雨と梅雨と伝える気持ち
投稿者名:never green
投稿日時:(05/ 5/29)
抜けるような青い空
視界を被わんばかりの真っ白な飛行機雲
降り注ぐ太陽光線
そして日陰でのんびりと涼む猫の寝姿
ある小さな季節を超え、もうすぐ夏がくる
町外れの小さな公園に二人の男性と女性が立っていた。
彼女はこの上ない最高の笑顔を彼に向けている。
彼は彼女の笑顔に同じく笑顔で受け取った。怖いくらいに。
――――――――――――――
雨と梅雨と伝える気持ち
――――――――――――――
氷室キヌは今とても不機嫌だった。
しかし怒りとは裏腹に悲しみや失望などもあったが総合的に換算すればやはり怒っている。原因はもちろん彼女の足元で所在なさげに小さくなって謝っている彼―――――横島忠夫だ。
彼にとっては欠かせない儀式、ほんの些細なことなのだが彼女にとっては些細どころではない。重大な問題である。問題ではあるが、反面それを彼らしさと認めつつある自分を感じていた。付き合いだして彼女にとって気分のいいわけがない。
「もう!」
時々、彼女は不安になる。本当に自分のことを好きでいてくれているかどうか。確かにナンパという儀式は、大きな傷跡を残したあの事件から立ち直りつつある証拠ではあるが、それにしても酷すぎる。真剣に想ってくれているのであれば、自分の気持ちを察してナンパなんかはしない筈だ。普段は明るくこれ以上ない元気でふざけているけど、肝心なときになったら真剣になってくれていつも救ってくれる。純粋にそんな彼を好きになったのだ。
―――じゃあ私と付き合ってるときは?真剣じゃないのかなぁ・・・
「あの〜おキヌちゃん?」
暫く考えていたようで、申し訳なさそうに小さくなっていた横島がおキヌの顔を覗き込んで一声かけた。びくっ、と一瞬身体が震えて思考モードから再起動を果たしたおキヌはまたもやギロヌと少し涙目で睨む。横島はその膨れたおキヌの顔が可愛いなぁ、という感情を抱きつつ睨みによって更に小さくなってしまった。
「知りません!」
ぷいっと彼から身をひるがえして彼女は帰っていく。その言葉で固まっていた横島は慌てておキヌの後を追った。しかし横島の懸命な謝罪も虚しく、事務所に帰ってもその状態は変わることはなかった。
二人の関係が悪くなっていくように、皮肉にも空も真似して次第に青空が灰色に埋め尽くされていった。
「あんたねぇ〜また怒らしたの?」
呆れた顔をして横島に声をかけたのは美神令子だった。腕を組み冷ややかな態度と目線を彼に浴びせる。その目線を現実逃避するように彼は俯いて彼女から目線を外した。
二人がデートから帰ってきたときは大きく分けても2パターンしかなかった。おキヌが幸せそうな顔をするか、拗ねた顔したおキヌに横島がペコペコと謝って帰ってくるか。
「あう・・・」
横島はその場で立ち尽くすしかなかった。何も弁解する理由もないし、あのネーちゃんが可愛いかったんや――――!!なんて叫んで弁解した日には食糧不足で死んでしまう。今や横島の命を繋いでいるものは食料―――つまりおキヌの存在だった。しかし食べ物という理由ではなく彼女を怒らせたり泣かせたくないという気持ちがどこか心の隅にあることを横島は感じている。思いつめたままの横島を見た美神は、ふぅと息を吐き捨て冷たい目線を元に戻した。
「まっ、私には関係ないけどね」
少し皮肉を込めて言ってみたが、軽く苦笑いをされて返された。美神はそのニブさに恨みを覚えながら部屋から出て行こうとした。自分に諦めという言葉を感じながら。
「あ、あの――」
「何よ?」
美神はぶすーとした顔をして振り向いてくる。横島はそれに少し怯え躊躇いながらも話を始めた。
「実は――――――――――」
そう言い残すと横島は自分のアパートへ向かった。
ふと窓を覗くと雨が降り始めていた。にわか雨であってほしいと思ったが、今日は止みそうにないことを直感的に悟った。いや、悟らされた。
「ほんとうに雨ねぇ・・・」
美神令子はドアノブを握ったまま誰も居ない部屋で呟いた。
「はぁ、雨かぁ・・・・・・。明日は晴れるかなぁ・・・」
