ザ・グレート・展開予測ショー

目覚めて見れば…14


投稿者名:K.M
投稿日時:(05/ 5/22)

機内アナウンスと共に自分が浮き上がるような感覚に襲われる。

どうやら着陸態勢に入ったようだ。

ふと右手にある窓へ意識を移す眼下には沢山のビルが立ち並びその先には目的地である空港が見えてきた。

周りをビルに囲まれた空港…世界一着陸が難しいと言うのを何かで聞いたことがあるがこれを見ると納得する。

ゆっくりと大きくなっていくビル群から目を離し、

チラリと隣にいる心眼の方に視線を向けてみるが、目があうなり直ぐに逸らされてしまう。

(はぁ…)

先ほどからこうなのだ、気になり俺が心眼の方を見ると必ず目を逸らされてしまう。

何度か話し掛けようと考えたがその露骨な対応に全て二の足を踏んでしまう始末だ。


目覚めて見れば…14


香港…南中国海に突き出た小さな半島と235の島々からなる東京都のおよそ半分という小さなエリアである。

未来とは違いは未だイギリス領である事ぐらいが横島にも分る大きな違いだろう。

「で、いい加減話進めたいんだけどさ……ガツガツガツあんた何時まで食っている心算だ!!」

「ふっ…すまんな…メドーサの手下を抜けた後こんなにまともな飯食ってなかったんでな」

口いっぱいに詰め込んでいた食べ物を嚥下し雪之丞がそう答える。

場所は香港で中々名の通った名店。

その中で一人フードファイタの如く食べまくっていたのだ。

「お前の食事事情なんてどうでもいいそれより本当に先生は元に戻るんだろうな!?」

「土角結界は動作すると解除は不可能だが、仕掛けた奴を抑えれば別だ…少しは信用しろ」

「何!?貴様の何処に信用なんて言葉があるんだ!」

ガタン!と椅子を倒し、いきり立つピーとだが当の雪之丞はどこ吹く風だ。

「確かにお前はそうかもしれんが美神の旦那はどうなんだ?」

「…お金になるならの話なら信用してあげるわ」

「そいつは俺の話を聞いて考えな」

「美神さん!僕らの目的は、唐巣先生を助けること…」

「OK!話を聞きましょ」

正論を言ったピーとは美神から蒸篭の洗礼を受け沈黙すした。

その言葉を聴いた雪之丞がニヤリと笑い話し始める。

話の内容は今回の発端の事件のことだ。

風水師の失踪と針の関係…そして元始風水盤の事。

「ま、そんな訳で早いとこもう一度奪い返したい。協力する気になったかい?」

「オッケーー♪」

元始風水盤を使い何をする心算なのか、

ある意味メドーサに渡る以上に危険ではないかと危惧するするピートを他所に美神は雪之丞の提案に軽く答える。

「ほら!二人とも何時までそうしている心算?」

「えっ?」「何だ?」

美神の声に横島と心眼が同時に反応する。

見ると横島と心眼以外はすでに席を立ちこちらを見ている。

「あれ?飯食べるんじゃなかったんですか?」

「あんたね…」

コメカミを押さえ、美神が唸る。

「…えっと…横島さん…もうお食事は終わったんですけど…」

「えっ?」

