ザ・グレート・展開予測ショー

将来………(2)


投稿者名:トキ
投稿日時:(03/ 1/18)


こんな話にこんなに時間をかけて申し訳ない。これが限度でした。

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美神事務所にて、

美「そろそろね。」

誰にともなく美神はそうつぶやいた。

キ「あれ、美神さん如何したんです?」

美「あいつの卒業がもうすぐってことよ。」

キ「あっ、横島さんの卒業ですか。そういえばもうすぐなんですよね〜。」

美「きっとあいつのことだから正社員ということで給料上げろなんて言ってくるでしょうね。」

キ「美神さ〜ん、そんなこと言わずに上げてあげましょうよ。横島さんだってしっかりこの事務所に貢献しているんですし。」

そう。横島のこの事務所に対する貢献度は並々ならぬものである。なぜならここ最近(アシュタロスの事件後)の事務所の活動には大抵
島の文殊が使われているのである。なんと言っても元手が要らない。厄珍の店から高価なお札や精霊石を買わずともそれ以上に使いやすい

文殊があるのだ。あの金にウルサイ美神が使わないはずがあろうか?いやない。それにより除霊の報酬のほとんどは美神の手元になってい

るのある。

そういうわけで横島は大抵一日5〜6個の文殊を事務所に収めている。これも当然手当てなど無しだ。美神の側からすれば雇われ人は雇い

主の言うことは聞くものだと思っているため、手当てを出すということは一切考えていない。横島としてもそこまでのものとは考えていな

く、言われたから出している、といったものである。

美「大体あんなやつに給料払っている時点でおかしいのよ。あんな毎日毎日セクハラしてくる奴なんか。」

本音かどうかは知らないがそう愚痴をこぼす。

美神にとっては横島というのは空気のようなものなのだ。今までずっとあり、またあることが当然のように考えている。そのためこういう

考えが出てくるのだ。

キ「でも美神さん。雇っているんですからお給料ぐらいは・・・。」

美「分かってるわよ。私だって国税局査察部や労働管理局を敵に回したくないわよ。」

つまり人並みに給料を払ってやるというよりも国家の方をどう対処するか。そしてどうすれば給料を少なくして払うか、という考えの方に

しか向かないようである。

キ「美、美神さ〜ん」

美「ほんと、どうしようかしら?」

事務所のほうは相変わらず美神の愚痴によって満たされていた。



事務所前・・・

横「こ、こまで来たのか。」

なにやらアシュタロスを前にしたよりも怯えた様子で横島はつぶやいた。

ピ「じゃ、横島さんあとはがんばってください。そういうことで。」

さわやかに手を上げ去ろうとするピート

横「お、おい、一緒についてきてくれるんじゃないのか?」

去ろうとするピートと寸でのところで捕まえそう言った。

ピ「何言ってるんですか。あの美神さんに給料の相談に行くんですよ。逃げるに決まってるじゃないですか。僕だってまだ命は惜しいです

よ。」

そういて無理やり逃げようとする。

横「そんなこといわずに、な、頼むよ〜。このとおり!いるだけでいいんだから。な」

そういってどんなことをしてでも逃がさないようにする。

ピ「無茶言わないでくださいよ。あの人のことだ。一緒にいるだけでも共犯にされてしまいますよ。」

横「そんな事言わずにさ〜」

ピ「ええーい。バンパイヤー・ミスト!」

そういうとピートは霧状になって逃げる。

横「あ、あのやろー、逃げよって!」

そういう横島の下に一枚の紙が流れていく。


「葬式ならばうちの教会でして挙げます。もちろん無料です。
 神父も喜んでするでしょう。なのでうちのところに化けて出ないでくださいね。
 さもないと悪霊として一緒に祓ってしまいますよ。
 それではおきおつけて。
 byピート                                  」


横「あ、あんにゃろ〜。」

紙を握り締めそうつぶやいた。



ピ「横島さん弱い僕を許してください。でも僕はまだ死にたくないんです。」

遠くに逃げたピートは誰にともなく言った。



横「しかたない。逝くか。いや行くか。」

そういった横島は事務所のほうに向かっていった。


事務所内


横「ち、ちわ〜」

これからのことを考え少しおびえた様子で入っていく横島。

キ「あっ、横島さん」

横「あっ、おキヌちゃん、ところで美神さんはいる?」

キ「えっ。も、もしかして横島さん」

横「ん?どうしたのおキヌちゃん?」

先ほどの会話を知らない横島は何事かと思った。

キ「い、いえなんでもないですよ。はは」

横「?まあいいや、美神さんは中にいるんでしょ。ならいいや、ちょっと話があるんでね。」

そういって美神のいる部屋に入ろうとする横島。


横「美神さ〜ん、入りますよ〜。」

美「あら横島君、どうしたの?」

横「いやちょっと折り入って頼みたいことがあるんすよ。いいですか?」

(キラーン!)

