共に歩むヒト〜5
投稿者名:ぴろしき
投稿日時:(02/ 6/12)
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共に歩むヒト 5
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手に入れた・・・アイツを護るチカラ
笑顔で抱きしめてくれた気がする
手に入れたと思った・・・
「どーせ後悔するなら−」
残ったのは
刻み込まれた 言葉の意味
手の平に乗る 儚いカケラ
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(あの娘の傍に居てくれると思ってたけど・・・)
考え、悩み、自分を頼ってきた
(・・・頼ってるのはあの娘だけじゃないのよね)
自分の前で 目を閉じて
(・・・見えなくなって・・・頼りすぎて・・・)
今も悩んでいる
「・・・・・・」
(何を言えば・・・
ワタシは持ってないものね そんな言葉
その資格も・・・ないか・・・)
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「・・・ないっすよ・・・」
「・・・・・・えっ?」
なんか隊長も考え事してたみたいで おもわず見詰め合ってしまった
「「・・・・・・」」
隊長は不意を突かれたせいか
さっきまでの凛とした感じが消えていて、少し焦った感じになっている
少し張り詰めていた雰囲気が やわらかくなっていく
(・・・っと 質問に答えんと・・・)
「えーと、目覚めたとき・・・
あんときは 試合が怖くてとにかく夢中で・・・
そのあと資格取れたのも 嬉しかったのは覚えてますけど・・・
あ、あと資格取れても美神さんの許可がないと正式やないって
サギみたいなこと言われて・・・騙されたって思ったような・・・」
「・・・とりあえず 騙してはいないわ。
プロになるには 師匠[せんせい]の許可が必要なのは本当だから
まあ、令子の事だから言ってなかっただけでしょうけど」
「言ってないっていうのが騙してるのと同じなような・・・
まあチカラに目覚めたのは バンダナに心眼くれた小竜姫様のおかげで
(・・・サイキックソーサーはバンダナが助けてくれたからだし
栄光の手は・・・あんときも小竜姫様がなんか言ってくれたんだよなぁ
文殊はハヌマンのおっさん・・・いや やっぱ小竜姫様だよな)
・・・試験の時もその後も 小竜姫様とかに頼ってたから
どう思ったって言われても よくわかんないですね」
「きっかけがどうあれ 貴方のチカラのはずよ」
「バンダナにも言われましたよ・・・俺の実力だって
でも自分ほど信じられないものは他にないって思ってましたからね
護りたいとか思った気がしますけど・・・傍に居たかったのかな?・・・」
「そう・・・。 令子に勝ったときは?」
「・・・嬉しかったっすね・・・俺にしちゃ上出来だったし
頑張ったと思ってたし・・・」
「・・・嬉しいだけ?」
「だけですね・・・勘違いでも
・・・嬉しかったのはホントっすよ」
「勘違い?・・・
じゃあ 今は?、今の貴方は力をどう思ってるの?」
「今も・・・よくわからないっすね・・・
手に入るなら・・・欲しいけど・・・
まあ、だから勉強しようと思ったんですけど」
「・・・わかったわ・・・私の質問はこれで終わり
貴方のほうはまだ何かある?」
何がわかったのか、それに質問にきちんと答えられたのかよくわからないが
「隊長が終わりというなら構わないっすけど・・・
あっ俺のほうも もう無いです・・・全部言ったはずだし」
かなり時間も遅くなっていたので、簡単にもう一度確認して事務所を後にした
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窓際に立ち下に目を向け、帰っていく背中を静かに見送る
(バシュッ)
「・・・どうでした 彼は?」
「平気みたいなのねー・・・それにしても隊長さんは随分甘いのねー」
「平気なら安心なんですけど
・・・彼には早く立ち直ってほしいですから・・・」
「横島さんなら大丈夫なのねー 隊長さんもそんなに気にしないで」
「わかっています・・・態々すみませんでした」
「それならいいですけど・・・これで私はもどりますねー」
「ありがとうございました
またなにかあった時は お願いします」
「わかってますから それじゃぁ」
(バシュッ)
「甘いか・・・」
あの時、彼の力に自分を見失った
(彼が居れば娘が助かる・・・)
彼の力に頼り 娘を鍛えるのを止めた
終わってみれば 彼を犠牲にしたようなもの
「こんな事しか出来ないから・・・」
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家庭内いじめに遭ってる「ぴろしき」です。
読んでいただいた方 ありがとうございますm(__)m
やっと前半終了と言ったところです
自分の考えですが 横島が立ち直る以前に 立ち直るために何かをするには
隊長さんの協力が絶対に必要! というふうに思ってます
次回も読んでいただけたら嬉しいです
今までの
コメント:
- なんか話が長いだけで中身が無い・・・(T_T)
壊れ気味のたーくんさんといい斑駒さんといい コメントが面白すぎて・・・自分の話が霞んでいくような気が(たいした話を書いてるわけじゃないですけど)
〜6 が半分(3K)くらい直し終わってますが区切りが付くまでどれくらいかかるか・・・
会話がらしくないというか行動がキャラに合ってないというか・・・何回も書き直してます
(今度の日曜にでも実家に行ってコミック全巻 持ち帰ってくる予定です)
こんな私ですが 次回も読んでいただけたら嬉しいですm(__)m (ぴろしき)
- 今まで憧憬の対象でしかなかった令子に勝てた事を正直に「嬉しい」と表現するところが横島クンらしいですね。ただ結果としてそれでもルシオラを失ってしまったことには言い知れぬ不満というかやるせなさを感じているようです。アシュ編以降は余り描写されてませんでしたが、美知恵ママの「責任感が強い」という一面を今回見られたのがよかったです♪ ところで何故にヒャクメが?(笑←まさか「覗き」!?) これから横島クンはどのようにして自分の内に秘めた「負」なる部分を克服するのか、それに対し美知恵ママとヒャクメがどのように役に立とうとするのかが見物です。以降の展開も楽しみにしてます♪ (kitchensink)
- 横島くんの気持ちがとてもうまく書かれていてとても楽しめました。
それはそうと美知恵さんはやさしいですね。 (3A)
- 『横島くん一人に犠牲を強いた』
これは「言われてみれば確かに――」と感じさせる、結果を見た上での見解の一つに過ぎませんが、それでも各人に「他にもっと良い選択肢は、未来は無かったのか?」と思わせるには十分な重みがあるようですね。その考え、及び付随して湧き上がる美智恵さんの後悔は新鮮……というか、目からウロコでした。
ところでヒャクメ、ひょっとしてウソ発見器として使われましたか?(爆) (斑駒)
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