ザ・グレート・展開予測ショー

がんばれおキヌちゃん! 全国除霊道派選手権!!!(その14)


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(02/ 2/19)

リング上。
マッチョ・・・・もといマットにたたずむ4人のキヌ顔の持ち主。
一人はユリ子選手で、もう3人はキヌとその分身に、そのキヌ本体の幽体離脱ヴァージョン。
それはなんだか抜作みたいだが、気にせずに読もう。

「何が・・・・?」

ユリ子は、一瞬警戒して防御霊波を再び張り込ませる。
すると、霊力計がピュピュと記録している。
78.4マイトと。

      ☆            ☆            ☆

ここまで読んでいない方のために、ついでにユリ子選手の説明をしよう。

彼女、本名・小山内ユリ子は現在、白龍会の門派生。
キヌの願いと美神令子の手によって死神から助けられたことがある。

だがそれからは、地獄であった。
手術代を出したにもかかわらず、更に美神に借金元を差し押さえられた。
そのため、ユリ子の母上と父上が汗だくになって24時間働く以外になかった。
その両親の姿を見て、この体を使って母に恩を返そうと思っていた。

自分の進む道は何かということで、真っ先に竜神の纏わる白龍会へ入門し腕と体を磨くことを決意していた。
だが、そこはかつてメドーサが滅ぼした場所だった。
そのメドーサを美神たちが倒したことを知り、挑戦することをさらに決意した・・・。

      ☆            ☆            ☆

ユリ子選手は、3人のキヌをかろうじて見やる。
何が始まるのかとばかりに。

すると、3人は髪をファサッと一斉に揺らす。
揺るがすと同時、体毎動いているのを確認するユリ子。
だが、それはまだ始まりに過ぎない。

・・・・・・・・・ファサリ     ・・・・・・・・・・・・・ファサ

 ファサッ    ファサファサ


   サファリパーク     ファスリ
ファスウゥ 

        ・・・・・・・ファッサ

 サーファッ
     
             ファサッ

     ファスッ      


  スゥゥ・・・・・・・・・・・・・・・・



3人はまるで踊っているかのように足元をスラしながら体全体を揺らし始める。
会場中はどよめきを隠せないでいる。

      ☆            ☆            ☆

「おい、何やってるんだろう。」
「キヌ選手ってすげーなー・・・」

観衆は、冬のオペラグラスでリング上を見たり、横の連れと話し合ったりしている。

「早くその技ってのを見せてくれっ!おキヌちゃん!」

横元にはJIANGさんや、みみかきさん、Ihoriさん、黒犬さん、猫姫さん等の投稿者や
読み手さんも応援に来ているのが見える。なんてファンサービスなのだろうか。

「だから、早く展開してくれよう!」

その言葉に答えてあげませう。
では・・・・・

『キヌ選手、どうやらハヌマン直伝の超ド級の大技を見せてくれる模様アルね。』
「一体、どんな技なんでしょうねえ・・・・ああ、見てください厄珍さん。」

      ☆            ☆            ☆

『あああーーーーっ!』

という解説者の言葉の前に、キヌの3人は宙へ飛び上がっていた。
同時、ビュン!と3人はある言葉を発しつつ更に人数を増やしていった!!!

「「「百人拳!!!」」」

!!!!!!!!!!!!!!!!

会場中は一瞬立ち上がる。
3人からさらにスピードを上げて分身していくなど誰が想像し得ただろうか。
裕に、ビュンビュン!と次々と分身する影が増えていき、一人の体あたり100人に影分身していた。
こらまた驚きの展開だ。
おそらく、忍風戦隊ハリケンジャーも顔負けだろう。

「!!」

ユリ子は目を疑う以外に無い。
一瞬幻ではと思い込み、こっちも負けじと張り巡らせた霊力を無数のサイキックソーサーの嵐へと
変えて反撃を始めた・・・・が・・・・
スカッ!と透けるばかりだった。

「そ、そんなバナナの涙!」

くだらない冗談をいっても、3人に通じるまでもない。
幻影がユリ子の眼前へ襲い掛かってくるのだ。
咄嗟に自分の手にもサイキックソーサーを作り出して影を追っ払っても空を切るだけ。

しかもいやらしい事に、その影分身たちは次々と増えて気味悪さも増す。
まるで『今週のビックリドッキリメカ』の如くだ。

「くけけけけ」
「死津喪、死津喪、死津喪・・・・」
「死津ーーー喪!」
「そなことすゆ子はキヌちゃんぶつじょーーー!」
「私、本物のキヌです!」
「私もです。」
「あっ、私もーーー!」

・・・・・(苦笑)
・・・・・・・・・・

このように喋りながらであり、それがキヌとその分身の死津喪Ver.、そしてキヌ本体の幽体離脱Ver.
の3体がそれぞれ百分身しながらの一斉攻撃だからユリ子は混乱必死だ!!

「・・・な・・・・、ん、んな・・・・・・・」

ユリ子はクルクルクルリン・・・と目を回しかけている。
昔のギャグ漫画のような表現だ。

だがこの程度のレベルではない。
創作者の私ですら創造もしえなかったことだ。
それは、完全に『ブッタマゲー』だ。


「それで、満足ですか?」

というキヌの幽体姿は一言漏らす。

「え?」

頭がゴチャゴチャになっているユリ子選手は、さらに更に混乱していった!
それもその筈、コータロー、鹿斗典善すらも成し得なかったという究極の域に到達するのだから。

「「「必殺・三千世界の舞!!!」」」

3人が一斉に喋りつつ百人拳のスピードを更に増していった!!
霊力計になどもはや干渉できないレベルでの超高速・・・その『超加速』を更にまた馮河したスピード!!!

恐らく、霊界・異界を含めたとしてもおキヌちゃんとハヌマン以外には現在使いこなせるものがいない!
そのスピードは、韋駄天の数百倍のスピード!
0.000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000098731246943248997511523秒という!!
『三千世界の舞』とは、その神速すらも超えた域のままで更に笛を手に握らせて攻撃する技なのだ。
そして百人拳を越えて既に1000人近くという影分身の前には、サイキックソーサーなぞ全く命中せず。
逆に、幻がユリ子選手を襲うかのようだ。


ユリ子選手にとっては青ざめるしかなく最大のピンチ!
さぁて、このままキヌが勝つか、それともまだどんでん返しが起こるか・・・・。
注目して待とうね♪

今までの コメント:
[ 前の展開予想へ ] [ 次の展開予想へ ] [ 戻る ]

管理運営:GTY有志
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa