ザ・グレート・展開予測ショー

世界はいつも流れて……(21)


投稿者名:リュート
投稿日時:(03/ 1/ 7)

 ノスフェラトウ事件から1週間、その間にもいろいろありました。
 邪悪な精霊を退治したり……(シャーマンみたいな変な奴で、吹き矢で攻撃して当たると呪いで身長が縮むっていうのだったけど……マコラに当たって、チビマコラになりました(笑)変身したマコラがちっちゃいから冥子さんが「可愛い〜人形みたいだわ〜〜」って……まあ、次の日さっさと見つけて倒したけど、元に戻った時の冥子さんの残念そうな顔が忘れられなかった。)
 妖刀シメサバ丸を折ったり……(これは、とある民間人がこの刀を手にして暴れているので退治して欲しいという依頼の電話があり、すぐ急行した。すると俺が剣を持っていた為、速攻で襲ってきました。まあ草薙の剣で一気に切ったら折れたけど……本気で草薙の威力が上がってるぞ……その後、シメサバ丸はおキヌちゃんの愛用の包丁となり活躍しているが……おキヌちゃん、包丁を磨いでる時に笑わないで……マジでビビリったぞ……)



 そして今日は……
「こんにちは〜〜冥子〜〜元気にしてましたか〜〜?」
「お、お母さま〜〜」
 冥子さんの母親が来ました。
「六道さん!こんにちは!横島忠夫です、直接会うのは初めてですね!」
「初めまして、私は冥子さんに雇われてる幽霊のキヌといいます。冥子さんのお母さん!よろしくお願いします!」
「あらあら〜〜こちらこそ〜〜いつも娘がお世話になってます〜〜」
 俺達は挨拶する。
「ところで〜〜お母さまは〜〜私に何か用があるの〜〜?」
 冥子さんが聞くと、六道さんは笑いながら……
「ええ〜〜冥子〜〜あなた〜〜妙神山に行って来なさい〜〜!これ〜〜紹介状よ〜〜」
「え、えええ〜〜〜〜!!!!」
 冥子さんは驚く!まあ当然だな……
「あの〜、妙神山って何ですか?」
「確か世界有数の霊格の高い山で、神と人間の接点といわれるとか何とか……その場所に修業場があって、そこで修業すると生きてパワーアップするか、死ぬかのどちらかなんだそうだ……」
 おキヌちゃんが尋ねた為、俺は答える。
「無理よ〜〜私に出来るわけ無いわ〜〜!!」
 冥子さんが言うと……六道さんの顔が変わり……
「冥子〜〜……拒否権は無いわよ〜〜!」
「こめんなさい〜〜〜やりますわ〜〜!!だから式神でぶたないで〜〜っ!!」
 六道さん……冥子さんを冥子さんの式神で脅してます………
 そして六道さんは俺とおキヌちゃんの方を向き。
「冥子が逃げないように〜〜見張っててくださいね〜〜」
 わ、分かりましたから……式神を迫らせんでくれ………
 俺とおキヌちゃんは首を縦に振るしかなかった。