おキヌの控えめな指摘を受け目の前のテーブルを見ていると雪之丞によって食い散らかされた皿やら蒸篭やらが転がっていた。

その隣で心眼も同じように『何時の間に』といった表情を浮かべ驚いている。

「ほら!分かったならサッサと行くわよ!」

「えっちょ、ちょっと待ってくださいよ…せめて何か食べさせてくださいよ」

「そ、その通りだ美神殿これから戦いに行くというのに補給が無いのは不利になるだけだ」

横島の言葉にすかさず心眼が同調する。

「…もう…分かったわよ!饅頭でも買っていくから移動中に食べなさい!」

横島だけなら有無を言わさない心算だったが戦力として考えている心眼までもが食べ物を要求するとなると流石に無視は出来いようだ。

まあこんな気の抜けた状態でどれ程戦力になるかは疑問ではあるが。

「ねぇ…あんた達本当に大丈夫なの?」

雪之丞の運転する車に乗り九龍のメドーサの根城に向かう途中、大きな饅頭を後ろの座席に放りながら美神が問うが、

「大丈夫です」「問題ない」

まるで呼吸を合わせたかのように返事をする二人に美神がため息を付く。

仲違いしているようでこんな所だけは息が合うのだから腹が立つ。

実はこのやり取りは日本から香港に来るまでに美神だけでは無くピートやおキヌも何度と無くやってきたことだ。

どうみても横島と心眼の態度は変だ。

それ程付き合いが長く無い筈だが横島と心眼の仲はまるで兄弟のように仲が良かった…

にも関わらずに行き成りこんな風になってしまっている。

しかも不可解なことに教会に来たときは何時もと変わらない様子だったのに、

勘九朗が帰ったと思ったら行き成り険悪になっているのだから、さらに分からない。

まあ美神もこれが普通の時ならここまで心配しないのだがこれからメドーサ達と戦うとなるとそういう分けにもいかないだろう。

先に記したように心眼の力は当てにしているのだが、このまま心あらずのままでは戦力にはならないだろう。

はぁ…と進展の見えない二人の様子を見て美神がため息を吐く。

そんな懸念を他所に車は快調にハイウェーを走りぬけ目的の九龍トンネルまでたどり着いた。

………
……


「ところでその譲ちゃんは誰なんだ?」

車を降りたところで運転中黙っていた雪之丞が初めて心眼に声を掛ける。

心眼は心ここに在らずだし雪之丞も美神達への事情の説明と自分の事(主に空腹)があり話す機会がなかったのだ。

「む…自己紹介をしていなかったか…我の名は心眼だ」

「そうか、早速で悪いがお前は車で待ってな」

「…何故だ?」

「俺達は遊びに行くんじゃないガキ来ても邪魔なだけだ」

「ふん…それをメドーサに追われ逃げる事しか出来ずこちらを巻き込んだ愚か者が言うのか」

唯でさえ機嫌が悪かった心眼は雪之丞のつっけんどんな物言いが'カチン'と来たらしくまるで嘲笑うように言い返す。

「…何だと!」

「事実だ」

「二人とも止めなさい!!」

いがみ合いを一気に通り越して戦闘に移行しようとしている二人に美神が怒鳴りつける。

「雪之丞、心眼の力量なら私が保障するは十分戦力になるわだから黙りなさい!

