2人の絆(前編)
投稿者名:燦
投稿日時:(05/ 6/ 5)
「美神さんっ!キスしてください!!」
「ふざけんじゃねーわよ!」
バキャッ、メキッ、ドカッ
それは厄珍堂で起こった一件から始まった・・・
その朝・・・
「おい、例の薬の作り方が見つかったって本当なんだろうな?」
「間違えないアルね。ただ、作り方の書いてある本が見つからないアルよ・・・
さがすの手伝うアルね!」
「おっしゃあーっ!!」
がさゴソと必死に厄珍堂の中を探しまわる横島と、厄珍。
「おっ、これじゃねーか?」
なんとなく高価そうな見た目をした一冊の本を見つけ、手に取る横島。
「そ、それは開いちゃまずいアル!」
慌てて厄珍は止めようとしたが、横島は気にせず開いてしまう。すると・・・
「ん?なんにもねーじゃねーか。」
厄珍に文句を言おうとし振り返ると、厄珍は真っ青な顔をしていた。そして一言、
「それは呪いの本あるよ・・・」
「呪い?」
「読むと寿命が24時間になってしまうアル・・・つまり坊主の寿命はあと1日アルね!ま、坊主でよかったアルな。」
「よかねーわ!なんでんな危険なもんをこんなとこに!!」
ぶわーっ。目や鼻から水を出しながら、ケラケラと笑う厄珍の襟を掴み怒鳴る横島。
「まぁ落ち着くアルよ。解呪法が1つだけあるアルね。」
「なんだそれは!?」
「ずばり、乙女のキスアルね!」
と現在に至る・・・
「キスしてくれな死んでしまうんやし、キスぐらいえーやないかっ!」
「なんで私があんたごときにキスしてやんなきゃいけないのよっ!?大体私じゃなくったって他の誰かに頼めばいいじゃないのよ!?」
『いや、そんなことしたらあんた本気で怒るでしょ(汗』とそれを聞いた事務所内のメンバーが同じ事を思ったのはさておき・・・
「横島さん、私でよければキスしますよ!!」
「せんせいっ!拙者今こそ日頃のご恩を返すでござるっ!!」
「後で、超高級きつねうどん奢ってくれるなら考えてもいーわよっ?」
これをチャンスとばかりに騒ぎ立てる事務所の面々。
さらにそこへ
「おたく、これからただでこき使わせてくれるならキスぐらいしてやってもいいわけ。」
「横島くん〜、私でよければキスしてあげるわよ〜」
「横島さんっ、私がキスしてあげますっ。ついでにもう一度結婚しましょう!」
「あぁ、これも青春よね〜!」
「本来なら許されませんが、今回は特別ですよ?」
「横島っ!私で良ければキスぐらいしてやるぞっ!」
「キスぐらい私がしてあげるのね〜」
「ポチ、キスならパピリオがしてあげるでちゅよ。」
「はっはっは!横島君、令子ちゃんのことは僕に任せて安心して死にたまえ。」
「小僧が死にそうになってるというから来てみたが、飯にはありつけるかの〜?」
「そ・れ・は・問題発言・で・す。Dr・カオス。」
「横島、まだいきてるか!?」
「横島さん、大丈夫ですかぁ?」
「それにしてもなんでエミさんまで・・・納得いかんですケンノー。」
意外ともてる横島忠夫(17)早速事務所内は人でいっぱいになった。どうやって伝わったのか、小竜姫やワルキューレ達までいるが・・・
まぁ当然、この事務所の主、素直になれない20歳が黙っていられるはずも無く・・・
「あんたら!いい加減にしな・・・」
「大変アルよっ!」
美神が怒鳴ろうとしたところで、厄珍が駆け込んできた。
「はぁ、はぁ、間に合ったアルね・・・キスをしてはいけないアル!」
「あん?どういうことだ?」
せっかく美女達とキスできるチャンスを不意にされた横島は当然面白くなく、不機嫌そうに厄珍にたずねる。
「あの解呪法には続きがあったアル!キスをすると呪が解けるんじゃなくて、相手に移してしまうだけだったアルよ!」
後書き
初投稿させていただく燦といいます。今後よろしくお願いします。
中途半端に終わらせてしまって申し訳ないんですが、まだ続きます^^;
初めて小説というものを書かせていただいたのですが、難しかったです。特にキャラクターの話し方で、小竜姫とオキヌちゃんの区別がつけずらかったのでw
タイトルもちょっとあってないかもしれないので、先に謝っておきます(コラ
横島と誰の絆かは・・・まぁばれているかもしれませんねw
では、よろしければ続きも生暖かい目で見守ってやってくださいませ(深礼
今までの
コメント:
- 燦さん、どうもはじめまして。
話し方でちゃんと描き分けができてますよ〜。
えーと、「寿命が24時間に」「乙女のキスで治る」「と想いきや呪いが伝染するだけ」つーことは……次回以降はめくるめく乙女同士の接吻合戦がっ!!(アホ)
『極楽』初期の懐かしい出だしに今後への期待を込めて。 (Iholi)
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