きな力を扱うにはより大きな責任が必要、その為には人間界においてもっとも責任のある単位「国家」が管理しなければならない、という主張は、事件によりともすれば霊能にアレルギーを示しかねなかった一般層に支持を受けた。
結局、「よくわからないモノ」に親族や友人たちを多く殺された人たちは、「よくわからないモノ」を扱う「よくわからない人たち」の意思に任せる事を良しとしなかった。



新聞を読み終わり、飯も食べ終わり。
湿り気のある、床に寝転ぶ。
見慣れた天井。
遠くで聞こえる車の音、今日は車の通る量が多いのか、ひっきりなしのエンジン音が耳に障る。



空に帳が下り、薄暗い部屋の中。
あの時、の事に想いが至る。



手の中で弾け飛ぶ、エネルギー。
それは同時に、命を弾け飛ばせた。



その時に、後のことがどうこうと考えていたわけじゃない。
ただ、目の前の事に必死だった。
世界の人たちがどうとか、大事な人たちの為にとか・・・。
そんな事、考えている余裕があるはずもなかった。

なんとなく。
新聞に書いてあった様な世間の反応は、どこかで納得する自分がいつつも、悔しい様な気がした。
世間の人たちは、知るわけも無いと思いつつ。










「せめて、あたしを・・・」









あの時の、あいつの言葉。
なぜか、頭をよぎった。









翌朝。
俺は、都庁に来ていた。
パスカードを使い、そのまま、訓練施設に入る。
特別、何がやりたかったってわけじゃない。
体を動かしていたかった。
はっきりとしないモヤ、それをすっきりとしたかった。

50体を抜いたとき。
システムがストップし、隊長が入ってきた。
いつからいたのだろうか、少し呆れているような、そんな色が目に浮かんでいた。



「全く」
「・・・何をそんなにいらいらしているの?」

一言。
全く、この人には敵わない。

「・・・すみません」

「訓練に来るなら来るで、一言あってもいいんじゃない?」

「そうですよね、本当に。すみません」

「・・・ま、今日のあなたは訓練って感じじゃなかったけれど・・・」

この人らしい。
こんな言葉のやり取りが、俺には嬉しい。

「隊長」

「なあに?」

「少し、お時間いただいてもいいでしょうか」

「あら、デートのお誘い?こんなおばさんでもいいのかしら」

「いえ、隊長がいいんです」

「ま、言うようになったわね」
「とりあえず、場所を移して座りましょうか」



コントロールルーム。
隊長が入れてくれたお茶の香りに落ち着きを覚えながら、俺は隊長に話しかけた。

「最近、無性にいらいらする事が多くて」

「あら、あなたらしくも無い」

確かに。
考える前に、行動に移してきたようなタイプだったから。
自分でも、あまりいらいらした事は少ないような気がする。

「・・・あの」
「隊長はどう思いますか、例の法案」

「ああ、管理法の事?諸手をあげて賛成って訳じゃないけど、あんな事の後だもの。仕方無い面もあるわね・・・」

「俺は」
「俺は、やっぱり。なにか違うんじゃないかなって、そう思うんです」

「違う・・・?」

「ええ。うまくは、言えないですけど・・・」
「だって、あの事件では。神も悪魔も、人間も」
「たとえ背に腹は代えられなかったんだとしても、互いに協力しあって、解決に当たったじゃないですか」
「そんな事って、きっといままでに無かったですよね」

「なのに」
「せっかく開いた可能性を、人間の方から閉じようとしてる。俺にはそう感じられて」
「国が管理するって事も、悪い事じゃあないと思いますけど」
「要は神界魔界に少しでも対抗できる力を手元に置いておく、ってことじゃないかって・・・」
「そう思うと。なにか違うんじゃないかな、って」

「・・・・・・・」
「そっか・・・」

隊長は一呼吸置くと、こう言った。

「でも、横島君。それも、ちょっと違うかもね」

「・・・え?」

「あなたの本心は、もっと別のところにあるんじゃないかしら」

「それは・・・」

「あの事件では、皆が精一杯自分が出来る事をしようとしたわ」
「そして、あなたも。自分がするべきと思ったことを、した」
「その事で少しでも世の中がいい方向に動いてくれる事を、どこかで期待してたんじゃない?」
「たとえ、自分で意識していなくてもね」
「でも、現実は思った通りには行かなかった。その事に苛立ってる」
「多くの人たちが戦ったわ、世界中で。あなたの言うように、人間も、神族も、魔族もね」
「けれど、その人たちは決してスーパーマンじゃあなかった。怖かったろうし、逃げ出したかったろうし、痛かったでしょうね」