誰も居ない部屋でおキヌはポツリと呟いた。窓越しに見える雨の風景もいつもより最悪に見える。雨は風をも交え更に強く町や物、人を濡らしていく。彼女の心も濡れてはないが雨模様だった。おキヌはそんな風景をとりとめもなくただ漠然と見つめていた。
ふと事務所のドアの音が微かに聞こえると、横島が自分の着慣れてるGジャンを盾に雨の中を走っているのが見えた。自分の傘を届けようと思ったが、どうもそういう気分にはなれない。もし、傘を持っていったらきっと彼を許してしまう。それに彼の背中は小さくなっていき、窓越しからでは見えなくなってしまったから。
「えぃっ!」
恨み節を込めながら自分の抱きしめている枕をベットに投げつける。そしてそのままベットに飛び込み枕に顔を埋めた。そうすると今日は何もする気が起こらずにそのまま目を瞑ってしまう。
氷室キヌは眠りについた。
雨は夜が明けるまで振り続け、彼女たちの心までも濡らしていった。
目が覚めると雨が地面を打つ音は聞こえなかった。ベットから上半身を起こし窓の外の風景を一応確認してみる。布団から身体を出すと梅雨独特のじめっとした空気を感じる。
「いやだなぁ・・・」
ぽふっ、とおキヌはまた枕に顔を埋めた。
「おキヌ殿〜。学校の時間ではござらぬか?」
何回かドアのノックが鳴った後にシロがおキヌを起こしにきた。また考え込んでいたのか起きてから時間がかなり経っている。
「あっ、いけな〜い!!」
がばっと布団を蹴り飛ばし目覚まし時計に目をやる。そして昨日目覚まし時計のタイマーをセットしてなかったことに気づく。既に遅刻ギリギリラインで部屋から飛び出し洗面所に向かった。
「あっ、おキヌ殿〜」
朝ごは――と続けて聞こえた気もしたが速攻で制服に着替えたおキヌは事務所から勢いよく飛び出していく。今日はシロが朝ごはん担当ということは学校に着いて気づいたふりをした。
この世界では全ての人達が誰かに対して愛情を持つことが出来る。しかしそれは証明できないもので、付き合っていても好きなフリをすることも可能だ。フリではないという証拠がなければ不安になることだってある。人は自分のフリに気づかないフリをして時々辛い現実から逃げ出しあたかも知らなかったフリをする。氷室キヌも自分のフリや他人のフリがフリなのかの確証がないから今不安なのかもしれない。
そう愛情という形無いものは証明できないのだ。
「と、言うことで何故ウチに来る?」
「タマモも食べてくれなかったでござる」
横島の目の前に置かれたもの―――食べ物(肉全般)――は折りたたみ式のちゃぶ台の上には乗り切れないほどあった。さすがに薄給で食料不足とはいえ朝っぱらに無理矢理起こされていきなり肉料理を出されれば横島でもさすがに酷である。
「おキヌちゃんもタマモも苦労してんなぁ・・・」
箸で少しづつ摘んで肉料理を食べながら、くしゃっと髪をかき上げ横島はポツリと呟いた。一方のシロは横島との久しぶりの朝ごはんで嬉しそうにばくばくとお肉を頬張っている。
「んで、おキヌちゃん怒ってた?」
「わからないでござる。けどおキヌ殿にしては珍しく寝坊したでござるな・・・」
「そっか・・・」
何となく寝坊は自分の責任だと感じた。いつもこうだ。もうこれで何度目というほどおキヌの前でナンパをしている。しかし後になってはものすごく後悔しているのにまたしてしまう。
「なぁ、シロ。俺さ本当におキヌちゃんに好かれてると思うか?」
「当たり前でござるよ。いつも先生とでーとするときはウキウキしてるでござるよ」
「そうか。じゃあ、散歩に行くか!」
「はいでござる♪」
横島とシロはアパートを飛び出し朝日が当たるアスファルトを駆け抜けた。鍵を掛けるのを忘れられたインターフォンのない扉はゆっくりと音を立てながら閉まっていった。
彼も氷室キヌと同様に証明されることのない愛情の証拠を探しているのかもしれない。
それから証拠を探すフリをして日めくりカレンダーが数枚捲られた。
相変わらず事務所には気まずい空気が流れた。事務所のメンバーは原因が分かっていたものの気づかないフリをしてその場をやりすごす。タマモにとってそれは気分のいいものではなかった。横島と二人きりになったのをチャンスにと遂にタマモが抗議の声を上げる。
「アンタねぇ、いいかげんにしてよ!」
