吟詠公爵と文珠使い 番外編 from afirefly to the moon lady(後編)
投稿者名:アース
投稿日時:(05/ 4/12)
外観は普通だが、通学者達の中には吸血鬼を初めとする人外の者達が存在するという高校。
そんな現実にはあり得なさそうな学び舎に、二人の女性が火花を(あくまで、一方的に)バチバチと散らしていた。
言うまでもなく砂川と愛子の二人(?)であった。
彼女達二人はこうして、お互いに挨拶を交わしたまま、対峙している。
愛子が背負っている机がちょっとシュールだったが。
以下、愛子主観。
(く・・・・ピート君の言った通り、文句無しの美人だわ・・・・・・だけど、私だって・・・・!!)
彼我の戦力比較。
そのT:髪の色と長さ。
愛子:黒髪 砂川:鳶色の髪 補足:双方、長さは腰くらいまで。髪の艶は砂川に分がある?
勝敗:(恐らく)引き分け。
そのU:顔立ち
愛子:切れ長の目を初めとする美人系。
砂川:こちらも切れ長の目、スッキリした顔の線などから美人系。
勝敗:大人っぽさという点から見ると愛子の敗北。
そのV:スタイル
愛子:平均的女子高生よりも少し上くらい。早い話「まあまあ」「可も無く、不可も無く」
砂川:女性としてはやや長身(172cmくらい)それでいて出る所は出た抜群のスタイル。「モデルとしても通用しそう」
勝敗:愛子の完全敗北。
そのW:声
愛子:普通の女子高生と殆ど変わらない声。一言で言えば「普通」
砂川:男っぽい口調ながら、音楽的で綺麗な声。「歌手というよりも吟遊詩人」
勝敗:愛子の敗北。
その他諸々の点も鑑みて、導き出された結論。
愛子:総合的な意味で敗北。
(く・・・・・負けたわ・・・・!!)
ちなみに此処まで、思考に要した時間。僅か数秒程度。
恋する乙女の思考回路は、時に某土偶似の演算処理兵鬼さえも超えるのだ。
(それでも・・・・・勝負は最後までわからないのよ・・・・・!!)
一先ず、砂川から離れた愛子は、(横島を巡っての)強敵砂川を見やる。
何と言っても自分と横島の接点は学校だけ。しかも、それさえも横島が登校しなければ意味は無い。
一方、この鳶色の髪の美女は仕事のパートナーである以上、横島と一緒に居る時間は長い。
同居しているとはいっても、恐らく部屋は別なのだろうが・・・・・・・
(美神さんの所に居た時は、おキヌちゃん達が牽制しあって、まだ安心できたのに・・・)
これは実に不味い状況だ。
愛子は乙女の直感からか、横島と砂川の間にはただならぬ繋がりがあると読んだ。
(恐らくは小鳩ちゃんよりも彼女のほうがずっと手強いわね・・・・)
そんなことを考えながら、ウンウンと頷く愛子。
その一方では「失恋を味わうのも青春よね〜」などと心の片隅で思っていたのかもしれないが。
「ふふふ・・・・・机君。君には何の恨みも無いが、尊い犠牲になって貰うよ」
「そうだね・・・・これは聖戦なんだよ」
チキチキとカッターのナイフを出しながら、危ないことを口走る男子数名。
全員、眼がいい感じに逝ってしまっている。
「待って下さい!! そんなことをしてはいけません!!」
そう言って、彼らを止めにかかったのはクラスの良心。苦労人の某バンパイア・ハーフことピート。父親がアレなのに実に常識人である。はっきり言って、彼のほうがまともに見える。
「く・・・・・ピート、貴様か!! 美形にはこの気持ちはわからんのだ!!」
「庇い立てするならば貴様も同罪だ!! 『ニンニクごしごしの刑に処す』!!」
言い放つが早いか彼らの一人が懐から取り出したのはピートと名札がつけられた藁人形とニンニク一個。
「美形、滅ぶべし・・・・・美形、滅ぶべし・・・・・!!!」(以下、エンドレス)
そして、彼は上記の呪詛の言葉をブツブツと唱えながら、藁人形にニンニクを擦り付け始めた。(何処に、何の為にそんなものを持っていたという突っ込みは拒否)