そのとき美神の脳裏に一つの考えが浮かんだ。

美「(きっと給料上げろ!何てことでしょうね。そうはいくもんですか。こっちのいいように動かしちゃる。)」

横「きゅ・・・」

横島が何か言おうとする間もなく

美「だめよ!」

即座にそう答えた。

横「は?」

横島は要求を言う前に断られるとは考えてなかったらしく唖然とした。

美「どうせ卒業したら正社員になるんだし給料上げてなんていうつもりだったんでしょう。」

横「いやそうなんですけど。今回はちょっと事情があって」

何とか食い下がろうとする横島だが、

美「そっちの都合なんて知ったことじゃないわよ。ただでさえこっちに精神的な苦痛?を与えてられているんですもの。辞めさせられない

だけありがたく思いなさいよ。」

そう言ってむげに断っていく。

横「そ、そんな〜。美神さん、ちょっとはこっちの事聞いてくださいよ〜。」

しかしそうはおろさない。

美「でもそうね。正社員になるってことはバイトと区別しなきゃいけないものね。少しは考えなきゃいけないかしら?」

さっきとはうって変わって好意的なことを言ってくる。

横「えっ、ということは!」

少し光明が見えてきたのか明るい口調になる。

美「(相手をだますには一度落してから浮かびあげる。そうすればいいほうに考えが浮かんでくる。)」

(ニヤッ)

美「そうね。15円ぐらい上げてあげましょうか?まあ凄い!これでついに時給503円になったじゃない。これで今以上にがんばりよう

があるってものじゃない。」

そうのたまった。

横「え、いやあの〜」

美「なんて言ったて400円台が500円台になったとでは大違いですものね。」

横「え〜い美神さん、こっちの話も聞いてくださいよ〜。」

何とか食い下がっていく。

美「なによ。せっかく給料上げてあげるって言うのに何かモンクでもあるの。」

横「いや上げてくれるのは嬉しいんですけど額がちょっと。」

そういうとかなり不機嫌になって美神が聞いてきた。

美「ならいくらっていうの?まさか100円?そんな馬鹿な事言わないでしょうね?」

横「いやせめて時給1000円い、以上、は、と…お…思うんですが…。」

すべてを言い尽くしたとき、そこには修羅が居た。

美「何馬鹿なこと言ってるの!15円上げてあげただけでも僥倖ってもんでしょ!。それを時給1000円だ〜!ふざけた事言ってんじゃ

ないのよ!いい加減にしなさい!」

そう言って美神が切れた。しかしいつもならここで引き下がる横島だったが今回は違った。何せ生命が掛かっているんだ。

横「そうは言いますけどね、こっちだって生活が掛かってるんですよ!一応社会人になるのにその額はきつ過ぎやしません?!」

美「知ったことじゃないわよ!いいこれ以上言うとドンドン給料減らしていくわよ!」

横「!」

美「ほらほら、さっさと謝っちゃいなさい。502、501、500、499、498………」

横「くっ!」

美「なにしてるの、早くしないと、ほらほら、489、488、487………」

もはや手はないのかと思い

横「す、すみませんでした。我侭なこと言って。」

ついに転んだ。

美「ふん!。最初っからそう言えばいいのよ!それにしても残念ね〜。給料下がっちゃって。ま〜これに懲りたら妙な事言わないことね。

運がよければまた上がるかもよ?」

そう勝ち誇ったように言い放った。

横「そうっすね。それじゃあ。」

まるでK.Oされたボクサーのように去っていく横島だった。

美「(ちょっと言い過ぎたかしら?でもこれくらいで十分よね。なんていったって1000円にしろなんて馬鹿な事言わなきゃこんなこと

にはならなかったのに。)」

まるで横島の事なんか知ったことか、といった感じであった。

〜〜〜果たして次回の横島の行動は〜〜〜

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へぼなシナリオですが読んで感想くれると嬉しい限りです。
ちなみにこの話で冥子の所に転がり込むことはありませんのであしからず。

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