嗚呼…文珠(1)
投稿者名:ノン
投稿日時:(02/ 8/20)
美神除霊事務所のシロたちの部屋
タマモ『わ〜っ!!ヨコシマがババ持ってった♪』
横島「…………」
シロ『次は拙者の番でござるな』シュッ
『あ!揃ったでござる♪』パラパラッ
タマモ『次はわたしねっと!』シュッ
『はいっ!!あがりっ!!』
シロ『という事は、次は先生が拙者のカードを引くわけでござるから…』
『拙者の勝ちでござるな!!』えへへ〜〜
横島「…………」イライラ
タマモ『ヨコシマが負けたんだから、早くカードきってよっね。』
横島「……あ〜〜っ!!もうやとれるか〜〜っ!!!」があぁ〜〜〜!!
「仕事がキャンセルされて、せっかく時間が出来たのに、何で
お前等と永遠にババ抜きやり続けなならんのやっ!!」
タマモ『永遠って…まだ、20回ぐらいじゃない。』
横島「なんぼなんでも、20回もすれば飽きるわいっ!!」
シロ『しかし、最初に拙者が散歩に誘ったら、先生がのんびりしたいから
トランプでもしようと言ったのではござらんか。」
横島「………うっ……」
横島「と、とにかく俺はもう抜けるからな!!」
シロ『そんな〜〜』きゅう〜ん
タマモ『そんなに止めたいなら、行かせてやりなさいよ、シロ。』
『どうせ下に行っても、美神さんに八つ当たりされるだけなんだから。』ポツリ
横島「!!」ぎくうぅ!! ピタッ
足を止める横島。
タマモ『億単位のギャラがふいになったんだもの……死ぬかも…ボソ…』
横島「…………」
スタスタスタ
どかっ!!
チャッチャッチャッチャッ…………
パッパッパッパッ………
横島「さーーーっ!!もう一ちょいくか〜〜〜!!」わはははは
(チクショ〜!!俺は、美神さんの怒りが冷めるまで、ここで
大人しくババ抜きをやるしかないとゆうんか〜〜!!)しくしく
今回の仕事はオフィスビルの除霊だったが、美神の要求した報酬を知った
彼女の母がGメンで除霊することを決意し、美神の仕事を急遽キャンセル
させたのだった。
回想シーン
プルルル
ガチャ
おキヌ「はい、こちら美神除霊事務所です。」
美智恵「あら、おキヌちゃん、ちょっと令子に代わって貰えるかしら?」
おキヌ「はい、ちょっとお待ち下さい。」
「美神さん、お母さんから電話ですよ。」
美神「えっ!ママから…何の用かしら?」
横島「何か、怒られる様な事やったんじゃないですか?」はははっ
美神「あんたと一緒にすんじゃないのっ!!」バキッ!!
横島「うう……ひどい」さすり、さすり
美神「な〜に、マ…」
美智恵「令子ーーーーっ!!」
美神「な、何よいったい?」きぃ〜〜ん あわわっ
美智恵「除霊報酬五億ってどおゆうつもりなのよ!!あんたって娘はーー!!」がみがみ
美神「い、いいじゃないのっ!あちが出してもいいって言うんだから!!」
(あっちゃ〜〜、ばれちゃったみたいね……)
美智恵「いいわけないでしょ!!相場の5倍以上なのよ!!」
「直に相手に電話して相場並まで料金を下げなさいっ!!」
美神「いやよっ!!」あっさり
美智恵「!!」だあ〜〜〜っ!!ずっこける美智恵。
美神「わ、私が引き受けた依頼なんだから、ママには関係ないでしょ!」あせあせ
美智恵「…………そう。」
「分りましたっ!!あんたがそうゆうつもりなら、こっちにも考えがあります!
たった今から、その仕事はGメンの方で引き受けます。」
美神「ちょ、ちょと、ママ…」
美智恵「あんたの依頼は、キャンセルしときます!!いいわねっ!!……ガチャン!!」
美神「………ツーーッ、ツーーッ、ツーーッ………」ピクピク ごごごごごごご
美神「あんのクソババァ〜〜ッ!!私はもう一人前なのよっ!!何勝手に
決め付けてるのよ〜〜〜っ!!」ガチャンッ!! ムカムカムカッ
横島「ま〜、ま〜、美……」
美神「!!」クルッ! キッ!!
横島「!!」びくぅっ!!
美神「ムカツク!、ムカツク!、ムカツク!、ムカツク!、ムカツク!、ムカツク〜!、」
どかっ! メキャッ! ばきっ!! グシャッ!! どげっ!! どがぁ〜〜〜ん!!!
横島「ちょ、ちょっと、やめ……俺に…八つ当た……ぎゃあぁぁぁ〜〜〜!!」
おキヌ「よ、横島さん……あああああ……」おろおろ
回想シーン終了
タマモ『あんたって……ホント弱いわね…』
横島「ほっといてくれっ!!」
(くそーーっ!、なんで勝てんのだ……)
チャッチャッチャッチャッ………
シロ『先生…ちょっと聞いてみたい事があるのでござるが……』
横島「どうした、シロ?聞いてやるから話してみろよ。」
シロ『拙者は、先生と同じ様に霊波刀を使っているでござろう…
それなら、いずれは先生と同じように、文珠も使えるようになると
思うでござるか?』
真剣な表情で話すシロ。
横島「う〜〜ん、どうなんだろうな?正直詳しい事は分らんけど…」
「でも、かなり特殊な能力だからなぁ。確か、Gメンのリストにも
文珠使いとして載ってるのは俺だけらしいし。」
シロ『それじゃあ、やはり無理なんでござろうか……』くぅ〜〜ん
横島「そう諦めるなって。俺だって、命懸で修行して手に入れた能力なんだし、
お前もこれからの頑張り次第で、使えるようになるって、なっ。」
シロ『せ、先生が命懸で習得した技だったのでござるか!!それなら、そう簡単に
使えるはず無いでござるな。拙者もっと、もっと頑張るでござるよ。』
タマモ『ヨコシマが命懸で修行……嘘くさ〜〜!』
横島「し、失礼な事を言うな!俺は、ヤル時にはヤル男なのだ!!」
タマモ『でも、何でシロはそんなに文珠にこだわるのよ?』
『ヨコシマが使えるんだから、別にそれでいいじゃない。』
シロ『拙者…将来は、皆の役に立つごーすとすいーぱーになりたいでござるよ。
だから、先生みたいに文珠が使えれば、きっといっぱい役に立つと思った
でござる。』
タマモ『ふ〜〜ん』そうなんだって感じで答えるタマモ。
シロ『それに、弟子としては、師匠の技は全部モノにしたいのでござる。』
『!!』はっ!
『そうでござるっ!…先生っ!拙者の霊力で文珠は作れるでござるか?』
横島「んっ?、やったこと無いけど、多分出来るんじゃないか。」
「でもお前、そんなことしてどうするんだ?」
シロ『願掛けするんでござるよ!!何時かは拙者自信が自分で作れるように。』
横島「それじゃ始めるぞ!シロ。」
「俺の手に向かって、霊波を放出するんだ!」
シロ『はいっ! はあーーーーーーっ!!』
キィィイイイイン
横島「まだ、霊波が足りないみたいだな。シロ!もっと出力を上げてくれ。」
シロ『わ、分ったでござる。はあーーーーーっ!!!』
(せ、先生はこんな事を一瞬でやっていたでござるか!!)
横島の顔を畏怖の念をこめて見るシロ。
横島「よ〜し!もう少しだ。」
キィィイイイイン キンッ!! ころっ
綺麗な薄い紅色の玉が1つ出来て横島の手の上に転がっている。
シロ『やったっ!!出来たでござる!!』
タマモ『え!ホント?わたしにも見せてよ。』
『ヨコシマのとは色が違うね……何でだろ?』
横島「さあ〜?初めての事だからな。でも、その人の持つ霊力の性質によって
色んな色があるのかもな。」
タマモ『おもしろ〜い! ねえっ!ヨコシマ。わたしのも作ってよ。』
横島「別にいいぞ。自分で作るより全然疲れないし。」
キィィイイイイン
横島「タマモ、もう少し出力を上げてくれ。」
タマモ『う、うん。 ーーーーーっ!!』
(う、嘘…一個作るのにこんなに霊力使うの!!)
