ザ・グレート・展開予測ショー

君がいるだけで(25)


投稿者名:JIANG
投稿日時:(02/ 3/ 5)

今回が(25)です。前回(25)となってますが本当は(24)でした。

 横島たちの側を離れた春桐魔奈美いや魔族ワルキューレは心中穏やかでなかった。
(何で、あの横島がここにいるのだ!? しかも、支社長の一人息子だと……! ヤツの
生活環境はとても一流企業の支社長を親を持つようなものじゃないぞ。いや、今はそんな
ことを言っている場合ではない。一体全体どうしてヤツがここにいるのかだ。まあ、本来
ならばパピリオやヒャクメたちがここに連れてくる予定だったのだから、来たこと自体は
構わないのだが……。問題はルシオラのことを知らせるかどうかだな……。)
 ワルキューレは駐車場に留めてある社用車に乗り込むと通信鬼を取り出した。
「こちらワルキューレ。ベスパ応答を願う」
『こちら、ベスパ。どうかしたのかい、ワルキューレ』
 通信鬼のむこうから、かすかなボートのエンジン音や波の音と一緒にワルキューレの声
が聞こえてくる。
「ベスパか…。こちらワルキューレだが不測の事態が発生した……。実は横島がもうナル
ニアに来ているんだ」
『はあ…!? なんだい、パピリオたちはもう横島を連れて来ちまったのかい。ずいぶん
早かったねえ』
「そうじゃない、パピリオたちはまだ来ていない。横島が一人で……いや正確にはヤツの
母親と一緒なのだが……ナルニアに来てしまったんだ」
『……どうしてそんなことになっているんだい』
「私が潜り込んだ会社の支社長が横島の父親で、ヤツは家族としばらくこっちで過ごすた
めに呼ばれたらしいのだ」
『なんとまあ、偶然かい……。それで、まだルシオラのことは知らないんだね』
「ああ、その通りだ。ところでそっちの調査の方はどうだった?」
『ああ、予想以上の成果だったよ。不安材料も多少あるがたぶん大丈夫だ。詳しいことは
そちらに着いてから話すよ』
「そうか……良かったな、ベスパ。では、問題は横島だな。どうする、ルシオラの件は私
が話すか? それとも皆が集まってからにしようか?」
『パピリオたちが横島をナルニアに連れてくる前に話す事になっていたんだ。少し予定は
狂ったが、もうナルニアにいるんだ話してもいいんじゃないか』
「そうか……。ならば、私が話してもいいんだな」
『……ああ、頼むワルキューレ。私らもなるべく早くそちらに向かうよ』
「了解した」
 ワルキューレは通信鬼をしまうと、横島たちが待っているだろう空港の出口に向かって
車を発進させた。

*** つづく ***

 み、短い(泣)
 しかも内容はワルキューレとベスパの通信鬼での会話のみ……。
 ギャグもないし、ジークは無視されてるし(笑)いまいちだなあ。
 次回は横島とワルキューレのドツキ漫才をお楽しみに!!(ちょっと違うかも(汗))

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