ザ・グレート・展開予測ショー

横島君の愉快な人生


投稿者名:箱月
投稿日時:(05/ 5/ 1)

 注意
  この話は原作36巻が終わった後の話ですが横島君が3年生に
  なっています。その為矛盾したとこが出ますがお許しください。




 4月中旬の土曜の昼過ぎ、暖かい春の陽気の中で、
 一人の男が途方にくれていた。

 「は〜〜、どうすっかな〜?」

 その途方にくれている男の名を横島忠夫と言った、そんな彼は
 自宅への道をトボトボと歩いていた。
 さて、なぜこの男横島忠夫が途方にくれているかと言うと、
 話は少し前に戻る。

  
プロローグ 「空からの贈り物」

 
 ある事務所の一室で二人の男女がなにやら口論をしていた。
 一人は。

 「お願いです、美神さん!! 時給を、時給を上げてください!!」

 と必死の思いでお願いする 丁稚 横島忠夫。
 もう一人は。

 「はっ! 何言ってんのよ」
 
 と横島の必死の思いを鼻で笑う 守銭奴 美神令子。
 しかし、美神に冷たくあしらわれようと横島はお願いする。

 「な、美神さん! そんな事言わないでほんとにお願いしますよ、
俺、このままじゃほんとにやばいんですよ!」

 それに対して美神は。
 
 「まったく〜、あんたまだ見習いでしょ? わがまま言わないで、
  せっせと働きなさい」

 その発言に横島は。

 「ちょっと待ってくださいよ? 見習い見習いて、
  一体何時まで見習いなんですか!
 俺ちゃんと頑張っているじゃないですか、
  それに見合った時給をくれたって良いじゃないですか!」
  
 それでも、諦めない横島に美神は。

 「うっさいわねー、あんたみたいな見習いの時給は300円で十分よ」
 
 どうせ何時もの事だと思い。まるで、どうでもいいといわんばかりに言う美神、
しかし美神は思い違いをしていた。そう、今日の横島が本気だということを。
 そして横島がキレた、今までたまった鬱憤や、自分にはまるで価値がないと言わ んばかりの物言いに対する怒りが言葉となって、口から出る。

 「ふっ、ふざけんじゃねーー!!!」

 いきなりの横島の怒声によりさすがの美神も言葉を失い部屋が静寂につつまれ。
 
 「俺はあんたの丁稚でもなければ、都合のいい道具でもない、
ただ正当な給料がほしいと言っているだけだろうが、
  もしそれが駄目だと言うならばこんなところやめてやる!!」
 
 そして売り言葉に買い言葉、ここまで言われて美神も黙っていない。
 
 「あっそ、じゃあやめれば? 私はこれ以上あんたに払うお金は
  持ってないからね」

 その言葉に横島は。
 
 「ああっ! やめてやるよこんなところ!!」
 
 そして乱暴にドアを開け事務所の外に出て行った。
        
         





 と言う訳で今に至るわけである。
 そんなこんなで事務所を飛び出た横島は途方にくれ、
 自宅へ歩きながら考え事をしていた。

 (なんとかしてバイトを探さないと、マジでやばいからな。でもな〜、
  働く時間が無いんだよな〜)

 そう、横島には働く時間が無かった。なぜ無いのか、理由は二つ、
 一つ目は横島が留年の危機にあったからである。
 なぜ、留年しそうかというと、単純に出席日数と成績が足りないからである。
 そんな訳で学校の担任に。
 
 「無事に学校を卒業したいなら、ちゃんと授業に出席して真面目に勉強しろ!
  たださえ三年になれたのもおなさけなんだからな」

 そんなありがたい言葉を頂いた横島はちゃんと授業に出席すること
 心に決めたからである。
 二つ目は強くなるために毎日時間を作っては一人で修行をしているためである。 ではなぜ修行をしているのかというと
 強くなりたい、二度と後悔しないだけの力が欲しい、
 他人に誇れるだけの価値が欲しい、
 そんな思いが横島の心の中にあるからだ。
 そんな訳で横島には働く時間が無かった。
 
