ザ・グレート・展開予測ショー

共に歩むヒト〜3


投稿者名:ぴろしき
投稿日時:(02/ 6/12)

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          共に歩むヒト   3
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「すんません! 遅くなりました」

「やっと来たわね・・・」
「いらっしゃい 横島君」

契約という事で気を利かせたのかおキヌちゃんの姿は見当たらない
(昨日の様子じゃ避難したんだろうけど)

(パサッ)

「えっと・・・昨日の・・・しょうこ いや、書類ですか?」

「そうよ」

少しは小言があるかと思ったがいきなり書類を渡され拍子抜けしてしまった。

「ん?・・・昨日隊長が見せてくれたのと違うような?」

「アンタの頭じゃ難しいだろうから、書き直してあげたのよ」

「えっ?」

あまりにも怪し過ぎるので隊長に顔を向けたら・・・頷いてくれた。

「安心して良いわよ。ママもチェックしたから
 気にしてんのは仕事の時間と給料のところでしょ?
 そこをアンタでも解り易くしただけよ」

「給料のところ・・・怪しすぎや〜!」

「さっさと見んかい!」(バキッ)

「ってぇ〜・・・」
これ以上機嫌を悪くさせると何されるか怖いのでとりあえず書類を手に取る

(隊長が見てくれたなら大丈夫か・・・)
サッと目を通す・・・

「・・・大丈夫みたいだな」

(ぎろっ)

(口に出ちまった(汗)・・・それよりも書類を見ないと・・・)

 仕事の内容・・・今までやってた事か
 時間は・・・この時間なら学校終わってからで大丈夫だな

「!・・・きゅう け い?」

「そんなに驚かなくてもいいわよ
 普通6時間以上働く時は休憩を取ることになってるの」

「ママの言う事もわかるけど・・・でも公務員と違うのよ
 この仕事にそんなの決めてもねぇ」

「書いておかないと横島君に無理させるでしょう?」

「無理なんかさせないわよ! いつもどおり普通に働かせるわよ」

(いつもどおりって・・・このアマっ!)
文句を言いたいが言っても無駄なので読むのを続ける

 勤務日と休日・・・ん?<事務所の予定表に拠る>って

言われてみればその通りなんだが、こんなふうに書かれたら
毎日が仕事の日・・・いや、無理な仕事で毎日が命日になってしまう

「あの 休みなんですけど」

「休日は毎週土日の週休2日それに祝祭日と年末年始、あとお盆かしら?

「へ?」

「・・・なんていうのは この仕事では無理なのよ わかるわよね?
 だから不規則になるのは諦めてもらうしかないわね」

「・・・わかりますけど 事務所の予定なんて 俺、体が持ちませんよ」

「そうね・・・放っておいたら横島君を休ませないで働かせるでしょうね
 この娘だとその日の気分で依頼を断って その場凌ぎの適当な予定を立てて
 自分は勝手にお休み なんてことばかりで・・・
 真面目な事務所からみたらこんなのを社長にするわけないのに」

「だれがこんなのよ!こんなの!」

(じろっ)

「・・・っ」

「でも安心して。令子にきちんとやらせるから
 それに私も見るから 大丈夫と思っていいわよ」

「隊長が見てくれるんすか・・・」

「ええ、いまは産休で非常勤務だから それくらいの時間はあるから
 貴方の好きな時に休める というわけにはいかないけれど
 本当に緊急なとき以外は前もって令子が言うから
 ねっ、令子?」

「わかってるわよ!」

「もし休みの予定の日に出る時があったら休日手当が付くから」

「はあ・・・」

隊長が見てくれるなら大丈夫だろう・・・なんかあったら隊長に言えば・・・
という結論を出し続きを読む

(それより時給は・・・)
「けっ桁が違う!
 いち じゅう ひゃく せん・・・神様ありがとう!」

涙でぼやける書類をもう一度見る

「ほんまや・・・錯覚じゃ・・・ん!・・・担当報酬・・・?
 隊長 この<担当報酬のいちぶ>っていうのは?」

「令子じゃなくて貴方が担当した依頼の場合に
 報酬から必要経費と事務所に入れるマージンを引いた分ね」

「俺が・・・報酬を・・・」

「言ったでしょ? この仕事は時間より内容だって
 今までだと報酬は全部令子に取られてたでしょうけど
 これからは仕事に見合う分を貰えることになるわ」

「仕事に見合う分?・・・ってことは俺が除霊に行けば・・」

「そうね 貴方が報酬を貰う事になるわね、少し事務所にも入るけど
 今までみたいに貴方を時給で働かせると令子が無理をさせるでしょうから」

(「ノルマ一日100件!時給分働くまで給料やんないからね!!」
 ・・・無理というか無茶というか)
「・・・させるだろな」

「今まで無理なんかさせてないでしょうが! なによ 二人して・・・
 それに 調子に乗るんじゃないわよ 横島!
 あんたにやれる依頼なんて たかがしれてるんだからね!」

「まあ、普通の高校生がするバイトっていうにはこの仕事はアレだけど
 こちらから出せる条件はこのくらいね・・・あとは横島君しだいよ」

学校に行く時間が出来て、バイトの時間は減るけど その分時給が増えて
今までと違って 依頼の報酬が入る
(まあ、ある程度休みが取れるなら、時給のままでも別に構わないが・・・)
隊長が見てくれるなら、休日も大丈夫だろう

「この条件なら・・・」

「(フ〜)良かったわ
 そこに書いてある条件は きちんと令子に守らせるから」

「わかってるわよ ママ
 その契約書に書いてある条件で雇うわよ・・・書いてある条件でね」

(美神さんがこんな簡単に?・・・いくら隊長が言ったとしても・・・)
「あっ!・・・仕事が少ないから来なくていい・・・なんてことは?」

「この事務所でそんな事あるわけないでしょ!
 今まで断ってたけど アンタごときでも出来る依頼も取るわよ
 まったく アンタのせいで・・・めんどくさい・・・」

「緊急とか言って無理やり拉致しません?」

「そんなことしないわよ・・・ママがうるさいから」

相当わがまま言ってるのはわかってる
美神さんにすれば この内容は馬鹿げたことだろうと思う
でもこの仕事を真面目に考えたら 今までみたいだと無理だと思ったから
俺は美神さんに少し(隊長に凄く)感謝して・・・サインした

隊長に話したい事があった俺はサインしてすぐに控をしまう

「・・・隊長 聞きたい事があるんすけど」

「何かしら?」

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あれ?・・・なんか無駄に長い気が・・・まだ隊長との話が・・・ 
どうも「ぴろしき」です・・・すみませんm(__)m
このあと隊長さんとの話が続くのですが・・・サイズが大きい為 分割!
できれば次の話も読んでいただければ幸いです
これからもよろしくお願いしますm(__)m

※給料の条件について
横島が依頼を担当する というのは原作でも資格を取った後にあったはず
初仕事では20万(実際は500万?)でしたが赤字を出して多分0円
その後にも何回かあった気もしますが・・・最後のほうでは
横島一人で仕事してるのを見た覚えがありませんので給料の条件に入れました
※細かい条件やその他の条件について
細かくすれば 仕事の内容をもっと細かくとか就業時間は何時からとか
休憩時間はとか給料は何日締めの何日払いとか有給とか交通費とか
手当て(時間外、深夜、休日、精勤、出張)とか各種保険とか・・・
結論:誰も気にしてないでしょう(自分が失業中なので気にし過ぎ・・・)

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