ザ・グレート・展開予測ショー

I Shall Return(7)


投稿者名:ベルゲパンター
投稿日時:(02/10/26)

前回の事件より1ヶ月半前

東京AM8:30

プルプルプルプル!プルプルプルプル!

「うーん、こんな朝から誰よ?」
 突然電話の音で起こされ不機嫌ながらも美神令子は受話器を取る。
「もしもし、あ、ママ。こんな朝から何の用よ!」
「朝からって・・あのねえ、あんた平日なのに何時まで寝てるのよ。で、唐突だけど、仕 事よ」
「仕事?何で、この私が!それに今日はもう別の依頼が入ってんのよ。悪いけど私パス!
 電話を切ろうとすると
「・・・・脱税・・・・」
 ギク!
「いくらしたかしらねえ?少なくとも今までの分を合わせると、向こう20年は帰ってこ られなくなるかも・・・」
 ギク!
「それに、なんでもかんでも金で都合の悪いことはもみ消してきたみたいだけど、こちら はいつでも・・・・用意はできてるわ♪」
 ギク!      
 本当に親子の会話なのであろうか・・
「分かったわよ、その代わり報酬はたっぷりともらうわよ」
「はいはい、2億で手を打ちましょう」
「それで、仕事の内容は?」
「まだいえないけど、とりあえず海外まで来てほしいのよ。とりあえず、NYまで来てく れる?詳しいことは現地で話すわ。じゃあ」
「え?ちょっと待っ・・・・」
 ツー、ツー、
「いきなりニューヨークへ来いだなんて、無茶苦茶ね・・・横島ー!!仕事の準備よ!」
 こうしてNYへ向かう美神であった。


 ニューヨークAM8:00
「ふー、やっと着いたか」
「ほ・・ほーへふへ・・」
 そこにスチュワーデスに見境なくナンパし、血祭りにあげられた横島の姿があった。そのすぐ横でオきぬが横島を介護する。

 ニューヨーク世界GS本部

「へー、ここが世界GSの本部ですかZ?」
「そ、私たちGSの大御所よ」
「先生、にゅうようくでは肉は食えるでござるか?」
「ああ、好きなだけ食えるさ」
「・・きつねうどんは?」
「和食レストラン行ったら食えるんじゃない。つうか、海外まで行って食うものか?」
「あたし、油揚げのない生活はいやよ!」
「相変わらずだな・・・・」
 やがて、ビルの中に入った令子一同に母の美知恵が声をかける。
「令子遅いわよ!時間にルーズなんだから」
「隊長、お久しぶりっス!」
「あら、横島君久しぶりね」
「で、仕事の内容ってのは何?」
「うん、説明するから会議室まで来て」

 やがて会議室で美知恵は一枚の写真を見せる。
「これはなんだか分かるわね?」
「バイコヌール宇宙基地じゃないの。って、もしかしてまた宇宙へ行けと?」
「いいえ」
「じゃあ、何で?」
「冷戦時代、旧ソ連が大量破壊兵器を大量に造ったのは知っているわよね。それで宇宙基 地である大陸弾道ミサイルの解体が行われることになったのよ。ところが、その弾頭部 分を奪おうと魔族の過激派が動きだしたのよ」
「何で魔族が核弾頭なんか・・・」
「ミサイルに積まれていたのは核爆弾じゃないわ・・・・」
「え?じゃ、何?」
「それはまだ極秘よ。でも、言わなくてもそのうち分かるわ。今のところはまだ何事もな いけれども、とりあえず、ロシア政府は特殊部隊スペツナズの海外専門のβチームを送 ることを決定したわ。あ、もちろん対オカルト専門の部隊よ」
「それで、私達に何をしろと?」
「スペツナズと合同で基地を守ってほしいのよ。それで、もし守り切れなかったら・・」
「まさか・・守りきれなかったら殺すとか?」
「何いってるの、責任持って奪還してくるのよ。取られたものは取り返すのは当然でし  ょ!ただ、それができなかったら・・の話よ」
「隊長!」
「何、横島君?」
「いくら、なんでも、俺みたいな民間人がこんないかにも外にもれたらまずいというよう な仕事して大丈夫なんすか?」
「あら、心配しなくても文殊があるじゃない?あと、これから現地でスペツナズと合同で 1ヶ月ばかり訓練してもらいます。いきあたりばったりじゃ何もできないからねと、い うことで遠いけどカザフスタンまで行ってきてね。武器や装備品は用意するから心配し なくていいのよ。」
「何で私まで・・・・2億じゃ足りないわよ・・・」
「あ!」
「どうしたの?」



「学校・・・・・・」
 おキヌも
「あ、私も・・・・・」
「あ・・あら、大丈夫よ、私が適当に学校に圧力かけておくから」

 こうして、カザフスタン行きが決まった一同であった。なお、美神達以上にタマモが苦しい生活を強いられるのはいうまでもないだろう。



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