ザ・グレート・展開予測ショー

パラレル大作戦!! こんな出会いでもいいじゃない!4


投稿者名:★
投稿日時:(03/ 1/ 9)



「ふぅ〜……」

 気だるそうにため息をつくのは、日本が世界に誇る金の亡じ…ゲフン、ゲフン、もとい辣腕GSの美神令子。

 本日の彼女は少々ご機嫌斜めだった。

 夢見が非常に悪かったのである。内容はよりにもよって横島と自分が前世で恋人同士だったというものだ。

「なんじゃこりゃー!!」

 と、某刑事張りの悲鳴(?)で目覚める羽目になった上、本日の仕事が2件もドタキャンである。

 さらに、気分転換にとドライブに行こうとしたのだが、肝心のコブラは修理中であった。

「……とりあえず、アイツが来たら適当な理由でもつけて半殺しね♪」

 そんなわけでご機嫌斜めな令子はそのストレスを横島で発散させんと、七福神が裸足で逃げ出しそうな壮絶な笑みを浮かべ、彼女の哀れな丁稚が出勤してくるのを心待ちにしていた。

『オーナー、横島さんが来たようです。』

 と、人工幽霊一号が横島の到来を告げる。

「あら?今日はずいぶん早いじゃない。また、ただ飯食らいにきたのかしら?」

 普段より早い出勤に首をかしげる。

『オーナー、その横島さんですが女性を伴っておりますが?』

「なんですって!?まさかあのバカ、依頼人にちょっかいかけてんじゃないでしょうね!?」

 ゴゴゴゴゴ……と、某○ョ○ョ張りの効果音と共に椅子から立ち上がる令子。もうすでに先ほどの疑問は頭には無い。

『いえ……そういうわけではなさそうなのですが……』

 自分の余計な一言が火に油を注いでしまったことに気づいた人口幽霊一号、慌ててフォローするが当然令子は既に聞いていない。

(ああっ!申し訳ありません横島さん。ご冥福をお祈りしておりますので、死んでも化けてでないで下さいね。)

 とりあえず横島の冥福を祈る人口幽霊一号、令子がドアに向かって歩き出したそのとき、



「美神さーん!横島さんがー」

 と、泣きそうな顔でキヌがふよ〜んと部屋に入ってきた。



「おキヌちゃーん、待ったー!!」

 それに一瞬遅れて横島が、蛍を抱き上げたまま部屋に駆け込んでくる。



「なにやっとんじゃー!この色ボケ小僧がぁー!!」

 それを見てぶち切れた令子がフルパワーの神通棍を横島に叩き込む。



「きゃっ!」

 横島がとっさに庇ったおかげでまったくノーダメージの蛍であったが、目の前で繰り広げられるバイオハザードもかくやと言わんばかりな光景をあっけに取られて見つめていた。





 

「で、芦さんだったっけ?ウチに何のよう?」

 横島を殲滅し、とりあえず気がすんだ令子は自己紹介を済まし、蛍に話を促す。

 蛍はというと、しきりにボロ屑と化した横島とそれを介抱するキヌを気にしていたが、とりあえずこちらの用件を先に済ますことにする。

「あ、依頼とかじゃなくてですね……私、ここでアルバイトしたいんですっ♪」

 本日二度目の蛍の爆弾発言が、ここ美神除霊事務所で炸裂した。




【あとがき】

 約2週間ぶりの投稿の★です。

 待っていた方(いるのか?)、大変お待たせしました。

 美神事務所編(中)をお届けします。

 一応、予告通り美神登場です。

 はたして次で事務所編は終わるのか?

 なんか長引きそうな上、収集がつきそうに無いので予告は無しです。

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