ザ・グレート・展開予測ショー

彷徨う二つの心(5、いつもと違ういつもの生活・後編)


投稿者名:マサ
投稿日時:(02/ 5/ 5)

前編に続き、後編でもアレをやります。今回は作者の暴走によって書かれたものですので心の準備をしてから読むことをお勧めします。(特に中盤あたりが)




下校時刻になり、おキヌが六道女学院の校門に差し掛かったときのことである。
「あ、横島さん!?」
校門の前に横島が立っていた。
「お、来た来た。おっキヌちゃ〜〜〜〜〜ん!」
「きゃっ!!」

ドガッ

おキヌが反射的に振り上げた鞄が飛びついてきた(あくまで抱くために)横島の顔面にクリーンヒット。
そのまま彼は後ろに倒れ、しりもちを着く。
「いてててて、いきなりなんだよ〜〜〜〜」
「それはこっちの台詞です!驚くじゃないですか!!」
そりゃ〜そうだ。
しかし、ほんのりと頬を赤く染めて怒る姿もかわいいね〜〜〜。(おいおい)
「氷室さんにも最低限の自己防衛能力は備わっていたのですわね」
何気に感心していたりする弓。
「大体ここを何処だと思ってるんですか?!」
「何処って………(汗)」
おキヌに言われて周囲を見回した横島は絶句する。
数十人の(彼氏のいない)女子高生が自分たちに向かって禍々しいまでの怨念の籠った視線を集中させているのだ。

バチバチバチッ

霊能者の怨念が火花をを越し始める。
まさに一触即発の状況だ。
「「ひえええ〜〜〜っ!?」」
「横島さん、身の安全のためにもここは逃げたほうが良いですよ!(汗&焦)」
「俺も今同じ事を考えていたところだ。…文珠!」

キィィィィィィィィィ

『閃』の文珠で目眩ましをし、MBにおキヌを乗せて急発進した。



「いつもながら、おキヌちゃんは料理がうまいな。なかなか美味な弁当でござんしたよ〜。俺の学校の女子がピートに持ってくる弁当も結構食ったけど、やっぱ手作り弁当はおキヌちゃんのが一番だよ」
ある程度離れたところでぽつりと横島。
とゆ〜か口調が変。
「ありがとうございますっ!」
満面の笑みでおキヌ。
「横島さん」
「ん?」
「横島さんは自分では気付いてないみたいだけど、とっても素敵な人なんですよ。スケベなところは問題だけど、その分すごく優しいし、いざとなると頼りになるし、良いところが沢山あるんです。…それで私、幽霊のときからそんな横島さんのことが…////(ボッ)」
「俺ってそれほど良い人間なのかな?しっかし、自分で気付いてないか…。誰か(ピート)にも言われた気がするな。でもさ、それを言ったらおキヌちゃんにだって自分で気付いてないすごい才能があるよ」
「え?」
予想外の言葉に疑問符が出る。
そんな彼女に背を向けたまま横島は続ける。
「前に美神さんが言ってたんだけど、他人の力を120%にする才能。名付けて『おキヌちゃん効果』!実際さ、俺が大切なときに逃げ腰になってるとおキヌちゃんが良いほうへ導いて背中を押してくれた。俺が予想外の力が出せたり、新しい能力を手に入れたのもそんな時だった。おキヌちゃんがいなかったら今の俺はなかったよ」
「そ、そんな。私は別に…唯、役に立ちたかっただけで…」
横島の台詞に顔を赤くして焦るおキヌ。
「私のほうこそ、横島さんがいなかったらどうなっていたか…」
「そうだな。俺たちって互いに助け合ってきたんだよな。(おキヌの方を見て)…その顔、可愛いよ」
「!?…(ボンッ・プシュ〜〜〜ッ)」
はい、完全に沈没。



その後は片方が固まっているため会話も無いままおキヌの住まいである事務所に到着した。
「さ、着いたぞ」
「え…あ!?今日はどうも有難うございました」
何とか正気に戻ってMBから降り、ひとつ礼をする。
「楽しかったよ。また後で来るから」
「はい」
まだほんのり赤みを帯びた顔で微笑し、彼女は事務所の中に入っていった。
それを手を振って見送ると、横島はほっとため息をついて空を見る。
「素直に…なれたよな」
やり過ぎなほどにな。




――約一時間後ー―
「ちわ〜っす!」
横島が事務所の扉を開けると、そこには何時もより一段と膨らんだリュックと四人の姿あった。
「遅い!!(イライラ)」
「そんな〜〜、これでも早めに来たんスよ。…で、今日の仕事は何ですか?」
「仕事ぉ?私は唯『用があるから来なさい』って言っただけよ」
「じゃあ、そのリュックは何ですか?」
「妙神山に行くのよ」
「え!?どういうことっスか?」
美神の言葉に横島は問い掛けた。


==続==



――ショートコントコーナー――

横島 「おい作者!なんだかすごいことになってるぞ!」
創作者「せやかて書きたくなったんやからしゃ〜ないやろ〜?」
横島 「お前は道産子やろがボケ〜〜!!(ハリセンでバシーッ 〜☆)」

 ――終――


はっきり言って下書きからずいぶんと変化してます。(苦笑)
それにしても一部軽いところが出てるのは私の人間性がコワれてきたってことでしょうか。(汗)

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