暴走デートその1
投稿者名:与作
投稿日時:(02/ 2/27)
春がもう直ぐやって来る2月下旬、まだ若干寒さが残っている今日この頃。
相変わらずの美神除霊事務所。
美神「さあ〜て、今日の仕事も終わったし、風呂でも入ろっと。」
横島「まだ3時半ですよ。」
美神「い〜の! 汗かいちゃったから」
おキヌ「じゃあ夕飯の材料でも買いに行きますね。何がいいですか?」
美神「う〜んとね・・・」
横島「カツカレー!」
美神「あんたは家帰りなさいよ!」
横島「なんでっスか!? 夕飯くらい食わしてくださいよ!」
美神「ああん!? あんたに食わす飯なんて無いのよ! ちゃんと給料あげてるでしょ!
その中に食費も入ってるのよ!」
横島「うう・・・自給255円の中に食費入ってんスか?」
美神「そうよ! 食費代抜いたらあんたの自給200円なんだからね。」
ガーーーン!!!
横島「自給・・・200・・・円」
おキヌ「ま、ま〜ま〜」
美神「お風呂、お風呂っと・・」
爆弾発言を残し風呂場に行ってしまった。半放心状態の横島。動けなくなってしまった
おキヌ。
おキヌ「か、カツカレーでいいんですね?」
横島「・・・・・」
おキヌ「だ、大丈夫ですよ。夕飯一緒に食べましょうね。」
横島「・・・・はぁ、おキヌちゃんて本当に優しいよね。」
おキヌ「え!?」
横島「それに比べてあの女〜 うう、俺は将来おキヌちゃんみたいな優しい彼女を
ゲットしてやる〜」
おキヌ「み、美神さんは冗談言ってるだけですよ・・・」
横島「いいんだ、いいんだよおキヌちゃん。男ってもんは走り続けるモンなんだ・・」
おキヌ「は?」
突然窓を開け、外を見る横島。
横島「うおおおおおおおおおおおおーーーーー!!!!!!」
その時だった、
ドカー――――ン!!!!
突然何かが事務所に突っ込んできた。その音にビックリして美神が風呂場から出てきた。
美神「ど、どうしたの!?」
おキヌ「な、何かが飛んできて・・・」
ホコリが辺り一面に舞い、視界を遮る。やがてそのモヤモヤの中から人影が見えてきた。
同時に強い霊力を感じる。
美神「な、何この霊力は! 魔族?」
横島「・・・・・あ! ああああー! お前は!」
何処かで聞いた事ある声。そして見た事ある容姿。
グーラーだった。
グーラー「はあ〜い!」
美神「あんた、あの時の!」
おキヌ「えっと・・・誰でしたっけ?」
美神「ほら! あのガルーダとかと一緒に居た〜」
おキヌ「ん〜 ・・・あっ! あの時の!」
グーラー「はあ〜い、マイダーリン! 元気してた?」
横島「ま、マイダーリン?」
グーラー「あ〜ら、忘れちゃったの? あの時ディープなキスしたでしょ〜」
グーラーが横島に抱きつく、それと同時に、
ピシッ!!×2
美神とおキヌの血管が切れた様な音がした・・・
横島「ちょ、ちょっと待て、今ごろ何しにきたんだよ?」
グーラー「あ〜ら〜、久しぶりに再会したのに唐突〜」
ピシッ!!×2
グーラー「ワタシ最近暇なのよね。ガルーダのヒヨコも巣立っちゃったし〜
デートでもしましょう〜!」
その他3人「で、デート!!」
横島「ちょっ・・」
美神「ちょっと待ちなさいよ!」
近所中に響きわたる大声が炸裂した。
グーラー「あら〜、もしかして妬いてんの?
それとも横島はあんたのモノなの?」
美神「うっ・・・」
グーラー「横島はどうすんの〜? ワタシとデートしたくないの?」
横島「う、で、デート・・・」
デート、その言葉は横島の脳内物質に強く影響した。
「「デート、俺にとってその言葉は神聖なお言葉・・・・
魔族とはいえ、デートなんて数年に一度体験出来るか出来ないかの行為・・・
ああ、しかし、こいつは魔族・・・
ああ、でも、しかしデート・・・ 」」
ボンッ!!!
横島の頭脳はオーバーヒートしてしまった!
グーラー「じゃあ決定ね!嫌そうじゃないみたいだし。」
横島「・・・・・・・・」
こうして、暴走デートの幕が斬って落とされようとしていた。
――――続く――――
今までの
コメント:
- この話、お蔵入りしそうなんですけど・・・
内容が思いつかなくて・・・
その2は結構先になるかも。 (与作)
- なんか「自給」が定着しちゃいましたね(笑) しかも表面上は255円ということになっているみたいで(汗)
それにしてもデートという言葉にここまで過剰反応するとは。固まってる2人には使えない言葉ですけどね。
グーラーは2月の寒空の下あのカッコで街を歩いたりはしませんよね。じゃあ行き先は郊外かな(素直に上着を着ろというべき、あ、でも持ってんのかな?) (斑駒@ひねくれもの)
- 美神さンおキヌちゃんの反応の仕方はお約束ですね。
いい加減素直になったほうが良いと思うのですが
横島君の給料は上げる気無いんでしょうか?
文殊を売るだけでも給料の十倍以上在るのでワ
グーラーは横島をからかいに来ただけなのか多だ暇なだけだったのかそれとも・・・・・
おキヌVSグーラーに期待! (SRK)
- もてるな〜横島。美神さんとおキヌちゃんが次の話でどうするのか期待しています。 (3A)
- はじめまして、
私も隠れグラシタン(謎)なので、彼女の再登場は大賛成です。 (魚高)
- 「これは次回以降の伏線だろうな(ニヤリ)」と呟きつつ読んでいたのですが……これまたマイナァ処を使っての見切り発車であったとは(笑)。導入としては興味をそそられますし、展開できそうな部分は結構見受けられるので、出来たら最後まで書き切って頂きたいな、と思います。
ちなみに『極楽』では、グーラーは中東の精霊の一種と云う事に成ってます、一応。 (Iholi)
- 何だか波乱の匂いがする……それにしても、ガルーダの雛……人間界で巣立ちさせて良いのかな……(汗) (ロックンロール)
- 「横島はあんたのモノなの?」とか、さりげに爆弾発言の連続なグーラーがグッドです(笑)
さてさて、この二人のデート、放っといても問題ありまくりな上に美神・おキヌが動くのは必至。場合によってはシロの参戦もあるかも?
とにかく、続きが楽しみです。 (黒犬)
- 先が早く知りたくなる内容。 (かき)
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