ゴシゴシゴシ・・・・・・
「はうあっ!?」
どうやら、効果覿面だったらしく、床に崩れ落ちたピートの体がびくびくと痙攣し始めた。
さらに白目を剥き、口から泡を出すというおまけつきだ。
「さて、美形ぶったバンパイア・ハーフの処断は終わった・・・・・」
「いよいよ、我々、人類の敵である横島忠夫に対する制裁をば・・・・」
ビクビクと痙攣するピートを見ながら、「くくく・・・・・」とくぐもった笑いを漏らす一同。実は悪の秘密結社の一員だといっても全く違和感が無いかもしれない。
「よーし、ではカーニバルを始め「ちょっと待てよ」・・・な、誰だ!?」
突然、後ろからかけられた声にあからさまに動揺する結社の首領もといメガネ君。
「俺の悪口云々の前に、机が痛むからやめろ」
横島は冷めた視線で、メガネ君を始めとする面々を見下ろしながら、正論を口にした。
「く・・・・・止めるな、横島!! 我々の崇高なる使命を邪魔するな!!」
「そうだ!! これは我らが主の御意思なのだ!!」
何やら某神父が聞いたら、砂漠化が進行している頭を抱えそうなことまで口走り始めた。
(宗教戦争はこんな風にして起こるのかもな・・・・)
そんな彼らを見ながら、横島は微妙にずれたことを考えていた。
「何にしても、止めないならこちらにも考えがあるぞ」
「ほう、どんな?」
「やって貰おうじゃないか」
全く怯んだ様子の無い男子達に溜息をつきながら、横島は左手に持っていた文珠を発動させる。
それによって光が一瞬明滅した後、彼の左手には黒塗りの鞘の西洋剣が収まっていた。
屋敷の自分の部屋に立てかけてあった魔剣を『呼』の文珠を使って呼び出したのだ。
「こいつを使ってでも止めるぞ」
あくまでも剣を鞘に収めたままで、静かに警告する。
霊波刀でも良かったが、相手に与える影響や質量を持ったこちらのほうが大きいだろう。
「何を・・・・剣を持ち出して、脅迫とは卑怯な!!」
「そうだ、来るなら拳で来い!!」
もっともカッターやスプレーをを片手に目を血走らせた連中が「卑怯」だの「拳で来い!!」だの言っても、説得力は皆無に等しかった。
そんなこんなで、膠着状態に陥った教室。
愛子や砂川も彼らの動向を見守っている。
ちなみにピートは床にほったらかしだ。哀れピート。
そんな緊迫感に満ちながら、何処か情けない状況が永遠に続くかと思われたその時・・・・・・
「おーい、貴方達、何をやっているの?」
ピンと張り詰めた空気を破る女性の声。
「次は私の授業でしょう。貴方達、何をやっているの?」
その声の主は何処か、浮き世離れした美術教師―暮井緑であった。
成程、まだ昼休みは終わっていないが、既に美術室へ移動しなければならない時間だ。
それなのに、誰も来ないので様子を見に来たのだろう。
「あ、あの今日は本物ですよね?」
「ええ、今日はね。たまにはこっち(学校)のほうにも顔出さないとね」
愛子の問いに暮井は口に咥えた煙草を燻らせながら答えた。
本物云々というのは、ご存知の読者諸兄も多いだろうがこの暮井緑という人物。
普段、教師の仕事はドッペルゲンガーにやらせ、本体は自宅で絵の創作に励んでいるのだった。彼女のやり方についてはそれぞれ、意見があるだろうが此処では割愛する。
「えーと、すいません。実は横島君の同僚の方が見えられたもので・・・・」愛子が暮井の疑問を解決するために前後の事情を説明した。
「横島君の同僚? GSの?」
「ああ、授業に差し支えるような真似をしてすまない。私がその同僚の砂川だ」
そう言って、当の砂川は進み出て、暮井に自己紹介も兼ねて謝罪した。
「うーん、授業を真面目にやらない私が言うのもなんだけど・・・・・お詫びにちょっと協力してくれないかしら?」
「協力?」
怪訝そうな口調で問い返す砂川に、暮井はいつもの掴み所の無い顔で頷いた。
美術準備室の扉の前。其処では男達の熱き死闘が繰り広げられていた。
バキイッ!!