「そんな人たちがなんとか前に進む事が出来たのは、意志の力。あなたと同じような、ね」

「その意志が、横に置かれて。国って言う耳あたりのいい言葉で、遠ざけられようとしてる」
「それが。悲しい、のでしょ」

隊長の話に聞き入っていた俺は、一口お茶を飲んで。
息を吐き出した後に、隊長にこう答えた。

「・・・そうかも、しれません」

「でもね、横島君。あなたが経験した様に」
「どんな事も、それがどれほど大きく見えたとしてもね。結局、動かしていくのはそこにいる人たちの意志、なのよ」
「あなたが今感じているやるせなさ、悲しさといったモノは今すぐどうかなるものじゃないけれど・・・」
「努力している限り、なんとかなっていくものよ」

「なんとか、ですか」

「そう、なんとか」
「なんとか、なっていくのよ」

その言葉を聞いたとき、自然と笑みがこぼれた。
ひどく楽天的に聞こえる言葉が、不思議と心地いい。

「あははは・・・」

「ふふふふ」

互いに、笑いあう。この人の魅力に、巻き込まれているのかもしれない。
でも、それが。
本当に、気持ちよかった。

「隊長の口からそんな言葉が出てくるなんて、なにか不思議な感じがしますね」

「あら、そうかしら?私、これでも結構楽天家なのよ」

「そうだったんですか?とてもそんな風には見えませんけど・・・」

「そうなのよ。ふふっ、ねえ横島君」

「なんですか?」

「私が公彦に、なんて言ってプロポーズしたか、想像できる?」

席から立って、壁に寄りかかって。
カップを右手から左手に持ち替えて。
ちょっといたずらっぽい目で、こちらを見ながら。そんな事を隊長は聞いてきた。

「プロポーズ、ですか。ていうか、隊長がプロポーズしたんですか?」

「そうなのよ・・・」

いつの間にやら、そんなとりとめも無い話を続けて。
気がつけば、午後も遅くになっていた。










「横島君」

「はい、なんでしょう」

「訓練、ね。これからも続けるんなら、いつでもいらっしゃい。話は通しておくから」
「でも。今日みたいな、無茶な訓練はしちゃ駄目よ」

「はい。ありがとうございます、隊長」

「いい返事ね。じゃあ、また今度」

「はい、また」



それから俺は、気が向けば地下施設での訓練に励むようになった。
どこから聞きつけたのか、雪乃丞が加わるようになって。ピート、タイガーなんかも参加するようになった。
人数が増えた事で、互いに組になって戦ってみたり、各人の特性を生かしての戦い方を研究してみたり。
やれることが格段に増え、またやらなくてはならない事がどんどんと見つかってきていた。

雪乃丞はあの性格で、ピートもあれで案外熱くなりやすいタチだし。
タイガーが冷静だったのが意外だったけれど、なんだかんだ俺たちの訓練は、うまく流れていたんじゃないかと思う。

毎日仕事の事を考えつつも、シャツの汗が絞れるほどのめり込んで訓練していた。
地面に疲れて倒れて、しゃべる事も出来ないくらいになる事も少なくなかった。
難しい理由があったわけじゃない、そうなのだけれど。


俺にはこんな、血反吐を吐くような特訓が必要だと思えたから。
頭をまっさらにして、やりつくせるところまで追い込む事が、必要だと思ったから。
考える事は、それからにしようとも。


訓練の合間、息をつくと。
俺は、あれ以来めっきり感じなかった充実を少しずつ取り戻しているように思えた。
それはまるで、モノクロの風景に少しずつ色を加えていく、そんな感じだった。






ある日、用事が重なって、全員が同じ方向に帰ることになった。
帰り道、夜の仕事に向かう前。
夕日に照らされた、東京タワーが目に入る。
相変わらず、目に映るその巨大さは、現実感が薄い気がした。



俺は、また。
指でファインダーを作って、前を歩く3人をその中に入れてみた。
相変わらず、でこぼこな3人。端から、雪乃丞・ピート・タイガー。
タイガーを入れようとすると、雪乃丞が切れてしまう。
ピートも真ん中になどおらず端にいてくれれば収めやすいのだけれど、雪乃丞は雪乃丞でまっすぐ歩かず、すぐにふらふらするし・・・。