 妙神山修業場前……
 ここまでシンダラで飛ばして来ました。風が寒かったが、山登りよりはマシだな……
 門の前にふたつの鬼の像と顔があり、不気味な雰囲気に包まれていた。
「この門をくぐる者、汝一切の望みを捨てよ、管理人……」
 おキヌちゃんが門に書いてある文章を読む。
「やっぱり〜〜帰りましょう〜〜怖いわ〜〜」
「修業せずに帰ったら、六道さんが怖いですから……入りますよ!」
 俺は門をノックする。
「何をするか無礼者ーッ!!」
 鬼の顔に怒鳴られました。
「何って……ノックしただけじゃん!それに、話せるなら着いた時に『いらっしゃいませ〜』とか『ようこそ』とか言ってくれても良いんじゃないのか!!」
「我らはこの門を守る鬼!そんな、何所ぞの旅館やコンビニの店員みたいに愛想よく出来るか!!」
 へいへい、そうかよ……
「ここは、許可なき者は我らをくぐることまかりならん!この『右の鬼門』!」
「そしてこの『左の鬼門』ある限り、お主のような未熟者には決してこの門開きはせん!!」
「あら、お客さま?」
 あ、小竜姫さまが門から出てきた。
「五秒とたたずに開きましたね……」
「小竜姫さまああっ!!」 
 おキヌちゃんに言われて鬼門が泣きながら言う。
「不用意に開かれては困ります!我らにも役目というものが……!!」
「カタいことばかり申すな!ちょうど私も退屈していたところです」
 ふむ……漫画でも綺麗だったけど、実際に見ると小竜姫さまってかなり綺麗だな……
「あなた、名は何といいますか?紹介状はお持ちでしょうね」
「私は〜〜六道冥子〜〜お母さまの紹介だけど〜〜……」
「六道……?ああ、あの式神使いの方……かなりスジの良い方でしたね。人間にしては上出来の部類です」
 小竜姫さまはそう言って、今度はこちらの方を見る。
「あなた達は?」
「私は幽霊のキヌです、よろしくお願いします!」
「俺は横島忠夫です!よろしく、小竜姫さま!」
「ええ、よろしく」 
 俺は手を出して小竜姫さまと握手する。
「小竜姫様に気安くさわるな無礼者っ!!」
 鬼門が門を閉めて攻撃してくるが、余裕で回避する。
「やはり規則通りこの者たちを試すべきだと思います!このようなうつけ者ども、ただで通しては鬼門の名折れ!」
 なんか、失礼なこと言ってるな……
「……しかたありませんね、早くしてくださいな」
 小竜姫さまが許可を出すと鬼門達の体が動き出す。
「その方たち我らと手合わせ願おうかッ!!勝たぬ限り中へは入れぬ!!」
「こいつらに勝てば中で修業させてもらえるのか?」
 俺は鬼門達を見上げて言う。
「はい、頑張ってください」
「どうした!かかって来んのか?なら……踏み潰してやるわ!」
 鬼門が足を上げるが……動きが遅いぞ……
「冥子さん!フォーメーションIAでいきますよ!右は任せました!」
「は〜い!シンダラちゃん、ビカラちゃん、メキラちゃん、インダラちゃん、アタックAよ!」
 まずシンダラがインダラが高速で鬼門右に体当たりをしてその後にメキラが後ろにテレポートして突進!前に倒されかかった鬼門右にトドメのビカラの強烈体当たりが炸裂して鬼門右は気絶した。
 そして、俺の方も栄光の手で腹に一発食らわせて、アッパーでトドメをさした。
「……七秒!新記録ですね……合格ですよ!」
「ではよろしくお願いします!管理人の小竜姫さま!」
「「えっ!!」」
 俺が言うと、冥子さんとおキヌちゃんが驚いた。
「やはり、分かっちゃいましたか……ええ、私がここの管理人の小竜姫です」
 そして、いままで隠していた気配を開放する。
「すごい霊圧だわ〜〜吹き飛ばされるかと思っちゃった〜〜」
「まあ、予想してたから踏ん張れたけど……」
 俺達は何とか吹き飛ばされなかった。
「あの〜、ここの管理人って本当ですか?」
 おキヌちゃんが聞く。
「外見で判断してもらっては困ります。私はこれでも、竜神のはしくれなんですよ」
 俺も漫画見てなかったら気づかなかったと思うぞ……
「……ともかく、鬼門を倒した者は、中で修業を受ける権利があります。さ、どーぞ!」



 俺達が中へ案内されている途中……
「はあっ!!」 
 いきなり小竜姫さまが剣で俺に襲ってきました。
「どわあああ!!」
 不意打ちを何とか草薙の剣で受け止める。
 すると小竜姫さまは剣を収め。
「私の剣を止めるとは……あなた!かなりの腕ですね……」
「いきなり攻撃しといて、何を言ってるんですか!!」
 マジでびっくりしたぞ………
「いえ……あなたの剣がかなりの物なので腕も立つのかな?……と思いまして……あ、その剣触らせてもらえませんか?」
 俺は剣を小竜姫さまに渡す。
「ああ……この切れ味、さらにこのつや、霊力の高さに、刃こぼれ一つしてない刀身、しかも、かなり軽いわ……最高です!」
 ……も、もしかして……小竜姫さまって……刃物マニア?
「これ譲ってくれません?」
「駄・目・で・す!」
 俺は断る。すると残念そうに剣を返してくれた。
「はあ〜〜素晴らしい剣に出会えたと思ったんですけどね………まあいいでしょう!」
 そう言うとまた小竜姫さまは歩き出した。
 どうやら刃物マニアじゃなく、剣士として俺の剣が気に入っただけみたいだ……多分ね……
 そして、俺達は銭湯の脱衣所みたいな場所の前に着いた。

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