そして、今また何やら激しい音と共に一人の男が空を舞った。
「ちきしょう!! ちょっとくらい良いじゃねえかよ!!」
「冗談じゃない、お前らの汚らわしい目線で相棒を汚されてたまるか」
吹き飛ばされた男の戯言を一蹴し、彼の頭を魔剣の鞘で打っ叩いた扉の番人こと横島は、目の前の男に冷然とした口調で告げた。
暮井が授業を遅れさせたお詫びとして、砂川に出した頼み事。
それは『絵のモデル』であった。砂川は今度絵の展覧会へ絵のモデルにピッタリらしい。
この言葉に血走った目で反応したのはクラスの男連中(横島、ピート、あとついでにタイガー除く)
どうやら、『絵のモデル』という中に『ヌード』と言う言葉を見出したらしい。
未だに彼らはハイテンションだった。それにしても素晴らしい想像力だ。
ちなみに今は授業も終わって、放課後。もう夕刻といっていい時間帯。
だが、『砂川の裸』を鍵穴越しでも拝みたいと、数名の男子は特攻を繰り返しては横島に撃退されていた。
先程、撃退された男で最後。最早、「砂川の裸」を拝もうなどという愚か者・・・いや、勇者は居なかった。
「はあ、ようやく終わったな・・・」
「お疲れ様、横島君」
魔剣片手の横島に、愛子は苦笑を顔に浮かべながら、労いの言葉をかけた。
「それにしても・・・・彼らもいい感じにテンションが上がっていたわよね・・・」
死屍累々といった様相で床に転がっている屍達(まだ生きてます)を見下ろしながら、愛子は彼らの野獣としての側面の凄まじさを再確認した。
「でも、昔の俺ほどじゃ無かっただろう?」
「確かにね」
美人とくれば見境無く、飛び掛っていた昔の横島の姿が目に浮かんで、愛子は思わず吹き出した。
それに野獣と化した男連中を撃退する横島の表情は、まるで恋人を守ろうとする―――――のようで・・・・・
(横島君、自分の表情に気付いてないのかな・・・・でも、いいなあ砂川さん・・・・)
愛子の中に嫉妬の気持ちが芽生えて来てしまう。
彼を想うからこそ、余計そう思えてしまって・・・・
その時、既に横島の視線は窓の外に向いていた。
彼の視線の先にあったのは・・・・・・・鮮やかな夕焼けだった。
(横島君・・・・・夕焼けを見る表情が・・・・・)
今、街を朱に染める夕焼けを見る横島の顔はとても穏やかで、幸せそうだった。
以前、彼が夕焼けを見る時にあったのは後悔と悲しみ。そして、怒り。
かつて、愛子が一度だけ見た彼が夕焼けを見る表情に張り付いていたのはそういったものだった筈だ。彼の身に何があったのかは、愛子は直接には知らない。
それについての真相を知っているだろうピートやタイガーも口を噤むばかり。彼らの様子から、追及すべき事ではないと察し、それきり触れなかった。
ただ一度だけ、学校にやって来た『彼女』に関係があるのだということは解った。
ふと、窓から下を見下ろした愛子は、運動場で練習する陸上部の生徒達が目に入った。
(バトンタッチか・・・・)
彼らが今、やっているのはリレーの練習らしい。だが何故、この言葉が頭に浮かんだのかは解らない。
「今、幸せかね、か・・・・」
ふと漏らされる彼の声。
「え、何?」
「いや、ちょっと知り合いの言葉を思い出しただけさ・・・・」
(そういえば、去年の今頃だったかな・・・・バティカンの牢獄であの悪魔と話したのは・・・)
人知れず心の中で呟く。
『今、幸せかね、か』
横島の頭の中を、あの時の問いかけが通り過ぎていった。
一方・・・・・・・・
獣達が全員沈黙する(というよりもさせられる)少し前。
「外が騒がしいな・・・・・」
「貴方の裸を求める獣達が暴れているんじゃない?」
スーツを脱ぎ黒いレースの下着の上に白いシーツを巻き付けた砂川と、椅子に腰掛けながら、そんな彼女の姿を絵に描き起こしていく暮井。
男子達の『ヌード』という発想はあながち間違っていなかったようだ。ある意味、完全なヌードよりも刺激が強いかもしれない。
「横島が撃退してくれるだろう」
「随分、信頼しているのね。昔の彼こそが獣と化した男子達の筆頭だったらしいわよ」