くすりと笑う。
何か立ち位置が、そのまま性格を表しているような気がした。
そんな3人が、ひどく身近に思えて。

そのまま、ファインダーをタワーに移してみた。
いつの間にか、ずっと。
俺に近くなったタワーがそこにあった。

「おい、何してんだ横島。置いてっちまうぞ」

「遅いですノー」

「遅刻したら、美神さんにしばかれるんじゃないんですかー?」

3人が、言う。
まったく。俺はつい、笑って。

「おう、悪い悪い」

走って、追いつくと。そのまま追い抜いて、こう言った。

「一番遅かったやつが、立ち食い蕎麦おごりなー」

「え?」

「あ、テメーこら、汚ねえぞ」

「今月はもうお金がないんですノー」

全員バテバテだったけれど。
俺が笑うと、他の3人が笑って。その笑い声を聞いて、俺がまた笑って。もう、4人とも自分たちが笑っている事に笑っていた。
笑いながら走る、バス停までのダッシュ。
こんな事も、最近はあまり無かったのかもしれない。










事務所について、居間のドアを開けようとすると、シロとタマモのいつもの喧嘩が始まっていた。
俺はそっとドアを開けて、入り口に佇んだ。

なにやら、犬だ狐だと騒いでいる。
美神さんはため息をついて距離をとっていて、おキヌちゃんがなだめようとうろうろしているが、興奮した2人にあまり効き目は無いようだ。

いつもの事務所の、いつもの風景。
俺はまた、ファインダーを作って、その中に収めてみた。
なぜだろうか。
このままずっと、見ていたかった。

さっき通り過ぎた、タワー。
あそこで過ごした時間は、もうだいぶ昔になってしまったけれど。
あの時間、過ごしたこの場所は。
同じような、でも違った時間が、確かに流れている。





不意に、タワーの上であいつが言った言葉を思い出す。





「ねえ、ヨコシマ」

「なんだい」

「この先、アシュ様と対決する事になるわ・・・」
「どんな事があるかわからないし、万一のこともあるかもわからない」

「・・・」

「だけどね、ヨコシマ」
「もし、そうなって。あたしがこの夕日みたいに」
「空の向こうに、落ちていってしまったとしても」



「せめて、あたしを・・・」



「好きでいてね」





あの時、あいつが言った言葉。



俺は、その意味を取り違えていたのかもしれない。
ただ単純に、覚えていて欲しい、そう言ったのだと思っていた。

だけど。
落ちた夕日が、また次の朝には昇ってくるみたいに。
俺たちは、いやでもなんでも前に進まなくちゃならない。
繰りかえされる日常の中で、少しずつ離れていく時間。

しかし、それに囚われないで。
今、生きているこの時間。
その時を、大切にして。
精一杯、愛して欲しいと。

今を生きて、これからを。
例え、悪い結果に終わったとしても。
その後悔や悔しさは、自分たちのものだから。

だから、あいつは。
そう、言ったのかもしれない。









視線を、事務所の居間に戻す。
ファインダーを外して見た、その様はあまりにも鮮やかで、色が溢れていて。

今、俺はここにいる。
美神さんと、おキヌちゃん。シロに、タマモ。
奇妙な縁だけれど、ずっと一緒にいる、仲間たち。

もしかしたら、一緒にいられる時間がなくなるのかもしれない。
そんな日は、想像もつかないけれど。

もし、そんな日が来ても。
隊長が話してくれたように、まんざらじゃない時間が送れるかもしれない。










――――――ね、横島君。
公彦にプロポーズして、だけれどあまり一緒にはいられなくて。
神父とも別れることになって。
あたしね、少し寂しくなるのかなって思ったわ。でも、全然そんな事はなかった。
あの時の事は、大切な思い出だけれど。
その後、令子が生まれて。世界中をまわってね。こう思ったのよ。

あの時も楽しかったけれど、今も楽しいってね。
本当のことって、そんなもんなんじゃないかなって――――――










今を精一杯、そうすれば。きっと未来につながっていく。

俺たちは。
明日また、会えるんだから。


俺はまだまだ挫けるかもしれないけど。
その時は、俺を叱ってくれよな。





な、ルシオラ・・・









さて。
シロをそろそろ、止めないとな。
美神さんも、やばそうな雰囲気だし。
きっと止めに入っても、なんだかんだで俺が美神さんにしばかれるんだろうけど・・・。

それも、悪かないかな・・・。



「おはよーっす」



そう言って、俺はまた。
この時間を、始めたんだ。








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