もちろん怒りの対象になったのはもちろん横島。横島は横島なりに反省をして悩んでいて、だけどそれが逆に事務所の雰囲気を悪くしてした。
「う、すまん」
謝ることしか出来ない横島はおキヌ、美神同様所在なさげに小さくなるしたなかった。しかしどう見ても女々しい横島を更に追い立てる。
「私に謝らないでよ。おキヌちゃんに謝りなさいよ」
「い、いや、謝ったけど・・・あの、その・・・」
あうあうとした態度でタマモの問いに素直に答える。今の横島の身分は後から入ったタマモよりも低くなってしまった。
「あんたねぇ、おキヌちゃんのことすきじゃないの?」
「好きです・・・」
土下座して説教をくらう横島の頭の上にタマモが憤然と立ちはだかる。いつ狐火が発動してもおかしくはない。堪忍した横島はタマモに特別人生相談を受けることにした。受講料狐うどん五杯はかなりの痛手だったがこれ以上事務所の雰囲気を悪化してはならないと思い遭えなく承諾した。横島はぼろぼろと情けない声で今の心情を口々にする。本当はおキヌちゃんがスケベでドジな俺を何故好きなのか、もしかして同情して付き合ってないかとか。タマモはそんな弱気な発言に苛立ちを感じたが黙って最後まで聞いた。
「――――――ということです。先生、僕どうしたら・・・」
横島のノリには馬鹿らしく突っ込むことすらしなかった。タマモ先生は一たび息を吐き、キッとした目で横島を睨みつける。
「あんた本当にニブいのね・・・。けど、おキヌちゃんが好きじゃないにしてもアンタがまず気持ちを伝えないといけないんじゃない?」
「う、返す言葉がありません」
「何でそんな気持ち隠すのよ?自分一人で解決しようとするからこーなんの!誰にしろ最初から相談すればよかったのよ」
「お、おう。とりあえず勇気がでたよ」
「? 勇気?」
「あぁ、俺さ―――――」
「へ〜」
◇
「またナンパしたの?」
「はい、もう困っちゃって・・・」
「氷室さん。やはり付き合う男性を考え直したらよろしいかと」
学校の友達との帰り道。やはり第三者から見た横島はこんなもんだった。弓と一文字は何故おキヌが好きなのか疑問が募るばかりだ。二人はおキヌが俯いたまま歩いているのを見て、アイコンタクトを取り強く頷いた。
「あのさ、おキヌちゃん。本当に言いにくいけどさ・・・。実は数日前にさ、横島見かけたんだ」
「はい。またナンパしてたんですか?」
おキヌにはもう怒る力すら残ってない。いつもの反応ならぷーっと怒って帰っていくのだが、今回はかなり凹んでいる。そんな反応に一文字は一度話をするのを躊躇したが弓が代弁した。
「違いますの。それがおねー様とデートしてらしたんです」
「え・・・」
それまで下を向いて自分の足元を見て歩いていたおキヌが顔を上げた。その顔はまるで信じられないと物語っている。
「やっぱりやめといた方がいいよ」
「うん・・・」
三人はおキヌと別れるまで会話一つ無かった。
通学路をとぼとぼと歩くおキヌに、間延びした夕焼けが照らしつけられる。しかし、おキヌが頭をたれているのは、夕日が眩しいからではないだろう。弓達の話は自分が思っていた以上の動揺を受けた。所詮自分と付き合っているのはおちゃらけでやっぱり本当は美神さんが好きなんだ、とおキヌは思う。今日は仕事がある。そう思うと家への足取りが重くなった。もう今日は誰とも話したくない、雨が降らないかなと思う。
おキヌの願いを叶えるように天気は急変し事務所に戻った頃には雨が降が降り始めた。
「こんな雨の中、私が仕事するとでも思った〜?」
「似てるでござる〜!」
「誰の真似のつもりかしら?」
タバコを吸うまねをして目を細め横島は美神の物真似をする。そんな光景をタマモはぎゃははと笑いシロは尻尾をぶんすか振ってみせた。真似された美神は怒っているものの、どこか笑っている。おキヌが帰ってきたときには数日間続いていた気まずい雰囲気はどっかに吹っ飛んでいるようだ。雨のおかげなのだろうか。
「「「「おかえり〜おキヌちゃん(殿)」」」」
扉の開く音に気づいて皆がおキヌに声をかける。横島の顔は吹っ切れていておキヌは胸の奥がずきんと痛んだ。
「ただいま」
皆に悟られぬようにおキヌは努めて明るく返事をした。