心眼も信用出来ないのは仕方がないけどわざわざ挑発しない!」

『今度騒いだら両方ともシバクわよ』と最後にぶっとい釘を刺し話を打ち切る。

さすがにこれ以上ごねるのは不味いと思ったのか雪之丞はトンネルの壁を調べだす。

「おい!そんな所に何があるっていうんだ」

「全く…せっかちな野郎だ。ほれ見な、霊気が漏れてる。

香港島の地下にアジトがあるらしいんだが地盤の中に幾つか亀裂が走っていてそこから漏れるのさ」

睨み付けて来るピートに雪之丞がそう言い見鬼君を差出す。

「!そうか…僕なら体を霧にして浸入できる」

「一人で?それは危険だ!」

ピートの言葉に即座に心眼が反論する。

確かにピートならこの亀裂からでも浸入することは出来るだろうが、

逆に言えばメドーサの本拠地にピーと以外は行けないと言うことだ。

「いえ…もう一人なら僕の能力で一緒に連れて行けますが…」

「ならば我が行こう」

「駄目よ、私が行くわ!」

「何故!?」

まさか反対されるとは思っていなかったのだろう、心眼はすぐさま後ろに居る美神に噛み付くが美神は全く堪え無い。

「何時ものアンタなだ任せても良かったけど…今のアンタは冷静じゃないでしょ?」

「そんな事「あるわ!自分でも分かっているはずよ」

言葉に詰まる心眼を他所に美神は札等の最低限の装備を横島から受け取り準備を整える。

「じぁ行きましょ」

「はい!行きます!」

そう答えピートと美神の体が輪郭を失い霧となって亀裂に吸い込まれていった。

………
……


「はぁ…」

ベットに転がりながらため息をつく。

あれから美神とピートを見送った横島達はホテルに引き返して来たのだ。

雪之丞にフカヒレだアワビだと食事を誘われたが横島は部屋来てしまった。

その誘いに心惹かれなかった分けではないが教会での事が気になり食事をする気分にならないのだ。

悩みの種の一つである心眼との諍いは、特にどちらが悪いというわけではない。

まあ強いて言えば心眼は事の詳細を把握せず横島を責めた事、

横島は心眼に事情をキチンとと話していなかったこと…ちょっとしたすれ違いだっと言えるだろう。

だが簡単だからこそ仲直りすることが難しい。

ただ簡単に横島が謝れば解決とはいかない…いや、そんな無責任な事をすれば心眼は横島の事を絶対に許さないだろう。

謝るのではなく、何故そう言った方法を取ったのかを心眼に説明しなくてはならないだろう…

さらにそれ以外にも悩み事がある。

以前にも考えたことだが今後自分はどう行動すれば良いのかだ。

犠牲は出さないようにする等と言っていたにも関わらず、唐巣を助けようとする努力もせずに安易な方へと流れてしまった…

東京タワーで心眼の言葉を否定できなかったのは犠牲を当然のように受け止め、

助けようとしなかったことが横島の心に引っかかっていたのだ。

大怪我や精神的な傷…'犠牲'とはただ'死'だけを指すわけではないのは分かっていたはずなのに実践出来なければ意味が無い。

ならば誰も怪我をさせない様にするか?それは絶対に無理な話だ。

格下の敵なら兎も角これから戦う相手は横島より圧倒的に強い敵ばかりだ、

どんなに頑張ってもそんな神懸り的なことは出来るわけがない。

それに知り合い以外の人間はどうするのか?我ながら情けないことに未だ行動基準が決まっていない。

コンコン…コンコン

答えの出ない悩みに頭を悩ませていると控えめにドアがノックされる。

「?はい、開いてますよ」(誰だ?おキヌちゃんかな?)

