ザ・グレート・展開予測ショー

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投稿者名:kort
投稿日時:(02/ 6/27)

「ただいま」って言ったとき、
「お帰り」って言ってくれるひとがいるっていうこと。


「ただいまー」
玄関を開けて、まず返ってくるのは、すごく落ち着いた声。
『お帰りなさい。』
天井の方の顔を向けて、「ただいま」ってもう一度言う。


それから階段を上がって、自分の部屋の前。
「ただいま、シロちゃん、タマモちゃん。」
「おかえりでござるよ!」
「お帰り。買い物、行っといたわ。」
「うん、ありがとう。」
「そう、タマモのやつ、油げを10袋も買い込もうと
したでござる!」
「5袋しか買ってないじゃない。
ってゆーか、10分間も松坂牛と見つめ合ってた
シロには言われたくないわね。」
「ぐっ…!?
で、でも、拙者がまんしたでござるぞっ!?
すっごく、すっごく食べたかったけど…っ!!」
まーまー、とシロちゃんをなだめてから、部屋に入る。
油げが5袋かぁ…。
明日までには使いこなせる…かな?


私服に着替えて、オフィスに向かう。
ドアを開けると同時に聞こえてくる
…叫び声!?
「なにやってんのよこんバカーーっ!!」
「ぶっ!!?」
どがしゃーん!
「な、何事ですか!?」
「あら、おかえり。」
はい、ただいま、美神さん。―――じゃなくて。
「一体なにがあったんです!?」
「いや、さっきコイツがさ――」
「美神さんだって気付かなかったじゃないスか!!」
「私はこっちに集中するからって言ったでしょっ!!?」
あ、あうあう…っ。状況が…。
「と、とにかく、事の起こりを聞かせてくださいよっ。」
「つまりね、」
「ったく…。いっつも「しまった」とかゆってるクセに…!
――あ、おかえり、おキヌちゃん。」
言い忘れてたな、と笑う、横島さん。
「ただいま…。」


「ただいま」って言ったとき、
「お帰り」って言ってくれるひとがいるっていうこと。
それはきっと一番そばにある、「幸せ」。


―――――――――――
ありがちですが、事務所の日常、ということで…。
(ということで、じゃないだろう…。)
「帰れる家があるのは幸せ」って、よく言いますよねー。
おキヌちゃんには300年間それがなかったわけで。
………ってしまった、幽霊時代の話にすればよかった(汗)。
でもそうするとシロタマがいないし…(泣)。

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