雨によって大名商売となった美神除霊事務所は今日の仕事を全てキャンセルし、各々は自由に事務所で過ごしている。おキヌは誰とも話す気がせず料理を食べ終わると自分の部屋に篭った。弓達の言葉が胸の中に残ったままで、布団の上でごろごろしては、窓の景色を見るだけだった。
コン コン
ふと、ドアのノックが小さく鳴った。まるで申し訳なさそうに。
「はい?」
おキヌは返事をした。扉の奥は誰なのか分かっている。微かな期待が胸に灯る。本当は声を聞きたかったかもしれない。話がしたかったかもしれない。
「俺だけど、いいかな?」
「・・・いいですよ」
ベットから立ち上がりドアを開けた。横島は神妙な顔をして、おキヌを見つめた。
「何の用ですか」
「えっと・・・その、・・・」
自分でも今の言葉がかなり冷たいのを感じた。横島は俯いたまま、必死に何かを伝えたそうにしているがおキヌの前で文にならない言葉を発するだけだった。
「用がないなら閉めますけど?」
「あっ、そのこの前はごめん!」
「・・・・・・」
おキヌは答えなかった。気を許したらもっと酷い事を言ってしまいそうで、そんな事をしてしまいたくなくて。何処かの営業マンみたいに横島は頭を下げている。
「で、お詫びってわけじゃないんだけど日曜空いてる?」
「空いてますけど?」
「えっと、大事な話があるんだ。いいかな?」
おキヌは部屋に戻りベットの上に身体を預けた。結局約束したけど、大事な話にどうも引っ掛かる。それに横島がデートに誘うのは滅多にないことだ。おキヌの頭の中には悪い予感しかなかった。弓達の話から想像すると別れ話に違いない。今日、偶然願ったとおりに雨が降ったのは、横島の願い―――美神と付き合うこと―――が叶ったことによって、代わりに自分の願いも叶ったからだろうか。どちらにしろおキヌには悪いイメージしか浮かばなかった。
弱音を言葉にして吐いてしまうのがたまらなく恐かった。
弱いなんて認めたくなかった 強いヒトでありたかった。
本音を隠していないと 2人の関係を繋いでいられないなんて そんなのは違う
答えのない問題を解こうとしている
◇
デートはなんとくではなく、これまでで最悪なムードで行われた。大事な話が頭の中にぐるぐると回ってとても楽しめるものではなかった。特に気になったのは横島が明らかにおかしい。どこにいる時でも食事をするときでも、暗くなったり上の空だったり急に明るくなったりと、更におキヌの思考を追い詰めていった。
何一つ楽しい事がなくデートも終わりに入った。
「その、散歩に行かない?」
「はい・・・」
これから大事な話をされるんだろうなぁ、と思いつつおキヌは弱々しく答えた。暫く歩いた後に横島がやっと口を開いた。
「あのさ・・・」
躊躇いがちに横島が話を繋げようとする。
「なんとなくですけど、分かってます」
「え?」
「この前、美神さんと一緒に出かけてましたよね?」
「う、うん」
認めた。おキヌにはその言葉でけで、話の内容を悟ってしまった。
「ですから、私と別れようという話なんですよね?」
「え?ち、違うよおキヌちゃん!美神さんと出かけたの――――」
横島は弁解するようにおキヌに詰め寄ったが、もううんざりだった。
「言い訳しないで下さい!!」
おキヌは涙をぐっと堪えた表情で叫び、走り去っていった。
「ちょ、ちょっと!おキヌちゃん!」
横島は慌てておキヌを追いかけたが、最悪にも目の前には甲高く音の鳴る踏切が見えた。
――――ここで、諦めたら――――
横島はその場に立ち尽くして、叫んだ。周りには人がたくさんいたがもう気にならなかった。タマモから言われた自分の気持ちを伝えること。この先、成り行き任せでいかないと強く思った。相手の気持ちは分からない、証明できない。それでも伝えないといけないものがある。
「好きだ――――ッ!おキヌちゃん結婚してくれ―――!!」
おキヌは踏切の前で立ち止まった。電車が通り過ぎたころには横島は彼女に追いついていた。
「横島さん・・・」
「ご、ごめん。美神さんと出かけてたのはコレを買うためだったんだ」
横島はポケットから小さな小箱を取り出した。
「その、今すぐってわけじゃないけどさ、俺がもっと立派なGSになったら結婚してくれないかな」