そう推理したもののゆっくりと開かれるドアがそれを否定した。

おキヌちゃんなら開けるのではなくドアなど簡単に通り抜けてくるからだ。

「失礼する」

「…心眼?」

「何だその顔は?」

全く考えていなかった来客に多分…いや、確実に間抜けな顔をしているだろうことが横島自身分かった。

「…もしかして邪魔か?」

「あっ…いや違う違う。驚いただけだよ」

心配そうな顔をする心眼に対し即座にそれを否定する。

「…そうかならばよいが」

「……」

「……」

「…………」

「…………」

「…え〜と何か用があって来たんだよな?あっ!別にただ遊びに来たってだけでもまったく問題ないぞ。うん!」

短い返答を最後に沈黙する心眼に控えめに横島が質問する。

「…その…な、教会での事でな……すまん!」

「いや!あの時は事情が色々と、って……え?」

釈明を求められるモノだとばかり考えていた横島だったが行き成り頭を下げる心眼の対応に狼狽する。

「…それ程長い付き合いではないがお主が何の理由も無く仲間を見捨てる奴ではないと分かっていたなのに…」

「…いや…そんな」

「本当にすまなかった…許してくれ…」

長い髪が床につくほど頭を下げる心眼に横島は居た堪れない気持ちになる。

はっきり言って過剰な評価だ、唐巣神父を助けなかったのは殆ど利己的と言っていいような理由からだ。

「…別に怒ってなんか無いから頭を上げてくれよ」

「…本当か?」

「ああ」

その言葉に心眼はパッと下げていた顔を上げ笑顔を浮かべる。

「うむ!これで心配事が無くなった。後は美神殿達が無事帰ってくることを祈るだけだな。やっぱりあのような状態はよろしくないな」

心眼は本当に横島の事を信頼しているのだろう、答える声はいつも以上に明るい。

そんな心眼に対し横島は一つの決意し、今の言葉を否定する。

「……それは無理だと思うぞ」

「何?」

「美神さん達はメドーサの罠にはまる…ピートだけが小竜姫様に助けられて針を持って帰ってくるよ」

予想していなかった反論の言葉に目をパチパチとする心眼の疑問に答えるように横島は言葉を続けた。

「お主…何を…」

「心眼も俺を普通の人間だとは思ってないだろ?…俺は未来から来たんだ」

「………………はい?」

「そっ…理由は分からない、まぁ多分文珠の制御をミスって飛ばされたんだと思う…

そんな訳で「いや!ちょ、ちょっと待て!未来?未来だと!?どう言う事だ!!」

ポケっと話を聞いていた心眼が思出だしたかのように横島に詰め寄る。

まあ行き成り『俺は未来から来たんだ』なんて何て言われれば当然だろう。

「どう言う事…って何が?」

「何がだと!お主未来から来たといっただろ!?どうやって来たのだ!」

「いや…だから正確には分からないって…」

「なぬ!?自分の事ぐらいキチンと把握しておかんか!」

詰め寄ってくる心眼には何時もの冷静さは無く支離滅裂な質問と怒りを横島にぶつけて来る。

(心眼って…一応謝りに着たんだよな?)

………
……


「で、お主は何処から来たのだ?」

ようやく落ち着きを取り戻した心眼が横島の入れたコーヒーを飲みながら改めて質問する。

ちなみに横島はなぜか心眼に霊波刀を突きつけられ正座させられている。

「…俺が25からだから大体7.8年後からだな」

「…ならば何時からここに居るのだ?我にはお主が入れ替わった事に気がつかなかったぞ」

「うん?ああ、こっちに来たのは心眼と会う直前…GS試験が始まる前日に着たんだ。

大体昔の俺じゃ心眼を助けることなんて出来なかったし」

「成る程」

この言葉である程度心眼の中にあった疑問が氷解した。

心眼が生まれてから殆ど一緒に居るにも関わらずそんなことに気がつかなかった事と、

美神達がこれほどの力をもつ横島の実力に気が付かず素人扱いする理由もある程度頷ける。

「え〜と質問が終わったところでそろそろ正座を止めて良いか?」

「駄目だ…まだ終わりではない」

だが自分の頬に人差し指を当てたまま心眼は無慈悲にもその要求を突っぱねる。

横島は正座など生まれてから数える程しかした事が無い、短い時間だけどもかなりの苦痛のようだ。

「で、お主…過去に戻って何をしようとしている?」

「それは前にも言ったように助けられなかった大切な人を助けるためだ。これは嘘じゃない」

「……そうか」

横島の偽りの無い答えに小さく胸が痛む。

心眼はそれを隠し質問を続ける。

「ならば最後の質問だ…何故美神殿たちが捕まると分かっていてお主は行かせたのだ?

いや唐巣殿の事もそうだ知っているのなら事前に回避出来たのではないのか?」

「ふぅ〜…あのな、なんだかんだ言って上級魔族のメドーサは強いんだよ…

真正面から戦おうってんなら竜神の武具見たいな特殊な装備が二人前以上必要になる。

さっき言ったように小竜姫様も居るけど香港じゃ短い時間しか全力なんか出せない、

それなら以前と同じように行動した方が良い…と思ってたんだけど………本当はどうすれば良いんだ?」

「はぁ?」

詰問していた筈の方に行き成り投げかけられた疑問に心眼は間抜けな声を上げる。

「だから、前にも相談したけど俺はこれからどうやって行動していけば良いと思う?って聞いてんだ。正直俺の頭じゃ結論が出ない」

そう言って横島は心眼が来る前に悩んでいた事柄を話すが…

「分からん」

「えっ?」

「聞こえなかったか?我には分からんと言ったのだ」

余りにも簡潔な答えに横島は目を丸くし声も無い様子だ。

その様子に心眼は小さくため息をつき言葉を続ける。

「前にお主の言った悩みも今回の事もある程度分った…だが、

幾ら未来を知っていれば全てを助けられるなどと言うのは傲慢以外のなにものでもないぞ?」

「いや…そうだけど。それってなんか気分が悪いじゃん」

「そう思えるのはお主の長所だとは思う、がそれでも無理なものは無理だ…

大体、我を助けるなどして既に歴史は変わっているではないか?

