二人の関係?
投稿者名:never green
投稿日時:(05/ 5/21)
この日、彼らに熱い日々がやってきた・・・。かもしれない。
事件の始まりは一つの仕事の依頼からだった。
「いい?ここに盗聴器を入れておくから、相手の情報をうまく聞き出すのよ」
「盗聴って・・・なんかGSの仕事の枠を超えてませんか?」
「なにか言った?」
「い、いえ。了解ッス!」
美神除霊事務所のメンバーである、横島忠夫は今日も所長によっていいようにパシられている。今回は特殊な能力を買われての仕事で、除霊の仕事とは全くの無関係だった。しかし報酬がかなり高かったので美神はもちろん引き受けた。
「気をつけてくださいね」
同僚のおキヌからの声援を背中に受けて一人の“漢”が戦場へと向かった。背中を向けられた彼女達はもちろん見が・・・ゴホンっ、見張り。
――――――――――――
二人の関係?
――――――――――――
「話が違うじゃないですか!?美神さんッ」
戦場から帰ってきた“漢”がまず口にしたのはこの一言だった。服装はボロボロでいつも着用しているGジャンの裾からは銃弾によって作られた穴が複数見られ、トレードマークのバンダナは汗びっしょり染み込んでいる。
「あら、相手が麻薬密売組織じゃないとは言ってないわよ?」
にっこり、と最高の笑みで質問に彼女はこうのたまった。そう、またも横島忠夫は騙された。何年経ってもこの関係は変わらないだろう。『美神さんの行動パターンはお見通しよ!』とかどこかで言っときながら、思考パターンを読みきれないのはかわいそうと思う。しかし本人はそんな自分がカワイイと心の底で思っている。
「ッ―――こうなったら体で払ってもらおうか―――ッ!!」
ボコッ バキッ
「ま・・・まーまー」
改めて、何年経ってもこの三角関係は変わらない。
◇
「じゃあ、私は用事があるから帰るわね」
「お疲れ様ーッス」
「お疲れ様です」
事務所に着くなり美神はすぐに身支度をした。今日は美神の母、美神美智恵と食事をする約束をしている。慌てた様子で部屋を出て車庫へ向かう美神に二人は挨拶をした。
しばらく経って夕方に入り横島も美神に続いて帰ろうとした。事務所のオーナーが不在なわけだし、ここに居座ってもすることは何も無い。
「じゃあ、そろそろ俺も帰るね」
おキヌの淹れてくれたコーヒーを飲み干し横島は、すっと立ち上がる。その場で背伸びをして外の様子を伺った。
雨は降っておらず、きれいな飛行機雲が直線状に伸びていく。
「あ、待ってください。夜ご飯食べていきませんか?」
「ん〜じゃあお願いするよ、おキヌちゃん」
相手の厚意を断る理由もなく横島は気持ちを受けとり、その答えにおキヌは笑顔を浮かべて右手にガッツポーズを作る。
そして、そのあと二人は・・・・・
一方の美神は快適に車を飛ばし目的地のレストランまで直行していた。ラジオから流れてくるメロディも鼻歌と交えながら聴いている。すると助手席から盗聴器の端末機が目に入った。何気なくスイッチを入れてみると、奥から横島の声が聞こえてくる。
「あ、横島クンに着けっぱなしだったわ」
気にしない気にしないと端末機の電源を切ろうと思ったが、問題の一言がそれを阻止させる。
<ザザッ・・ふふふふふ・・・もう逃げられないよ、おキヌちゃん>
<あん♪ソレを取っちゃ困りますぅ>
「なっ!?」
いきなりの怪しい会話に美神の顔色が豹変した。ラジオの電源を切りそちらに耳を傾ける。明らかに車の中の空気がさっきとは違う。そしてその空気が完全のヤバサへとなってしまう一言がスピーカーから放たれた。
<これでもう、俺のモノだね>
ぶちぃっつ
「横島ァァぁァあアああ――――!!!」
急変した美神は反射的にブレーキを踏み、車が行き交う大通りを無理やりUターン。そんなことを知る由はなく、二人の行為はますますヒートアップしていく。
<ああぁっ、そんなトコ攻められたら私・・・>
<そんなこと言って、おキヌちゃんまだまだ余裕じゃないの>
その様なやりとりは、もはや美神の耳には入らない。まず最初にすべきこと――――それは横島忠夫を狩ることだった。
<ああん、横島さん強すぎますぅ〜♪>
<ふふ、容赦はしないよおキヌちゃん>
そして高速道路の標準速度を遥かに越えた―――いや、ヴィスコンティも真っ青なスピード&ハンドル捌きで一般乗用車が走る国道を突き抜けていく。パトカー等とは比べ物にならないほどの彼女から放たれた・・・る、オーラによって周囲の乗用車は車線変更したとか。
<お、おキヌちゃん!そんな技どこで覚えたの?>
<いつも横島さんにやられてばかりですから・・・お返しです♪>
「“やられて”ぇ“ばかり”ィィイイイイィイ――――――――??!!!」
ブチブチブチィっ!
「よぉ、こぉ、しぃ、まぁ―――――――――!!!!!!!!」
―――――あぁぁぁぁぁ
―――――――――――あぁぁぁぁぁ
―――――――――――――――――あぁぁぁぁぁ・・・(ドラップラー現象)
夕方の綺麗な空に今から殺されるであろう、“漢”の名前がこだました。
<う、うわっ!お、おキヌちゃん、俺の金を手玉にとって・・・>
<えへへ・・・頂きま〜す。逃がしませんよ、この日のためにいっぱい練習しましたから>
・
・
・
ドバカァン!!
壮大な音と共に人工幽霊一号の気も知らず、美神は豪快にドアをぶち開けた。そして着々と声のする方向へと近づいていく。音源からは甘い声が未だ続けられていて、さらに彼女の怒りのボルテージが上昇する。
ドバカァン!!
更にドアをぶち開け、ついに彼女たちの領域までたどり着いた。たどり着くこと約10分(通常一時間)。
「!?? 美神さんッ!?何で―――――――」
おキヌと横島はいきなりの美神の登場に―――――
ドガッ バキッツ グギャ ・ ・ ・ ・ ・ ・
=一部、描写を省きます。ご了承ください。=
「み、美神さん、どうしたんですか?今日は確かお食事じゃ・・・」
やっとこちらに戻ってきたおキヌが慌てて美神を宥める。折檻が終わったのはよかったが、すでに事務所に血の海が出来上がってしまった。
「おキヌちゃん!あのバカに何にもされなかった!?」
「え?何の話ですか?」
きょとんとした顔でおキヌは逆に美神に聞き返す。冷静になって見てみると服装等は乱れた形跡はなく、部屋も荒れてはなかった。
「何の話ですか?って、おキヌちゃん―――――――これって・・・」
「ええ、横島さんとやってたんですよ
将棋を♪」
今までの
コメント:
- こんにちは、久々の投稿のねばぐりです。
一言・・・・・・スマン(泣)。反対票覚悟してます。
これは、ちゃんとモトネタがあって、知ってる人がいるかもしれません(もんじゅー←ヒント?)。
えっと、騙された人はいないと思いますけど期待してたらごめんなさい。
あと題名から美神×横島と感じて読んだ人。←ありえません(爆
まず最初から、怪しかったしな・・・。もっと文がうまくなりたいと思ふ今日この頃です。 (never green)
- ま、ベタネタではあります。
でも、怨念にも似た美神の怒りに負けて一票!
とはいえ、もとネタさっぱり判らない俺ってどうよ? (すがたけ)
- どうも、ちくわぶですぅぅぅ〜ぃ……ドップラー効果(笑)
>そんなとこ攻められたら私…
どこだ?どこを攻められてるんだぁぁ!!と1人突っ込まずにはいられませんでした。
シバき終わってから我に返る美神がらしいなぁ、と思ったり。 (ちくわぶ)
- やべっ!賛成に入れてなかった。代わりにここで。 (すがたけ)
- なんか今更ながら、投下した後に激しく後悔(笑。何で出したのだろう・・・と_| ̄|○
>すがたけさん
こんばんはです(チャット気分から抜け出してない。ベタネタですね、ホントに。
ネタは分からなくても大丈夫ですし。
>怨念にも似た美神の怒り
つまりやきもちですね。先を越されてしまったという。←ホントか?
>ちくわぶさん
いつもありがとうございます。ほんとに頭が上がりませぬ。
>どこだ?どこを攻められてるんだぁぁ!!
ご想像にお任せします。2−5歩だったり(笑
実は桂馬を使って『馬乗り』やら歩を使って『成金』とか角で『角を(マテ)・・・を使おうかなとか思いましたが怖くなって止めました。 (never green)
- あまいっっ!!ここから別の日に同じような声が聞こえたけど、気にせずに事務所に戻った美神が『現場』に踏み込むまでがこの手の話のオチです! (alc)
- >alcさん
ぐぁぁあぁぁああああ―――――その手があったか!!マジで後悔(泣。
ドアの奥『あんっ♪そこはダメぇ』
何事もなかったように美神進入。
美神「ただいま〜また将棋?私もやらせて」
横島&おキヌ「!!? 美、美神さんッ!」(二人とも裸)
美神「!!?」
横島「美神さぁあああんっ!!一緒にやりましょう」
美神「やるかぁぁああああ!!!」
ドコッ バキッ メキョ
ごめんなさい。やはりそこまでは無理・・・かも? (never green)
- うんうん、やっぱそこまで行かないと > 現場への踏み込み
逆に今度は美神と横島の会話をドアの外で聞いていたおキヌが、混ぜてもらおうとして部屋に入ると美神と横島がくんずほぐれず・・・ってパターンでも良かったかも。
(LINUS)
- ども、おやじです。
なんだ、将棋かぁ…。将棋でこんな会話が成り立つとは。
>あん♪ソレを取っちゃ困りますぅ
何を取られたんだ!?そっちの方が気になるっ!
キレると周りが見えなくなる美神さんが面白かったです(笑) (おやじの戯言)
- >LINUSさん
コメントありがとうございます。
>美神と横島の会話をドアの外で聞いていたおキヌが
それを書いたら黒化しそうなので怖いです(笑。
白おキヌなら気を使ってその場から立ち去るでしょう。
>おやじの戯言さん
>何を取られたんだ!?そっちの方が気になるっ!
|д゜).oO……さぁ?何を取られたんでしょうね(無責任。
>キレると周りが見えなくなる美神さんが面白かったです
まぁ、いつもの事ですね(笑
あ、あとおやじの戯言さんの作品を使わしてもらってよろしいでしょうか?
けっこうチャットにいるので暇な時にでも来てくれれば助かります。
ちなみにお借りしたいのは『損な役職』です。 (never green)
- いっその事やるべえか、四人差し将棋を3人で。(挨拶)
うーん、オチはバレバレっぽいので、もーひと捻り欲しかった所。スジもんの幽霊に真剣差しを強要されたとか(なんじゃそら)。
つーか最後のセリフと謂い、おキヌさんの方は盗聴を知ってワザとやっていたとしか想えん(笑)。あれかっ、現場から持ち出した白い樹脂みたいなアロマ・キャンドルの影響か!(でっちあげ) (Iholi)
- >Iholiさん
やはりそうですね。やはりもう一捻りが必要でした_| ̄|○←修行不足の哀れ者(笑)
>おキヌさんの方は盗聴を知ってワザとやっていたとしか想えん(笑)。
うぐっ!!く、くそぉおおおお―――――次はIholiさん笑わしてやるぅぅぅう!←失礼しました。
白い樹脂みたいなアロマ・キャンドルの影響です(爆)。 (never green)
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