おキヌは嬉しさで声が出ず、横島に飛びついた。
いざという肝心ときに必ず期待に応えてくれる。本当に本当のときしか真剣になってくれないのはちょっと悔しいけど、そんな彼だから大好き。
愛情は証明されないけど、それでも十分伝わった。
「もちろんですよ」
横島の胸の中でおキヌは小さく言った。横島にはその返事だけで十分だった。
そして二つの影が一つに重なった。
抜けるような青い空
視界を被わんばかりの真っ白な飛行機雲
降り注ぐ太陽光線
そして日陰でのんびりと涼む猫の寝姿
ある小さな季節を超え、夏が巡ってきた
氷室キヌは今とても御機嫌だった
いつかの公園の木の下で彼を待っている
ふと、夏の温かい風が彼女の頬を撫でた
振り向くと公園の入り口から慌てて駆けてくる彼
彼女は少し梅雨が好きになったかもしれない
髪を掻き分け彼女も彼の元へ駆けていく
そして今日、彼らは―――――――――
今までの
コメント:
- 皆スマン。期待に応えられなかった。しかもタマシロを出したためにこのありさま(泣
何であんな発言したんだろう・・・。今更、チャットでの発言を後悔していますねばぐりです。
ふと思えば約一週間前『ツンデレおキヌ・・・ぐはっ』で始まったこの一人祭り(泣)。何を血迷ったのか1.5キロバイト(汗
もう恥ずかしくて憤死しそうです。途中某サイトの連載作品と被ったりして本当に難産されました。
最初の始まりなんて某ギャルゲーパクってるし(最悪。こんなもん自分が書くもんじゃないな・・・。ギャグもないし・・・。
まぁ、応援くださったらまた書きますね。けどもうやめてね(特に○さん←言えないけど)。
もうおうちに帰りたい――――!!(脱兎) (never green)
- 力作、お疲れ様です!
赤貧男が指輪代をどー工面したか……どれくらいタダ働きするのか……などと考えるのは野暮ってモンですな、うん。
気になったのが、美神さん相手に急にタメ口になった横島君ですが……ま、いいです。よ、さすがおキヌスタ・ネバーグリーンさん!! (すがたけ)
- ナンパせずにはいられない。って、原作っぽいなぁ、と思ったり、『いや、まて、彼女いんのにするだろうか』とか、そんな反発を覚えたり忙しかったりする私です。(挨拶)
どっちになるかは分かりませんが、でも、やっぱり、原作の彼なら・・・するカナ?とか、妙に新鮮な。野生の獣のようなバイタリティー。野生の獣に失礼ですけど。
物語の中で現れる登場人物が、皆、生きている気がしました。不自然ではないような。私はこんな描かれ方が好きです。ゆっくりと、ゆっくりと、詰めていく感じが。春と夏の合間の一時の涼しげな瞬間というか。(わかりづらい)
でも、結婚は直球やな。横島さん。と、そんなことも。いかすぜ!
私的には、シロがかわいいな、と思いました。勿論、おキヌちゃんも、皆、良かったんですけど、何か、シロが、シロがかわいい(笑)
楽しいドラマをありがとうございました! (veld)
- 受講料狐うどん五杯は横島にはきついな〜ただでさえ指輪買ってるのに…(挨拶で…)
人目があるところで大声で結婚申し出るとは…勇者ですな〜(笑)
とても良かったです!!良作をありがとうございました!! (おやじの戯言)
- いやー、直球ど真ん中ストレート160q!!な横島の叫びがアツいですw
読んでいるこちらが赤面してしまうほどに(笑)
全体からほのかな切なさと温かさが感じられ、良い作品でございました。
ぐっじょぶ!おキヌスタねばぐりさん(´▽`) (ちくわぶ)
- いや、実際付き合いだしてからの方がその前よりも大変なワケで、しかも一足飛びにケッコンまでいくとは、これまた一層大変なコトに(苦笑)。
ま、この場合のケッコンは事実としてのソレよりも、今後一切のケジメをつけると云う意味合いが強いのでしょうから……もー浮気はできませんな、忠夫くん(笑)。
キヌの心情が終始丁寧に描かれていて好かったです。では。 (Iholi)
- いいなぁ〜。こういうストレートな告白って好きであります。
綺麗なお話ありがとうございました。 (犬雀)
- お、遂に5の呪縛から解き放たれた(笑。おキニスタでもおキヌスタとでも好きに呼ぶがいい!