キンッ!! ころっ
綺麗な黄色の玉が出来た。
横島「おっ!出来たぞ〜!」
タマモ『えっ!ホント?』
シロ『タマモは黄色でござるか〜〜。』
横島「へ〜〜、ホントに一人一人色が違うんだな。」
タマモ『でも、ヨコシマって結構凄かったのね。』じーー 横島を見ている。
『一個作るのに、こんなに霊力使うなんて思わなかったわ。』
横島「ど〜だ、少しは見直したか。」わはははは
シロ『タマモも少しは先生の凄さが分ったでござろう。』えっへん
『先生は普段でも、簡単に文珠を作れるでござるが、隠し持った
美神殿の下着を見ながらだともっと……』
横島『だあぁぁぁ!!シロッ!!余計な事は言わんでいい!!』わーーっ!わーーっ!
横島「…………」チラッ タマモの方を見る横島。
タマモ『ふ〜〜〜ん』にやっ
『今度、美神さ……』
横島「ああぁ!!そ、それだけは勘弁して〜〜!!」 かんにんや〜〜 ぺこぺこ
タマモ『どっちの料理 De・Show!でやってた、究極の狐うどん(3千円)
食べさせてくれる?』
横島「わ、分りましたーーっ!!」コクコクッ
(う〜〜確か三千円ぐらいしたが、背に腹は変えられん……今月は新しいパンツ
を買おうと思ってたのに……)しくしく
タマモ『う〜〜ん、考えとくわ。』
横島「シ〜〜ロ〜〜ッ!!」きっ!!
シロ『先生、許して欲しいでござる』きゃいん
シロ『……あ〜っ!!、忘れてたでござる!!』
『拙者、さっきの文珠に念を込めねば!!』う〜〜ん ヴンッ
シロの文珠の中に『願』の文字が入った。
タマモ『わたし…今は、止めとくわ。』
(今度、真友クンとあった時にお守りとしてあげよっ!)
シロ『これを持って修行を頑張れば、きっと拙者も文珠が使えるように
なるでござるな!』
嬉しそうに文珠を見つめるシロ。
今までの
コメント:
- はじめまして、ノンいう者です。
初めて書いたので、読みにくい所もあると
思いますが、少しでも楽しいで頂けたら幸いです。
(ノン)
- 案外といじらしいタマモちゃんでした。 (トンプソン)
- ノンさん、初めまして。こちらは展開予測コメントオンリー男のkitchensink(キッチンシンク)でございます。以後よろしくお願いします♪ まずは、文珠が他人の霊力を使って生成できる、というノンさんオリジナルの設定が興味深かったです。それに結構あり得ると言いましょうか、出来そうな気がしますね。しかも文珠の色まで人によって違うという芸の細かさに唸らされました。絶対に令子に逆らえない横島クン、そして絶対に美智恵ママに逆らえない令子の様子がそれぞれに「らしい」気がいたしました。さてさて、次回ではどんな話が繰り広げられるのでしょうか? 次に移ります♪ (kitchensink)
- わ、頭いいですよ、シロちゃん!?
ホントにできそうですね、文珠の共同制作って。
すごいアイデアです♪ (猫姫)
- はじめまして、3Aです。
それはそうと相変わらす金にきたないですね…美神さんは…それと横島くんに八つ当たり………でも美神さんらしいですね。 (3A)
- どうもはじめまして。
“ギャグ歴ist【通称:ギャグレキスト】”の後藤と申します。
以後とも、コメント部では宜しくお願い致します。
除霊報酬五億っていつもの事ながらとは思いますが(^^
そこはそれ、母親が戻ってきてからはって所…弟子共々相変わらずですね。
シロが文殊を作ったのは凄いのだが、その文殊……、
言葉足らずのシロに使いこなせるのかいな(笑)
横島も、はじめの頃はそーだったし…自分のシャドウを出したり(苦笑) (ギャグレキスト後藤)
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