じんぼー
投稿者名:MAGIふぁ
投稿日時:(05/ 6/ 1)
「おはようございます、唐巣神父!」
「唐巣さん、おはようございます!」
「あ、唐巣さん!これはこれは、ようこそおいでくださいました」
GS協会本部ビル。
ちょっとした資料を探しにそこへ出かけた唐巣と美神、横島。彼らのうち、唐巣だけが敬語を使われ、笑顔で応対されていた。
「明らかに年配の相手まで、腰が低いですよね。神父って実は偉かったんスか?」
横島が横にいる美神にそう聞くと、美神は横島の耳に口を寄せ、小さな声でささやいた。
「横島クン、サラリーマン川柳って知ってる?」
「へ?い、いちおー知ってますけど…?」
「そう。じゃ、こんなのも知ってる?
頭見て 敬語使うな 年下だ」
「………………秀逸ですね」
「今年の大賞よ」
美神と横島、2人の目の前で唐巣に頭を下げる人々。それに応える神父の額は、かなり広かった――――
<完>
今までの
コメント:
- 神父の髪のことについては、この際置いとくとして。
サラリーマン川柳って、おっさん臭い…。
美神って、株価の動きを始めとした経済欄とかオカルトに関する社会面しか新聞では読んでなさそう。あとコラムとか…。そーいうおっさん臭いイメージしかない…。
にしても師匠を立てるとかいう、そーいう常識って神父のとこでは覚えることできないんですね。この母親にしてそうだし。
タマモやヒノメもいずれこうなるのかと思うと…。 (藤龍)
- あははははは(つ∀`)
神父が…神父が切ねぇよお……(涙)
一発でやられました。笑いました。
4コマ漫画のような軽妙なノリ、いいですねw (ちくわぶ)
- 額だけじゃないんだ、額だけじゃないんだぁぁぁぁっ!!
というわけで、信じさせて下さい……神父の人望の源は額の面積だけじゃないんだ、実際に理事だけあって、偉いんだ、と。 (すがたけ)
- 神父……(ホロリ)
読んでて涙が出ました<ヲイ
神父は自分の人望のおかげだと思っているんでしょうねぇw (朧霞)
- どないなコメントせえと・・・
サラリーマン川柳は奥が深そーで浅いところが好きです (alc)
- ま、伝統的な師弟制度の色濃く残る除霊師業界では能力や実績の多寡は勿論、年齢や経験という要素はひょっとしたらそれ以上に重視されるかもしれませんね。況してや唐巣神父は日本でも指折りの除霊師なのですし。
とは謂え、GS協会自体がどこまでの権限を有するどのようあ構成の組織なのか殆ど語られていないので(個人的にはロウタリー・クラブのような物を想像していたり)、協会と神父の関係にしても色々想像の余地が有るワケですが……神父が世界的宗教権威から破門されている状況を鑑みると、恐らく一筋縄には行かないでしょーねえ。
さて本作は、神父本人の言動が一切出てこない、というのがミソの一つのように想いますが、この人も多分腰が低いから「いやいや」「あ、いやいや」「いやいやいや」「あー、いやいやいやいや」といったやり取りが為されていると想像するとちょっと微笑ましいというか何とゆーか。
川柳ネタよりも、そうした妄想に読者に誘導する(恐らく二次創作だからこそ可能な)この構成の方に賛成一票です。 (Iholi)
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