誤字脱字は後に書きますので。では恥ずかしながらもレス返しです。
>すがたけさん
>赤貧男が指輪代をどー工面したか……どれくらいタダ働きするのか……
野暮ですね。とりあえずタメ口の件がタマモでよかったよかった。美神だったら今頃このSS成り立ってないし(ぇ?
>veldさん
>ナンパせずにはいられない、・・・『いや、まて、彼女いんのにするだろうか』
どうなんでしょうか・・・。けどルシオラの頃も美神に飛びついたこともあったしいいかなと。
原作では書かれてないので人それぞれ意見があると思います。だから二次小説はおもしろい。
>私的には、シロがかわいいな、と思いました
え?本当ですか?veldさんに言われるとうれしいなぁ・・・また書こうかなぁ(マテ
>おやじの戯言さん
>人目があるところで大声で結婚申し出るとは…勇者ですな〜(笑)
まぁ、横島君もやるときはやりますからね。
えっとこの話では横島は高校卒業している設定ですから、給料アップで受講料狐うどん五杯はきっと大丈夫。
あ、けど指輪は・・・うん、大丈夫です。
(never green)
- なんか間がすごいあきましたが、続きです。
>ちくわぶさん
>いやー、直球ど真ん中ストレート160q!!
170qです(ぇ?。170qのズバッとど真ん中です。と言うか私って変化球モノが書けないんですよね〜。
>読んでいるこちらが赤面してしまうほどに・・・
いや〜コメント読んでる私がもう赤面です(笑。
>Iholiさん
>いや、実際付き合いだしてからの方がその前よりも大変なワケで・・・
確かにそうですね。おキヌは高校生なのに一気に結婚ですもんね・・・。
しかしすれ違いを入れるためにはどうしても弓と一文字が必要だったんですよ。
>キヌの心情が終始丁寧に描かれていて好かったです
Iholiさんにそう言われると嬉しいです。 (never green)
- ↑ あ、ちょっと謂い足りなかった、カナ?(一番湯挨拶)
前回はかおりと魔理(全然関係無いけど、しかしまーよく役所がこの名を受理したもんだ。悪魔ちゃん騒動が懐かしい……)についてアレコレ言ったつもりは一切ありませんで。ここで言った「付き合い」はあくまで忠夫とキヌの恋人関係限定、「大変」はこの一連の騒動の事、をそれぞれ言いたかったワケでして。
友達2人は、やはりこの手の話には必須ですよねー。うーん、ないす・ぽずぃしょん。
追伸。
欧州語の構造から謂えば、たとえ屈折語(動詞や名詞などが時制・態や格に従い語尾変化する言語)であっても外来語は一部(言語に依る※)を除き語末母音が格語尾とみなされない、つまり不変化です。特に -u はそうです。
※例えばボーランド語(西スラヴ語系)では Iholi はハンドルも(ちなみに本名も)形容詞男性形と同じ格変化をします。例:psa Iholiego プサ・イホリェーゴ「Iholi の(飼っている)犬たち」
よって、ぼくとしてはオキヌイスタ Okinuista を推奨したい所存!(ui はちょいゥイってな感じで強めにどーぞ)
(-ista は伊・西・葡語等での名詞接尾辞。英語では -ist)
……すみません、ちょっと調子に乗り過ぎました(反省)。
ではでは〜。 (Iholi)
- >犬雀さん
>いいなぁ〜。こういうストレートな告白って好きであります。
曲がりものが書けないので、ストレートしか書けなかったのです(実話。
コメントありがとうございます〜。
>さらにIholiさん
すいません、私の勘違いでしたね。筆頭中は横島もおキヌも高校卒業前提だったのでそのイメージが先行してしまいました。
しかしIholiさんのコメントの通り、かおりと魔理は二人をくっつけるにしても引き離すにしてもないす・ぽずぃしょんでした(笑。
追伸の件は勉強になりました。オキヌゥイスタ(ヌゥが・・・)ですね。
けど私はオキヌイスタでもおキニスタでもおキヌスタで呼ばれても何でもオッケイな所存ですので(笑。 (never green)
- では誤字誤字です(汗。まだあったら教えてもらえるとうれしいです。コメントも実はしつこく待ってます。こういうのは初めてなんでアドバイスとかうれしい。
まずタイトルから五行目の
>付き合いだし『た』彼女にとって気分のいいわけがない
更にタマモとの会話で
>美神同様所在なさげに小さくなるしたなかった→小さくなるし『か』なかった
更に更におキヌが事務所に帰るところ。これはおかしすぎる(泣。何が言いたいのかサッパリ・・・。
>頃には雨が降が降り始めた→頃には雨が降り始めた。
雨が降が降り始めた?なんじゃそりゃ・・・。
一度確認したんですけど、おそらく本人が恥ずかしくてよく読めなかったんだろうなぁ(他人事。 (never green)
- 雨のうち晴れ!!