 (さらにいえば金も無いんだよな〜〜)

 そう横島には働く時間も無ければお金も無かったのだ。
 どれくらい無いかと言うと駄菓子屋で何も買えないくらい金が無い。
 何故なら、働く時間が減ったのだからその分給料は減るの当然だから。
 そのため、横島は美神に賃上げを要求するも無駄に終わりバイトを
 やめたというわけである、だが。

 「し、しまったーー!今月の給料もらってねーー!」
  
  そんな横島は今月の給料を貰う前にバイトをやめてしまった。馬鹿である。
 
 「ま、待てよ。そういえば今の所持金は確か?」

 と顔を青ざめながらサイフの中身を確認する横島。

 「………………!」

 サイフを見たことを後悔する横島であった。そして。

 「あ、謝って許してもらおうかな〜?」

 先ほどの事務所での怒りはどこえやら早くもバイトをやめたことを
 後悔する横島、とその時。

 「ん!何の音だ?」

 横島の耳が妙な音を捉えた。
 まるで何かが風を切るようなそんな音が。
 
 「どこから聞こえてくるんだ?」
 
 周りを見渡すがそれらしいものは何も無い。
 そして上を見ると、目の前に謎の物体があった。

 「え!」
 
 そして。
  
 「げふーーー!!!」
 
 そんな奇声を上げながら謎の物体とともに壁に激突する横島。
 そして轟音と共に壁が崩れて少し経つと。
 
 「いって〜〜、なんなんだ一体?」

 と瓦礫の下からなぜか、
 無傷の横島が出できて自分にぶつかった物を確かめる。
 
 「なんだ、この箱?」
 
 そう、それは長方形の箱だった。人一人が入れるくらいの大きさの、
 まさに箱だった。
 
 「何でこんなものが空から降ってくんだよ?」
 
 そんなことを口に出しながら、箱を瓦礫から引きずり出し壁に立てかけて
 箱を調べだす横島。
 
 「しっかし、大きな箱だな〜、何が入ってんだ一体?」

 いろいろと調べる横島だが。 
 
 「だめだ。鍵穴一つみつかんねー、どうやって開けるんだ?」

 そしていくら調べても開け方がわからない横島は一つの手に出た。
 
 「しかたねーな、もったいねーけど、出ろ! 文殊」

 と右手に霊力を集め自身の切り札である文殊を出す。ちなみに文殊とは
 ビー球みたいな形で込める文字と
 組み合わせ次第でいろいろな使い方が出来る横島の霊能力の一つである。
 そして、文殊に一つの文字を込める。
 
           【開】 

 そして文殊を使い、箱の蓋を外すした横島は。
 
 「何が出るかな、何が出るかなっと」
 
 そんな変な歌を歌いながら蓋を外した横島が中を見ると、
           
           なんと中には

 なぜか、裸の少女がいた。
 
 「なんですとーーーー!!」

 そんなこんなで一人の男が人生の道を大きく踏み外していた時にとある場所で
 一つの出来事があった。
 
         





 深い深い森の中にある屋敷の一室で二人の男が下半身しかない男の
 死体の前で話をしていた。
 
 「よろしいのですか我が主?」
 
 フードを被った男が仮面を被った男に尋ねる。
 
 「かまわん、気にするな」
 
 フードの男の心配をよそにどうでもいいと言う仮面の男。
 
 「ですが、もしあの男の作った作品が報告通りの性能だったら・・・」
 
 フードの男が再度仮面の男に言うが。
 
 「気にするなといっているだろう、所詮人が作った物だあてにはならん、
  第一アレが無くても困りはしない、ただコマが減るだけだ。そんなことより
  計画の為の準備と後の始末は任したぞ」
 
 「……わかりました」
 
 そしてこの日、一つの館がこの世から消滅した。
 
 
 続く
 


あとがき
 こんにちは初めて小説を書かせてもらいます箱月です。
 初めて小説を書くので変なとこもありますがこれから頑張ってい
 くのでよろしくお願いします。
 

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