ザ・グレート・展開予測ショー

あの日の君に


投稿者名:与作
投稿日時:(02/ 2/23)

木枯らしふく、冬の日。
この日が来ると横島は思い出す。
今でも鮮明に・・・忘れようとしても忘れられない思い出。
ただ思い出だけになってしまったけど、
月日が経っても、昨日のことの様に感じる。
そして思い出す度に悲しみが蘇る・・・

あの日の俺の行動は正かったのか?

必死に自分を説得する。

しょうがなかった・・・・と。



何時も通りの日常、この日常があるのもルシオラのおかげ。
命を捧げてまで横島を助けてくれたルシオラ、
今では声も聞こえない。
普段通りの生活、美神さんに抱きつき、殴られ、おキヌちゃんが止めに入って、
シロに顔をなめられ、タマモはマイペースで。



ただ、ルシオラがいない・・・



毎年この日だけは何故かそう思う。
そして意識もせずに体があの場所へ行こうとする。




また来てしまった・・・。




ここは誰にも邪魔されない、高いところにある場所。
同時に、別れを告げられた場所。


横島「また来てしまったよ、ルシオラ。
   お前がいなくなってから何回目の夕日かな?」

横島「俺は相変わらずだね。
   毎日美神さんに殴られるわ、おキヌちゃんにもたまに変態扱いされるわで・・・」

横島「・・・・・。
   なんかここに来ると妙に落ち着くんだな〜。
   もうお前はとっくに居ないのに・・・。」




横島「なあ〜。」




横島「俺たち、変わってないよね?
   あの日からずっと、変わってないよね?」



冷たい風が吹き付ける



何処からか声が聞こえた様な気がした。




「「そうねヨコシマ、もう5年も経っちゃったけど、
  私たち、何も変わってないわ・・・       」」




横島「へへ・・・。」



ちょっと悲しいけど、だけど嬉しい様な一日だった。


――――終わり――――

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