こういう横島とおキヌの話はいいですね〜(私もおキヌ派なので) (X-5)
- よっしゃ、そーゆー事ならアラ探しを!(最低)
・冒頭
> 彼は彼女の笑顔に同じく笑顔で受け取った。怖いくらいに。
>彼は彼女の笑顔を同じく笑顔で受け止めた。
>――怖いくらいの笑顔で。
(「怖いくらいに」が何に係るのか不明瞭、で前後から解釈)
・表題から2段落目
> 原因はもちろん彼女の足元で所在なさげに小さくなって〜
>原因はもちろん彼女の足元で何とも居心地悪そうに小さくなって〜
(「所在無い=所在[すること]が無くてブラブラと落ち着かない」は不適当)
・第1節、キヌが忠夫に声をかけられる直前
> 普段は明るくこれ以上ない元気でふざけているけど、肝心なときになったら真剣になってくれていつも救ってくれる。
>普段は明るいというかこの上無く元気にフザケているけれど、いざ局面が訪れると一転、真剣になって皆を救ってくれる。
(「〜くれる」を1本化)
・第1節の最後
> 二人の関係が悪くなっていくように、皮肉にも空も真似して次第に青空が灰色に埋め尽くされていった。
> 期せずして二人が同時に見上げた窓越しの青空は、いつの間にか鉛色の雨雲に埋め尽くされてようとしていた。
(「空模様=二人の心象」は解るので、敢えて説明省略)
・1日目夜、自室のキヌ
> 窓越しに見える雨の風景もいつもより最悪に見える。〜彼女の心も濡れてはいないが雨模様だった。
>窓越しに覗ける人通り疎らな雨の夜景は、何となくいつもよりも寒々しく映る。〜(削除)
(最上級の比較級は日常語。「雨=心象」省略。) (Iholi)
- つづきです。
・2日目朝、事務所
> 今日はシロが朝ごはん担当ということは学校に着いて気づいたふりをした。
>「お寝坊は三文の得、なんちゃって?」
>皆勤賞の危機を救ってくれた本日の朝食担当者には内心非常に申し訳無く思いながら、それでも油の臭いに包まれた朝の洋館を顧みる時間や余裕や度胸はもはや彼女には残されていなかった。
(そもそも遅刻ギリギリなので、ごはんの件はしかたない?)
・2日目朝、アパート
> 〜ちゃぶ台の上には乗り切れないほどであった。さすがに薄給で食料不足とはいえ朝っぱらに無理矢理起こされていきなり肉料理を出されれば横島でもさすがに酷である。
>〜ちゃぶ台には乗せ切れない/乗り切らないほどであった。学校の創立記念日で堂々と惰眠を貪っていた所を顔中嘗められて無理矢理起こされた上、朝っぱらから油臭い大量の肉料理を喜々と並べられても……いくら薄給のせいで食料不足の欠食学童をイヤイヤ演じる横島であってもさすがにこれは酷というものだ。
(物が主語だと基本的に可能は使えない。「さすが」一本化)
・数日後、事務所
> 〜気まずい空気が流れた。
> 〜事務所の雰囲気を悪くしてした。
> 〜おキヌ、美神同様所在なさげに小さくなるしかなかった。
しかしどう見ても女々しい横島を更に追い立てる。
>〜気まずい空気が流れていた。
>〜事務所の雰囲気を悪くしていた。
>〜おキヌ、美神同様バツが悪そうにただうなだれるしかなかった。そんな横島を、小柄な少女は容赦無く責めたてる。
(「しかし」(逆接)でなくてもよい。) (Iholi)
- つづき。
・数日後、帰り途
> いつもの反応ならぶーっと〜。そんな反応に一文字は一度話をするのを躊躇したが弓が代弁した。〜
> それまで下を向いて自分の足元を見て歩いていたおキヌが顔を上げた。その顔はまるで信じられないと物語っている。
>いつもならぶーっと〜。一文字はこんな風に足元を見ながらトボトボ歩くおキヌの姿にも、普通の色恋沙汰にもとんと慣れておらず、ただ金色のホーキ頭を困惑気味に掻き続けるしかなかった。そんな(他称)相方の見事な醜態を見かねたのか、弓はその可憐な唇を開いた。〜
>弾かれたように、おキヌの頭が跳ね上げられる。その青ざめた顔には「信じられない」焦燥と「信じたくない」反発が交互に現れては消え、薄らいでは滲み……やがて「そうかもしれない」という諦念が蒼白な額を土気色に染めていく。〜(以下、弓と一文字に僅かにスポットの当たった挿話が続くが、少し長くなるので省略(笑))
(「反応」1つ削除。後は主に構文の見直し提案。)
以上、誤字に拘らず何点も嫌味ったらしくみえるかもしれませんが、敢えて気になった文章を全て拾い上げてみました。
「>」で示した例はあくまで参考例ですので「こうせーや、うりゃ」などという不遜な事はほんのちょっぴりしか考えておりませんのでご安心を(「非緑の上」育成計画←絶対本気にしないよーに)。
改めて、失礼しました。次作を楽しみにしています。では。 (Iholi)
- うわわわわ・・・。なんだか本文よりコメントの方が多くなってないか・・・。
>X-5さん
キタ―――――!おキヌ派からのコメント。ねばぐりはすごく嬉しいです。
これであなたもおキヌスタ!(オキヌイスタでもオッケイ!)
なにはともあれありがとうございます。
ここからが本番だぜ、兄ちゃん(ぇ?
>Iholiさん
うぉぉぉぉぉおおおおお!アドバイス&ご指摘ホントに感謝感激です。しかもわざわざ上から下まで見てもらって。
ふむふむ・・・こんなにアドヴァイスをもらうと次を頑張るしかないですねぇ。
しかし自分の文の書き方を見直すいい機会になりました(orz←立ち上がろうとしてる
実は以前に他所で辛口コメントをもらって考えていましたから。よっしゃ!
>次作を楽しみにしています
頑張りま〜す。恥ずかしモノを書いたのでそろそろ『ギャグを書かなければ病』がっ(笑 (never green)
- ツンデレというか、シリアスな恋愛話のよーなw(挨拶)
全体的に丁寧に描かれている印象があり、非常に好感を持てるお話でした(って偉そうな物言いだな、自分)。ただ私としては、結婚はチョトいき過ぎかなぁ、と思います。誕生日のプレゼントとかでも良い様な気が(この辺りでかぶりが発生してしまい、『結婚』にせざるを得なかったのかもしれませんが)。でも、そこ以外はすんなり納得できたし、こんな話は好きなので賛成です(笑
誤字・脱字ではありませんが、一個気になったのが。
>「あぁ、俺さ―――――」
>「へ〜」
「へ〜」は入れない(「あぁ、俺さ――――」で場面を切る)ほうが綺麗になるような気がします。私だけかも知れませんが。というか、こういう指摘は作家さんの個性を削る行為かも知れませんな(汗
ということで、投稿お疲れ様でした。 (Arih)
- >Arihさん
わざわざこんな作品にコメントくださってありがとうございます(既に遠い目
>ただ私としては、結婚はチョトいき過ぎかなぁ、と思います。
はいその通りです(爆。だって本人もそう思いましたから(ぇ?。一応おとすところまで書いたのは良かったんですけど、どう持ち直すかで筆頭がストップしたわけで結局『結婚』という形になってしまいました。かぶりかどうかは知りませんが作者が追い詰められて(ぇ?)誕生日など出てきませんでした(笑。
「―――――」の件はチャットでもお話しましたが、実は私のSSの作り方って最初に会話文と動きだけをとっとと書いてしまって、その後心理描写や情景描写を加えていくといったやり方だったので、正直いうと手をつけなかったんです(汗
最後にコメントつけてくださった皆さんありがとうございました。もう見にくる人すくないかも(笑
なんとかこのコメントを糧にして次回に繋げていきたいと思いますので。
いやしかし本文並のコメントをいただいておキヌスタさんは本当にしやわせです。
ではこれからもよろしくおねがいします。 (never green)
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