下書きをキャンパスに描きながら、暮井は淡々と告げる。彼女が赴任してきた当初、横島はそんな感じだったのだ。
「アイツの昔がどうだったかは知らんさ。だが、私にとっては今のアイツは信頼出来る」
暮井の指摘にも動じず、砂川はこちらも淡々とそれでいて、揺ぎ無い調子で言葉を返した。
(ふーん、こりゃまあ・・・・・)
内心の呟きは敢えて、口にせず暮井は黙々と筆を動かした。
間も無くして、美術準備室の外が完全な沈黙に包まれる。彼女の相棒が獣達を退治してくれたのだろう。
その後は、二人の間に会話は無く、暮井が筆を走らせる音だけが響いていた。
ようやく絵の下書きが終わった頃には日が暮れ、辺りはもう真っ暗となっていた。
「はい、これを受け取って」
「先生、これは?」
校門まで見送りに来た暮井が横島に差し出したのは布に包まれた長方形の板のような物。
「ああ、それはね私が描いた砂川さんがモデルの絵の下書きを複製した奴。厄珍堂の『複製液』というアイテムを使って、別のキャンパスに写し取ったの。モデル料代わりに受け取っといて」疑問符を浮かべる横島に暮井が耳打ちする。さらに言葉を継いだ彼女によると、こちらはデッサン形式らしい。
それにしても、まだ厄珍堂を利用していたのか。あんな胡散臭さの塊のような店を・・・・・・・・(「余計なお世話アル!!」「黙れ、この似非中国人の子悪党め」)
「砂川さんに渡しても良いんだけど・・・彼女、バイクを運転するそうだから手には持てないでしょ?」暮井は煙草を燻らせながら、横島に言った。確かに自分はBMWのサイドカーに乗るからこの絵を持つ分には問題は無い。
ああ、成程と納得する横島に対し・・・・・・・・・・
(『大事にしなさいよ。その私の絵も、彼女自身もね』)
こっそりと暮井は意味深な事を耳打ちする。それは相棒として「大事にしろ」という意味なのか、それとも・・・・・・
「わかってますよ」
含みを持つ囁きをする暮井に対し、横島はやや憮然とした口調ながらも答えた。。
そんな彼の頬は無自覚ながらも微かに赤かった。
「うーん、似合わないこと言うものじゃ無いわよねー」
学校近くの駐輪場で待っている砂川のもとへ向かう横島を見送りながら、暮井はボリボリと頭を掻いた。
そんな彼女の様子にお構いなく、黒いBMWが勇ましい咆哮と共に夜の街を颯爽と駆けて行く。
そして、柔らかい月光がそんな彼らを照らしていた。
ほぼ同時刻、ヴァティカンの地下牢獄。
『くくく・・・・いや、実に幸せそうじゃないか・・・・坊や』
自分が出した問いにあの坊やは見事に答えを見出したのだ。
「おい、何を笑っているんだ?」
『いや、何、大したことじゃないさ。ちょっと知り合いのことでね・・・・』
地下牢獄の通路と住人が居ない牢の掃除に来た衛兵に『全知魔』ラプラスはくぐもった笑いと共に答えた。
その顔はとても愉快気に歪んでいる。当然、彼の目には『彼ら』のやり取りが『視』えているのだ。
もっとも衛兵には彼の様子など関係は無い。薄暗く、陰気な此処から出たいという一心だった。
そして、衛兵が立ち去った後―――――
『月光も蛍の光も安らぎを与える光だが、どちらも夜だからこそ、存在しうる光・・・・・・一方、太陽の光はあの坊やには強過ぎたということかねえ・・・・・』
確かに太陽の光は恵みや活力をもたらすものだ。だが、行き過ぎれば、または人によっては有害なものにもなり得る。
『蛍から月へバトンは渡されたか・・・・・・・』
何ともいえない口調で呟くラプラスの声は、いつもの事ながら彼以外の誰の耳に入ることも無く、闇へ吸い込まれていった。
そして、後に開かれた展覧会にて、ある一つの絵が絶賛され、脚光を浴びることになる。
その絵の題名は―――――――
後書き 長かったです。前半、中盤はギャグ。終盤はシリアスというわけの解らない話に・・・・・太陽の光は誰を指すのか・・・・・絵の題名や内容については皆さん、それぞれご想像ください。(決して自分では思いつかなかったわけじゃなく・・・・)
今までの
コメント:
- 絵の題名はナンなのでしょうか?俺はありきたりかもしれないけど、
闇夜の女神なんてのがいいかな?適当すぎははは、
