ザ・グレート・展開予測ショー

命の『選択』?22


投稿者名:運値
投稿日時:(02/ 8/14)

「おキヌちゃん、大丈夫か!?」

横島とタマモは、保健室の扉を開ける。すると、丁度ベットから体を起そうとするおキヌと目が合う。

「あ、…横島さんとタマモちゃん…お久しぶりです…」
「…おキヌちゃん…」

おキヌは見ていて痛々しいほど元気がなかった。

「ど、どうしたんだ?おキヌちゃん!!!まさか、俺がいない間に美神さんに苛められたんじゃ…」
「…ばか…」
「まあ、何か心配事があったらさ、何でも言ってくれよ。」
「…はい、ありがとうございます…あ…御婚約…おめ…で…とうございます…」
「い、いや!!!あれは…」

横島が今までの経緯をおキヌに説明する。タマモがおキヌを見ると、ほんの少し元気が戻ってきている様だった。

「それじゃあ、明日までに…」
「そう、俺の命運は明日で尽きてしまう訳で…フ〜…」
「でも、美神さんに頼めば…」
「いや〜、でもなあ…俺のことなんか好きになってくれる奴なんか…アイツ以外…」
「そ、それは…」

寂しそうに笑う横島を見て、おキヌは意を決した様に顔を上げる。そして

「わ、私、前から横島さんのことが…」
「え…?何」

その瞬間、保健室のドアが開き、弓と魔里が入ってくる。

「見つけたぞ、ケダモノ!!!おキヌちゃんから離れろ!!!」
「そうですわ、女の敵!!!」
「うわ〜〜〜〜〜!!!」

2人に追いかけられ、保健室を逃げ出す横島。保健室にはタマモとおキヌの2人が残された。

「タイムリミットは明日の夜12時まで…。私はやるわよ。おキヌちゃん、アナタはどうする?」

おキヌの目を見つめて話すタマモ。おキヌは少し驚くと、何時もの笑顔で言った。

「もちろんです!!!美神さんやタマモちゃんも巻き込んで盛大にやりましょう」
「ふふふ、そうね…、あの人なら、きっと…ね」
「でも、驚いたわ。タマモちゃんも…」
「わ、私は、あ、アイツに助けられた恩があるから…」

真っ赤になってタマモが言う。

「ふふふふふ、そういう所、美神さんに似てきたわね?」
「…………ばか」


その日の深夜、美神の事務所には複数の女性が集合していた。美神・おキヌ・シロ・タマモ等メンバーに加え、小鳩や、愛子、果てや小竜姫までがいる。

「皆さんに集まってもらったのは他でもありません。横島さんの婚約を無効にしてもらいたいからです!!!」

おキヌが拳を振り上げて演説する

「ちょ、ちょっと、どういうことよ?」

美神が戸惑うと、タマモが今までの経緯を説明する。

「ちょっと、それは横島君の問題でしょ。何で私が…」

美神が言うと、タマモがボソッと言う。

「そういえば、冥子さんのお母さんが言ってたわ。家の子は美恵子さんの所の子みたいに可愛げがない子じゃ無いとか、あれは行き遅れるとか…くすくす…」
「むっきーーーー!!!この私に喧嘩を売るなんて、良い度胸してるわ、あのババア!!!絶対に邪魔しちゃるーーー!!!」

意地っ張りの美神さえ陥没させれば、残りのメンバーは楽なものである。皆二つ返事でこの作戦の参加を承諾する。

「それじゃ作戦を説明するわ。この作戦は、本日、この中の誰かが、六道女学院の理事長室の奥にある隠し部屋に忍び込んで、置いてある契約書の中の契約神に、契約の解除を願うことで達成されるわ。多分、理事長のこと、沢山の妨害工作があるはず。各員の奮闘を期待するわ!!!」
「「「はい!!!」」」

美神がこの作戦の内容を皆に説明する。皆の目は炎の様に燃えており、天をも突かん勢いだ。おキヌは本作戦の成功を確信した。


その頃、横島はと言うと

「う〜〜う〜〜〜う〜〜〜〜〜」

縛られた上に猿轡を噛まされ、保健室に縛り付けられていた。

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