真夏の夜の夢!!
投稿者名:プロミス
投稿日時:(02/ 4/29)
今日は七夕。
といふ訳で、美神除霊事務所の面々も、短冊に願い事なんぞを書き連ねている。
おキヌ『素敵な人と好き合えますように』
シロ『せんせーとさんぽ』
タマモ『高級あぶらあげ』
「・・・二人とも去年とあんまり変わってないね・・・(汗)」とおキヌ。
「余計なお世話でござるよー」
などとシロがブー垂れるが、ホントのことなんだから仕方がない。
『せんせーと』がついた位だろうか。変わったところと言えば。
「そーゆーおキヌどのはどーなのでござるか」
「え・・・どうって・・・」
「『素敵な人と好き合えますように』なんて、おキヌどのにしては珍しく色っぽいお願いしちゃって」
シロ。何気なく酷いこと言わないように。
「め、珍しくって・・・そりゃ確かに私は年寄りくさいし、色気もあんまりないし、でもだからって珍しいなんて・・・」
あぁあぁおキヌちゃん。そんなすねないで。
「でもさ」
タマモが口をはさむ。
「おキヌちゃんの素敵な人って、誰がどう考えても横し・・・」
とすっ。
おキヌちゃんがネクロマンサーの笛に仕込んでおいた吹き矢(睡眠薬入り)がタマモの首筋にクリティカルヒット。
「おやすみなさい。タマモちゃん(はぁと)」
ごうごうと渦巻く黒いオーラを背負いながら、天使の様な微笑みをタマモに向けるおキヌちゃん。ちなみにシロは黒オーラに怯えて、部屋の隅っこでガタガタ震えている。
「こんちゃーす・・・ってもう夜か。タマモ、こんなとこで寝てると風邪ひくぞ。」
「あっ。今晩は、横島さん(はぁと)」
『素敵な人(タマモ談)』のご来訪に、部屋に立ち込めていた黒オーラを一瞬で消し飛ばし、シャイニングスマイル全開で迎えるおキヌちゃん。少し顔を赤らめるのも忘れちゃいない。
「どうしたんですか?もう帰ったんじゃ・・・」
「いやね、せっかくの七夕っしょ?俺も短冊ぶら下げようと思って。」
そういって持ってきた紙袋を広げる横島。
『サイコーの女のコともう一度運命的な出会いを出来ますように!!』×100
「・・・・・(竹の中に鉄芯通しておいてよかった・・・)」
「・・・・・(先生らしいと言えばそれまででござるが・・・)」
「・・・・・(まさかおキヌちゃんがあんなことを・・・)」
上から順番に、おキヌ、シロ、寝ているタマモ。
「お、今年の竹は折れない!!丈夫だぜ!!」
100枚ぶら下げて、無邪気にはしゃぐ横島。
と。
キュイイイーーーーーーーーーーン
「!!おわぁ!!なんぢゃこらぁ!!」
「た、短冊が光っているでござるーーーーーーー!!」
「こ、これはまさか・・・!!」
「・・・・・(おキヌちゃん、仕込み杖とか持ってそう・・・)」
ばりばりばり、ちゅっどーーーーーーーーーーーん!!!!!
閃光、雷鳴、そして爆発。
「ふしゅるるるーーーーー・・・・・」
もうもうと立ち込める煙の中から、獣の鼻息のような音が聞こえる。
「こ、これはもうもしかしなくても・・・」
顔面蒼白の横島が呟いた、その時。
「じゃんじゃじゃーーーーーーーん!!!!!銀河の荒波のりこえて、巨大隕石跳ね飛ばし、星の国からやって来た、私の名前は織姫じゃーーーーー!!」
どーーーーーーーん!!!!!
へんな歌い文句をのたまいながら登場したのは、忘れもしない、あの『女華姫弐号機』こと織姫だった。
「おぉ、そこの男子!!今日は七夕であるにも関わらず、彦星が盲腸で手術中で会えないため、私はとても欲求不満だ!!今夜一晩、彦星の代わりとなってくれ!!ではいくぞーーーーーーーー!!!!!」
一方的にまくし立てた織姫、阿呆の様に固まっている横島を担ぐと、窓をブチ破って外に出て行ってしまった。
「・・・・・って、こらーーーーーーーー!!!!!人のダンナを勝手に持っていくなーーーーーーーー!!!!このブサ「わーーーーーーーー!!!!!(シロ魂の叫び)」女ーーーーーーーー!!!!」
勝手に横島(決してダンナではない)を織姫に連れ去られ、怒ゲージMAXのおキヌちゃん、普段の彼女からは想像もできないような絶叫をかましながら、どこからともなく取り出したガトリングガンを織姫が走っていった方に向けて乱射する。
「あたしのダンナ(ちがうっつーの)返せーーーーーーー!!!!!」
やがてガトリングガンの弾が無くなった頃。
「みんな行くわよ!!あの織姫を捕まえて、人のダンナ(だから違うっちゅーとるやろが)に手を出したらどうなるか、きっちり教えてやるんだから!!!!」
ミリタリーアイテム(M16、手榴弾、ロケットランチャー、対人指向性地雷、熱感知ゴーグル、対戦車ライフル等)で身を固めたおキヌちゃん(怒ゲージMAX)が、美神のコブラにシロを押し込んで、事務所をあとにした。
「・・・・・(おキヌちゃん、なんか悪いもんでも食べたのかなぁ・・・)」
つづく
〜プロミスと雪之丞の、ウキウキ言い訳コーナー〜
雪「・・・おキヌちゃん壊しすぎ。」
プ「すんまへん。」
以上!!