それでは未来を知っているとは言えぬだろう?」

「そりゃそうだけど…結局何やっても無駄だって言うのか?」

横島はいまいち心眼の真意が掴めないようだ。

「そうではない。ようは普通に生きろといっておるのだ。

自分の出来ることを全力で考え実行し、もし失敗したら嘆け、そしてまた立ち直れば良い。それが我の結論だ」

「そりゃそれしかないんだけど…でもそれって誤魔化しでしかないような…」

「うむ、そうなだ」

「おい…」

アッサリと肯定する心眼に横島が即座に突っ込みを入れる。

「まあ待て、ようは気の持ちようだ…特に今回のような正確な答えが無い難問の時にはな」

「…そんなもんか?」

納得のいかない横島に心眼は少し唸る様に考えゆっくりと口を開く。

「…仔細は知らぬがお主大切な者より仲間を選んだのだろ…後悔しているか」

実際には世界と恋人を天秤に掛けたのだがそのことは心眼は当然知らない。

「…ああメチャクチャ」

「ならばもし選択をやり直し恋人の方を助けられれば後悔はしないか?」

「……………いや後悔するだろうな」

「傷口を抉るような真似をしてすまない…だが、

今お主が今悩んでいることはそれと同じだ。どんなに悩んでもどんなに苦しんでも正しい答えなど出せるはずが無い」

「……………」

「人生を語れるほど傲慢なつもりは無いがそんなものだろう…複雑に考えても単純に考えても結論は同じ'分からない'だ。

ならば単純に考えたほうがお主には合っておるだろ?」

そう最後は冗談めかして心眼が横島に問いかける。

「余計なお世話だ…全く…………………………まっ、確かに慣れんことはするもんじゃないはな。

あ〜腹減った!よし!心眼、飯でも食いにいこうぜ」

そう言って横島は、正座で痺れた足を解し立ち上がる。

「ちょっと待て!まだ我に疑問が残っておるのだ。

お主では本当にメドーサに適わぬのか?我の命を生み出すほどの霊力を持ちながら本当に敵わんのか?」

「ああ…あの時見たいに大量の文珠を使えればどうにでもなるだろうけどありゃマグレだし戦闘中の切羽詰った状況であんな沢山の文珠制御できない。

それに文珠をあんなに制御するのを見たら超加速で瞬殺されるのが落ちだよ。おお〜…足が痛て〜」

「待て!最後にもう一つ質問がある。何故今、我に秘密を明かしたのだ?」

痺れた足を擦りだす横島に今まで以上に厳しい表情で心眼が横島を見つめる。

「えっ?」

「別に今我に言う意味が無いだろう?最悪歴史を変えようとしているお主を妨害するかも知れないとは考えなかったのか?」

「う〜ん…特に深い理由は無いけど…悩みの相談と…後は…やっぱり信頼しているからかな」

「信頼?だが我は勘違いでお主を殴ったのだぞ?」

「別に心眼だけが悪いわけじゃないし、それに前に言ったように俺が間違ったことをしたらぶん殴ってでも止めてくれるのが相棒だって言ったろ?

気にする必要なんて全然ないぞ。それより飯だ飯!今回は美神さんの奢りだから腹が裂けるほど食うぞ!!」

「………ハァ…全く…お前と言う奴は…」

呆れたような口調とは裏腹に心眼の表情は柔らかいものだった。

------------------------
〜あとがき〜

14話長らくお待たせしました…(待っているくれる人は居たらだけど…)

とりあえず15話から戦闘に入れるかな〜と言うところまで着ましたのでぜひ次もよろしくお願いします。(出来るだけ早く書くよう頑張りますので…)

最後に、14話を読んでくださいましてありがとうございます。

以上

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY有志
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa