ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・?125


投稿者名:hazuki
投稿日時:(02/ 3/ 4)

「相変わらず、自己中心的な台詞だねえ」
その自己中心的で、天上天下唯我独尊を地でいくような人物を腕に抱えながら関。
言葉には呆れた響きがあるがその表情は、優しい。
「だってワタシだもの」
腕に抱えられた人物も、嬉しげである。
「まあ、じゃないと僕が惚れた人じゃないしね」
そっと腕を下ろしゆうこを立たせ青年。
…………どうやらこの青年の趣味はとんでもないらしい。
ゆうこは、その場に立とうとしたがくらりと体が傾く。
―なんとか、青年の腕を掴み体を支えるが。
「うーん…ちょっとキツイなあ」
ぼそりと誰に言うでもなくゆうこ。
「ゆうねえっじゃあ寝とらんとっ!!」
ぴくんっとそのゆうこの言葉に反応して夏子。
「えっと布団はうちがしいとくから―しゅんにいゆうねえ運んでもらってええ?」
ぱんと両手をうち夏子が言葉を続けようとするが、
「わたしは、ここにいるからね」
にっこしとそりゃもうこれ以上ないほどの笑顔でゆうこ。
その言葉も、柔らかいがはっきりとしており、梃子でも動かないであろうこと間違いなしである。
「………ゆうねえ?体きついんやろ?」
どこか懇願する響きで夏子。
―ちなみにもはや背景と化している横島には見向きもしてない。
いちおう―なんとかだが、主人公なものにしてはあんましの扱いだろうか?
「きついわよ。でもいる」
にっこしとゆうこ。
多分ふつーなら倒れていまだ意識を失ったままなのだろう。
だがゆうこは足元はおぼつかなくとも笑顔でいる。
これはもう、きついなら休んでくれと言っても無駄である。
だが、それでも言わずには居られないのだ。
「無理だよ」
そこに苦笑したような声が飛ぶ。
「何しろ、人に心配かけるなって散々言うくせに、自分は人に心配かけるようなことを平気でやってる―しかもそれでいいって言ってるはにーに何を言っても無駄だって」
ゆうこは、その言葉が終わると共に支えていた青年の腕をにぎる指にぐっと力をこめ(それこそ万力のような力である)
「そう、無駄よ」
とのたわまった。
確かに、無駄である。
「まあ、わかっとるけどねなあ」
夏子もどこか諦めたように言う。
「なら、せめてヒーリングでも」
とは呆然と成り行きを見守っていたおきぬである。
するとゆうこは本当に嬉しそうに―若干の寂しさもあるだろうか?―笑い
「ゴメンね。ワタシは、霊的治療は通じないの」
と言った。
そこで、青年は、くりっとゆうこと夏子以外のメンバーに視線が移る。
ささっと
青年が振り向いた瞬間視線をそらす美神。
―と、もちろん青年が美神のことを見逃す(?)はずはなく丁重にゆうこの手のひらを外すと
たたたたたっと
美神の視線に回り込んだ。
さらに視線を外す美神。
くるっと体を回転させ追いすがる青年。
さらに視線をはずす美神。
更においすがる青年。
ちなみにこの間両者の間に一言もなしである。
そしてこの場合先に音を上げたほうが負ける!!!(何にだ)

「何をしてるんでござろうか?」
そんな様子を首をかしげシロは見ていた。
「―さあ?」
同じようにおきぬ。
「美神さんしゅんにいと知り合いなんかなあ?」
そーいやしゅんにいもGSやもんなあと呟き夏子。
「そおねえ」
と口を抑えゆうこ。
―ちなみにこの何の意味もないことは、十分ほど続いた
すでに両者呼吸が荒くなってきている。
―先に動いたのは青年だった。
つい一秒前まで動いていた青年はぴたっと動くのを止めそっと美神の後ろをとり―
ふっと
そのうなじに息をふきかけた。
ぞわぞあぞわっ!!!!!!!!!!
例え様もない悪寒が美神の全身を駆け巡る!!!
「なぁにすんじゃあああっこのど変態っ!!!」
があああんっ
振り向きざまにコークスクリューが炸裂し青年はこりゃもう爽やかな微笑でふっとばされた
つづく

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