失われし魂…1(異世界…突入…)
投稿者名:黒龍
投稿日時:(03/ 1/17)
俺は、誰がなんと言おうと横島だ。
まぁそれはいいとして、この危機的状況はなんなのだろう…
状況 横島・タマモ・シロの三名が、呪縛ロープで縛られ、霊的な事柄を封じる結界の中に放り込まれている。
今までの行程 時空間にて…
俺は、行き先を決め文珠を発動したが、その数瞬後俺は、霊的な干渉を受けこの世界に吹き飛ばされたのだ。
勿論、手をつなぎ合わせていたので、はぐれる事は無かった。
そして、現在
「疫災を運ぶ者め!!貴様等を即刻ウォルボス様に、引き渡してくれる!!」
「何があったか知らないが…」
「黙れ!!」
その後俺と、村人の議論が続いたが、王国軍らしき団体に、俺達は、結界ごと運ばれていった。
ちなみに、俺ほど体力が無かった二人は、獣化して、気絶している。
「お前が…今日捕まえられた魔物か?」
「俺を魔物と言うな。」
俺達は、王の前に出された。
今の結界は、先程かけられていた結界よりも幾分軽くなっている。
この程度ならば、一瞬にして破れるだろう。
その証拠に、獣状態ながら、タマモやシロも起き上がっている。
現在この場に居るのは、老王とその側近と思われる女性。
特に強そうには、見えない。
しかし、一国の王の側近を単独で勤められるような奴だ。半端な強さではないはずだ。
「お前は、何処から来た!!大人しく吐けば楽に死なせてやる!!」
「俺は、この世界の住人ではないし、ここで死ぬつもりも無い!!」
俺は、力ずくで結界を破りタマモとシロを抱えて逃げようとした。
俺は兎も角このままでは、二人がしにかねないからな。
「逃がしはせん!!」
側近と思われる女性が思いも寄らぬ速さで、攻撃を仕掛けてきた。
俺も体力が落ちていたとはいえ、普通の人間に不覚を取るとは、思わなかった。
「大人しくしていろ…苦しませたくない。」
「くっ…」
俺は、人でなくなったときに、新しい能力を身に着けた。
ヒャクメと同じ、魂を見据える心眼だ。
しかし、俺のとヒャクメのは全く異なる物だ。
ヒャクメのものは、その人個人を見分け、記憶などを見るものだが…
俺のは、人の心の色を見通し、思考を見ることが出来るのだ。
その心眼で、結界から出てきた時に、見た心は、真っ黒なものと灰色だ。
勿論老王が黒、側近が、灰色だ。
「さあ吐け!!吐いてしまえ!!!仲間を売れば、楽になれるのだぞ!!」
こいつの…老王の内心はこうだ…
(魔族を根絶やしにし、この世界を我が物に…)
側近は…
(お父様!!何時か絶対に…絶対に敵を討ちます!!)
そして、俺は目測した。
側近の彼女は、戦闘力の強さを見込まれ老王に親を殺されて、利用されているのだろう。
老王は、俺のもっとも嫌いなタイプだ。
「俺は、何も知らない。だが、殺すなら、俺だけにしてくれよ。こいつらにだけは、手を出すな。」
「ちっこいつ等は、いつも!!おいこいつ独房にぶち込みに行け。処刑は、五日後だ!!」
「分かりました。」
俺は、呪縛ロープで、縛られ、連れて行かれた。
その間、俺は、彼女に、話しかけた…答えは、返ってこなかったが…
その後、俺と、シロ、そして、タマモは独房で、何日も…
飯は、出された。そして、それを運んできてくれているのは、彼女だ。
飯を持ってきてくれる彼女に、俺は、何回も話しかけた。
シロタマは、いい顔は、せずぶすったれていた。…なぜだろう。
それは、兎も角、今日は、処刑の前日だ。
力も回復してきたので、看守とすりかわって、場内を探索する事にした。
「で計画の方は、進んでいるのか?」
何処かで、聞いたような声を感知した。
俺は、文珠で、気配を落として、部屋に忍び込む。
なぜ、完全に気配を消さないのかと言うと、そこに違和感が、感じられるからだ。
ちなみに俺は、他人から見ると、石ころのように見えているだろう。
「しかし、アレクサンドリアさま…貴方もお人が悪い…」
「ふん、貴様ほどではないわ。」
老王は、一人の研究者と話をしていた。
「ウォルボスの両親を殺して、魔族にその罪を、かぶせるとはね。」
「くくくっ貴様が、頼んできたのであろうが。」
「ええまぁ…あいつほど、今回の研究にいい材料は、居ませんからね…」
人を材料よばわりするとは…
次の瞬間、城が大きく揺れた。
「くっなっなんだ!!何がおこったのだ!!」
「王様!!早く非難を!!魔族が攻め込んできました!!」
どうやら、魔族が攻めて来たらしい…こいつらに、加勢する訳ではないが、ただ単に、破壊を楽しむ為ならば、即刻滅ぼす。
俺は、気配を消すのをやめ、大きな翼を広げる。
そして、魔族の長らしき人物に、話をしに言った。
「とまれぇぇぇぇぇ!!!長には近づけさせない!!!」
途中勘違いした連中が、特攻してきたが、弾き飛ばしてやった。
「ほう…これは、驚いた…魔族に裏切り者が居るとはな…」
「いえ…裏切ったわけではありませぬよ。所で、お聞きいたしたいのですが。」
「首に、霊波刀を突きつけて言うセリフではないぞい。」
俺は、酷く驚いた。高出力の霊波刀を突きつけられれば、いかなる者とて冷や汗物なのだが…この魔族は、汗一つかいていなかったのだから。
「では、聞きます。なぜ、このような行動をしたのですか?」
「それは、ここの王アレクサンドリアが、我々の領域を汚し…我々の同胞を無差別に、殺していったのだ。今までは、そいつらから、逃げ戦いを避けてきた。が!!しかし、奴は、我々を狂気を起こさぬようまとめていた私の息子を殺した。…そこで、止めるものが居なくなり、今に至るのだ。分かったかな?」
「ええ、勿論です。こんな、争いは、無意味だと言う事が分かりましたよ。」
「無意味だと!!我々の存続をかけたこの戦いが!!無意味だと言うのか!!!」
「この戦いは、二人殺せば、片がつく問題だ。後は、任せてもらおう。」
俺は、手のひらに、霊波をため、何も無いところへ放った。
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どうも…今回で、二回目の投稿です。
それにしても、いまさらながら思うのですが、会話のシーンが少ないような…(汗)
まぁ位階から気をつけることにします。
野暮天様・veld様コメントありがとうございました。
今までの
コメント:
- おお、なんかすごいことになっちゃってますね(笑)
横島君が完全に魔族に・・・(^_^;)
それにここはどこなんでしょう・・・
次も楽しみに待ってます。
がんばってください〜 (Hittar)
- Hittar様コメントありがとうございます。
どうか、次回もよろしくお願いいたします。 (黒龍)
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