ザ・グレート・展開予測ショー

暴走デートその2


投稿者名:与作
投稿日時:(02/ 3/ 7)

町を歩いているとすれ違う人々は皆振り返る。
ある時は呆然と立ち尽くす、ある時は狂喜乱舞し取り乱す。
ある時は気絶し、直ぐに救急車が駆けつける。平和な平成の世の悪夢としか表現出来ない。

横島「ははははは・・・。」
グーラーはルンルン気分
横島「ははははは・・・。」

グーラーは横島と腕を組み離れない。10キロ先から見れば只のカップル。でも近づくにつれ、
目は大きく開き瞬き出来なくなり、口は大きく開いたまま閉じられなくなる。

横島「なあ、ど、何処に行くんだ?」
グーラー「う〜ん、そうね〜。夕方だし〜、食事でもしない?」
横島「しょ、食事!?」
グーラー「な〜に? 腹減ってないの?」
横島「コンビ二で弁当買わない?」
グーラー「な〜んで? デートなのに弁当食べなきゃいけないの?」
横島「だ、だってさ・・・」
グーラー「あ、もしかして、恥ずかしいの? デートだから〜」
横島「ち、違う!!」
グーラー「だったらいいじゃない。あ、あそこの店にしよう。」
横島「「ど、どうなっても知らんぞ・・・。」」

その頃、遥か1000m上空のヘリでは、殺気満開の二人がいた。

美神「ほー・・・腕組んじゃって、楽しそうね。おキヌちゃん。」
おキヌ「そーですね〜。」
美神「あそこの店に入ったわ。」
おキヌ「どうします?」
美神「そうね。偵察部隊を送り込もうかしら。準備はいい?」
マリア「イエス、ミス美神。」
カオス「準備はバッチリじゃよ。マリアの視線がそのままモニターに送信される。」
美神「じゃあ、作戦開始ね。行って、マリア!」
マリア「イエス、ミス美神!」

ヘリからマリアが飛び出す。美神・おキヌが不気味な笑みをこぼす。

カオス「でも一体何事なんじゃ? マリアに核ミサイルまで搭載させて。」
美神「ふふふふふ・・・。」
おキヌ「ふふふふふ・・・。」

カオスはその時だけはおぞましい恐怖を感じたという。
マリアが店の入り口に降り立った頃、横島とグーラーは席に座っていた。

グーラー「やっぱ人肉は無かったわね。まあ、牛で我慢するか。」
横島「なあ、直ぐに食ったら店出るぞ。」
グーラー「なんで?」
横島「周り見てみろ! 入ったときいっぱいいた客が全員逃げてっただろ!」

この時、店にいた人間は横島とシェフだけだった・・・。ウエイトレスも逃走した。

グーラー「いいじゃない。人目気にせず食事出来るから。」
横島「「うう・・・助けて、美神さん。」」
グーラー「はい、ダーリン、あ〜んして〜」
横島「な、あ〜んだと!?」

またも横島の脳内物質にストレートに響き渡る。

「「あ〜んが俺を呼んでいる!」」
「「女が俺にあ〜んを・・・」」
「「あ〜んが! あ〜んが! あ〜んが!!!」」



横島「あ〜ん・・・」

本能に勝てない理性だった。
そんな様子をマリアのアイカメラが撮影する。そして、



ビシッ!! ×2



カオス「何じゃ? 横島と、あれ誰じゃ? あいつの女か?」
美神「ふふふふふ、ふふふふふ」

カオスは恐怖で縮こまる。

美神「さあ、天の裁きが始まるわよ・・・。」
おキヌ「・・・・・。」


−−−−続く−−−−

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