しかし、その絵の題名はなんて終わり方きになる。
前中後編おもしろかったです。翔 (翔)
- この話は作中でも触れたようにルシオラからゴモリーへ「横島のパートナー」というバトンが手渡されたといった意味を持っています。
あと実は『吟詠公爵と文珠使い』の本編と同時に「絶対可憐チルドレン」のほうも書いてみたいネタが浮かびました。(皆本さんの過去に絡んだ話です) こちらも書きあがったら投稿して見たいです。
それでは、本編のほうを執筆中ですので、ご期待いただければ嬉しいです。 (アース)
- >「冗談じゃない、お前らの汚らわしい目線で相棒を汚されてたまるか」
作中でも散々ありますけど、煩悩エネルギー充填のために覗きまくってた奴のほざくセリフじゃないですね〜。愛欲だか性欲だかを司るアスモのお前が言うかオイって感じです。
それに見たとしても平気だったのではないか、とも思ったり。あんまりきれいすぎるものって欲情できないですから。ファッションショーとかのモデルさんってきれいだけど妄想の材料には使えないですからね。
とりあえず自分で自覚してるあたりが納得できたんで賛成です。それにバトンタッチのところも。
夜でないと輝けない光って言い回しがすごく好きなんです。前の横島は思いっきり太陽って感じだったようなのは気にしないってことで。 (九尾)
- クラスメイト止めるのに魔剣を呼び出すのは、ちょいやりすぎかと
手に入れた力を誇示してるようで、ちょい違和感を持ちました
これがギャグで、横島が歳相応にふざけてるんだったら問題ないんですけど
この作品の横島は性格変わってますから、対応と反応がちょい不自然に感じます
校友と現横島の関係描写がちょい甘いかな〜、と思いました (Sig.)
- 魔剣を呼び出すのはやはり、やり過ぎでしたか。ピートや愛子以外の級友と横島の描写はちょっと難しいです・・・・何せ、原作で具体的な描写があまり無いですから。
文珠でクラスメート達を沈静化させても、良かったか・・・・ (アース)
- ん〜... 安易に"力"をちらつかせるのは「大人」の対応ではない、ということなので
それが魔剣だろうが文殊だろうが栄光の手だろうが同じことかと
これまでに描かれていたような横島なら、
高校生の大袈裟な反応くらい軽く流せそうな気がしていたってだけなんですけどね
魔族の好戦的な部分がそうさせているのなら、そういう描写がほしかったな〜、と (Sig.)
- Sigさんの仰ることはもっともです。単にクラスメートの暴走を止める抑止力の一つとして、魔剣を出しただけだったんですが・・・(鞘で手加減して殴って、気絶させただけですし・・・・・) 高校生として、羽目を外したくもなるだろうし、などと言い訳してみたり・・・・
やはり、読者に指摘されないと、気づかないことって、あるものですね。
ここが二次創作としての難しさの一つかも・・・・また一つ勉強になりました。 (アース)
- 総合評価として一先ずは賛成票。
とはいえ、単独では反対もありでした。魔神化の影響ということ、と考えて納得はしてるけど、やはり魔剣をちらつかせての脅し&一般人への実力行使はいかがなものだろうか、と。
ピートをも呪い殺す(死んでません)一般クラスメート達の怨念が感じられたのは、まぁ良かったです (すがたけ)
- 魔剣云々はいっその事、とことんギャグに落としてしまうのも手かも。これで大概の行為がOKになります(笑)。
愛子の奮闘は実に微笑ましいものの……それが(イロんな意味で)殆ど絶望的なのがチョイトなー、と想いました。
あとはまあ、副題について。
firefly lady と言えば『極楽』では彼女しかいませんので、moon lady と同様に冠詞は the が適当。
ただし「数いる蛍妖怪の中の一」あるいは「アルテミスや迦具夜姫など、月の淑女の中の一」ととらえて「ある蛍娘から〜」などとボカしたい場合には双方 a とすべし。ご参考までに。 (Iholi)
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