ザ・グレート・展開予測ショー

横島忠夫ただいま修行中(17)


投稿者名:3A
投稿日時:(02/ 7/ 6)

「こ…こいつはいったい…?」
横島を襲う妖怪らしき木は悲鳴をあげた。
しかし横島がおどろいて一瞬動きが止まった隙を突いて木は先のとがった根っこで攻撃してきた。
「うわ!?」
横島はなんとかかわす。しかし根っこは一つではない。こんどは4、5本の根っこが襲ってきた。
「どわああああ…!?」
横島はポケットに入れておいた文殊で結界をはった。
「よし…!」
しかし結界はすこししか持たず破られてしまった。
ガシャー――ン!!
「うわ!?」
横島は吹っ飛ばされた。
「な…なんなんだ…こいつは…」
文殊の結界がこうも簡単に破られるとは正直驚いていた。以前よりも文殊の力はパワーアップしている。明らかにこの木は強い。
「さて…どうしよう…」
化け物の木は横島にまた根っこでおそいかかった。

「横島さん大丈夫かしら…?」
小竜姫はさっきから壺のまわりを歩きまわって落ちつかないようだ。オロオロしてばかり。
「小竜姫…心配ならあんたも壺の中にはいればいいじゃない。」
「ヒャ…ヒャクメ…!?」
小竜姫が振り返るとニヤニヤしながら立っているヒャクメがいた。
「小竜姫…考えてみなさい…」
「な…なんですか…?」
「いい…?まずこの中にあんたが入れば…」
「入れば…?」
「横島さんと二人っきりになれるじゃない…!」
「な!?」
小竜姫の顔が赤くなる。
「な…なに言ってるんですか!?」
「だいたいこの壺は二人までしか入れないから私とパピリオが入る事はできないのね〜!!」
「そ…そうじゃなくて…大体この壺の中にいる妖怪を倒して霊力を上げるものだから私が中に入って助けたら意味がないでしょ…!」
「まったく…はい…心配なら行ってきなさい。」
そう言うとヒャクメは小竜姫を押して小竜姫は壺の中に入っていった。
「ああ…!?ヒャクメ!?」
「いってらっしゃ〜い。」
ヒャクメは手を振りながら見送った。
「私って友だちの初恋を手伝ってあげるなんて…なんて友だち思いなのかしら…?」
それはそうとヒャクメは仕事をしてるのか…?

「はあ〜…」
「どうした左の…?ため息なんかつきおって?」
「じつはわし…最近疲れ気味で…」
「大丈夫か?」
「もう引退を考えておるんじゃ…」
「なに!?引退!?」
「ああ…もう歳だし…」
「左の!考え直せ!お前がいなくなったらわしはどうするんじゃ!?」
「………」
「それにこの仕事は我々にしかできん!考え直せ!」
「…うん…わしが悪かった…わしはまだまだやるぞ!」
「左の…分かってくれたか…?」
「ああ…わしらはずっと一緒じゃ…」
「左の―――!」
こうして左のは引退する事をやめた。
「いい歳してなに二人で泣いてるんでちゅかね…?」
そう思うパピリオであった。

 

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