ザ・グレート・展開予測ショー

ANOTHER WAY!!(4)


投稿者名:ハルカ
投稿日時:(02/10/24)

東京タワーにて

「やっぱり何も残ってない・・・
 もう、お終いなのかな?ベスパちゃん・・・」

パピリオが涙目でつぶやいたとき、東京タワーの上のほうから声が聞こえた。

「う、うああああっ!?こいつは!!」

「まちがい無いわ!ベスパの使い魔よ!!」

イームと小竜姫様が声をあげている。

「べ、ベスパちゃん!?」

上での騒ぎに気がついたパピリオがやってきたのだ。
そのとき、妖蜂の巣が割れて中からベスパ本人がでてきた。

「ちょっと、遅かったじゃないのさ。パピリオ。」

「ベスパちゃん!生きてたんでちゅね!!」

パピリオはベスパが生きていたことに喜びと驚きを隠せないようだ。

「妖蜂どものおかげだよ。
 吹っ飛んだ霊体の破片を集めてくれたんだ。
 ・・・・・で、今どうなってるんだい!?
 アシュ様は!?」

(やっぱり、アシュ様のことが気になるんでちゅね。ベスパちゃん。)
「・・・アシュ様は一度結晶を飲み込んだヨコチマに倒されたんでちゅけど、
 『きゅうきょくまたい』っていう姿になってヨコチマと戦ってまちゅ。」

その言葉を聞いたベスパは驚きの声をあげた。

「・・・・・!!!!
 究極の魔体!?あれはエネルギーが足りなくて数日しか活動できないはずじゃ・・・
 エネルギーが尽きたらもう死ぬしかない!!
 だいたいヨコシマも結晶を飲みこむなんてマネをすれば、
 肉体が崩壊するに決まってるじゃないか!!!!」

それを聞いた小竜姫様の顔が青ざめてゆく。

「ちょっと、本当ですか!?今の話!!」

ベスパは遠い目をしてつぶやくように言葉を返した。

「本当さ・・・
 そうか、アシュ様はついに心からの望みをかなえられるかもしれない。
 なら私はアシュ様に私にしかできないことをしなくちゃいけないね。
 ・・・小竜姫とワルキューレといったね。
 私をGSの本部に連れていってほしい。大事な話があるんだ・・・」


東京湾沖にて

もうすぐアシュタロスが東京の射程圏内に入る。
なんとしてもここで止めなくては!!

「アシュタロスは強大だ。バラバラに攻撃しても効果は薄いと思う。
 全員で一ヶ所を狙おう。どこがいいと思う?」

その問いにルシオラは・・・
「そうね、額のアシュ様を狙うのがいいと思うわ。」

ピートは・・・
「大砲の発射口から内部を破壊できませんか?」

魔鈴さんは・・・
「弱点の基本は『目』じゃないかしら。」

冥子さんは・・・
「シッポが〜なんか弱そう〜〜。」

・・・みごとにバラバラだな。(汗)

そうこうしているうちにアシュタロスが迫ってきた。

「まさか人間に、ここまでやられるとは・・・
 もう貴様を過小評価しない!全力で叩き潰す!!
 そしてコスモプロセッサが使えなくなった今、貴様達に追い風は無いのだ!!
 死ね!!!!」

ヤツの腕から無数の霊波砲がはなたれる。

「危ない!!みんな、俺の後ろに隠れろ!!」

俺は巨大なサイキック・ソーサーで無数の霊波砲を受けようとした。
だが、あまりにも数が多すぎる。

くっ・・・攻撃力では向こうのほうが少し上か!?
それなら!!

『滑』

文珠に『滑』の文字を込めて、サイキック・ソーサーと合体させる。
光り輝くような淡い光沢をはなつサイキック・ソーサーの完成だ。
少し角度をつけた新生サイキック・ソーサーの上を
アシュタロスのはなった霊波砲が次々に滑って後ろへとんでいく。

「よし、今だ!!
 みんな、いっせいに額のアシュタロスを攻撃だ!!」

俺がサイキック・ソーサーを投げつけるのと同時に
みんなからいっせいに霊波砲がアシュタロスに向かってはなたれた。
しかし・・・

ヘニョヘニョヘニョ・・・・・

アシュタロスの少し前でみんなの霊波砲は吸い込まれるように消えてしまった。

「なっ・・・バリアか!?」

何だ!?今の感じは?
俺達の攻撃がまるで別空間に吸い込まれたような・・・

そんなことを考えているとルシオラがその答えを叫んだ。

「まさか今の感じは宇宙のタマゴ!?」

「演算・開始します。
 ・・・・・イエス!!ミス・ルシオラ!
 私達の攻撃が・別の空間へ・いった確率・98,76%!!」

アシュタロスが自信ありげに言葉を返してきた。

「そうだ。コスモプロセッサはこのバリアの研究の副産物だった。
 そしてこのバリアは主神クラスとの戦いを想定している以上
 貴様達には絶対破れん!!」

「ならば破る必要は無い!!!」

おれは『転』『移』の文字を込めた文珠を発動させ
アシュタロスの背後に転移した。

「なに!?」

アシュタロスは振り返って反撃にでようとするが
俺はそのスキを見逃さない。

霊波刀と『斬』の文珠を合体させ
ほぼ物質化し、極限まで鋭くした霊波刀で
アシュタロスの胴体を斬りつけた!

「チイッ!!だが、甘い!!」

霊波刀がヤツの胴体を5分の1ほど斬り裂いたと同時に
アシュタロスのコブシが俺に向けてふりおろされる!!
俺は海にたたきつけられ、
そしてヤツの両腕から無数の霊波砲が発射された!!

くそっ、かわしきれそうに無い。

「これでどうだ!!」

俺はそう叫ぶと霊波刀を槍状にかえて
『貫』の文珠を合体させる。
そして全身を覆うほど大きな光の槍と一体になって
霊波砲を蹴散らせながら進む!

途中で槍と霊波砲がぶつかりあってバチバチという摩擦音が聞こえた。
だが、この槍はすべてを貫く!霊波砲も例外ではない!!

そしてそのままアシュタロスの胴体を貫く!!
更にヤツの体内で文珠の文字を『爆』にかえて、体内で大爆発をおこした!!

「よし!!これは大打撃になったハズ・・・・・ゴファ!!」

腹部から激痛を感じる。見るとデカイ穴があいていて
向こう側が見えそうなくらいだ・・・
当たり前だ。今の俺とアシュタロスの霊力は
ほぼ互角・・・ならコピー状態にある俺に返ってくるダメージもほぼ同じハズだ。

くそっ!分かってたはずだ!!
耐えろ!痛みなら耐えればすむ話だ!!

激痛でできた一瞬の隙をアシュタロスが見逃すはずがなかった。
ヤツのコブシが目の前に迫り、俺はバリアの外までふっとばされた。

そして、ヤツの主砲が俺に標準を定める!!

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