PS:石を投げないで下さい(泣)。僕が悪いんじゃないんです。僕の頭に詰まっている、脳味噌代わりの中古CPU(5キロバイト)が悪いんです。
今までの
コメント:
- スンマセン。『ネクロマンサーの吹き矢』で方向性(毀れ)が明らかになってから以降は爆笑の連続でした。
特にツボだったのはタマモが睡眠中に独自の思考を展開させている点。しかし残念ながら最後の一言(寝言?)も今回のおキヌちゃんの行動をフォローするには遥かに足ないようです。
だって窓からガトリングガンですもの(T2ネタ)。代わりにシロが良識を受け持っちゃってますし。『女華姫弐号機』(笑)は前回の事に全く懲りてませんし……ぁ、あと横島くんも。『また』とか書いちゃってますし!
おキヌちゃんの、口調まで崩した暴言については少々やりすぎの観も有りますが、「わ―――!!」ネタのためと言うことで、今回は黙認(←なんか少しエラそう) (斑駒)
- ちょっと(?)おキヌちゃんが壊れすぎですが、
これはこれでおっけ〜かなと。
ただ、一つつっこませていただくと、
CPUに容量はありません。(セカンドキャッシュは別)
だから、何ビットとか、Z80(むちゃくちゃ古いです)とか、
そういう方向で行った方がさらにりありてぃーがあっていいかも
(といって、PSにつっこむ私も私ですが・・・) (tomo)
- うぅ、私の『見上げてごらん夜の星を!』よりも面白い七夕ネタ…。(涙)
っと、感想感想っと。
え〜、今回は珍しく『おキヌちゃんファン』としてよりも読者として楽しめる話でした。 (マサ)
- ↑上に同じくです(笑)。まあ、一応本編でも今回ほどの壊れっぷりではないにしてもおキヌちゃんってキレるとかなりコワイ一面を見せてましたから、私もOKな気がします。それにしても、織姫に斧で腕を切られても全く平気な彦星が盲腸で入院とは...。織姫と夫婦(めおと)関係にいるのがよっぽど内蔵関係にこたえるのでしょうか?(多分違う) (kitchensink)
- プロミスさん、おキヌちゃん壊れすぎ、だが!おもしろすぎ!ぷぷ(おキヌちゃんファン一同にガトリングで撃たれそう)ちなみに、ガトリングは腰だめでかまえるので窓からなんてまねはいくらおキヌちゃんでも・・・あと、弾がなくなるまで一分〜2分ぐらいかかりますよ、くわしくは…きかないで(マニアだけは、マニアだけは、いやじゃー) (きゅうり、マニア発覚?)
- ……………………
…………………………………………
………………………………………………………………
……………………すみません。おキヌちゃん、面白すぎます………… (ロックンロール)
- 壊れているおキヌちゃんもなかなかいいですね。というよりおもしろいです。
ところでおキヌちゃん…ほんとうになんか悪いもんでも食べたのかな…? (3A)
- 待つんだ、おキヌちゃん。追跡する側がクレイモア持って行ってどーする!?
……などとゆーツッコミをする以前に、俺としては人生の生き甲斐にしてライフワークたるサンポに「せんせーと」と付け加えたシロで、おなかいっぱいです(感涙) (黒犬)
- おキヌちゃーん(涙)お願いだから、帰ってきてー(涙) (猫姫)
- アノ織姫が出てくると頭ン中でター○ネーターのオープニングが
条件反射で流れる私です。
おキヌちゃんのたくましき変化は、私的にグーです。
彼女はもっと欲を持たないとねっ!(おキヌ原理主義ファンを
敵に回す発言)
ところで、実は彦星くんは溶鉱炉で溶かされちゃったんでは?
(みみかき@いまだにTM2のTシャツを持ってる奴)
- 壊れ話は、とことん壊れてるのが好きですね♪よってこのお話もOKでございます♪ (けい)
- おキヌちゃんは頑張って帰らせるつもりです。保証は出来ませんが。 (プロミス)
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