モンスタースイーパー (その6):前編
投稿者名:TAITAN
投稿日時:(03/ 1/16)
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モンスタースイーパー (その6):前編
「ふぃ〜、やっと戻ってきましたね〜。」
神の武具が入った箱を担いでいる横島クンが言う。
しかし、なんで箱に装飾が施されているのよ。
まるで、ブロ○ズクロスが入っている箱みたいじゃない!
・・・・知ってる人、いるのかしらねぇ?
ま、それは置いといて・・・・。
霊峰オベリスクから下りてきた私たちは、近くの街に戻ってきた。
・・・・例の大蛇は、まだ現れていないようね・・・・。
疲れた体を癒すため、今日は一晩泊まることにした。
翌日・・・・・。
街から出発した私たちは、大蛇がいると言われている森へと入っていった。
ピー、ピー、ピー・・・・
小鳥の鳴き声が聞こえる。
平和ねぇ・・・・。
おっと、感傷に浸っている場合じゃなかったわね。
さて、先に進まないと・・・・。
ブーン・・・・
羽音が聞こえた。
近くに蜂でもいるのかしら?
ブーン・・・・
何か、音が近づいているような・・・
ブーン
あぁ、五月蝿いわね〜。
ブーン!!
あぁ!!五月蝿いわね!!
私は、羽音がする音がする方向を向いた。
・・・・・・・。
ブーン・・・・
・・・・・・・ちょっと待ってよ。
ブーン・・・・
・・・・・・・なんで。
ブーン・・・・
なんでベルゼブルがいるのよ!!
『わぁ!!いじめないで!!』
はい?
ベルゼブルは、子供の声でそう言った。
よく見ると、ベルゼブルの形はしてるが、顔は違っていた。
「アンタ、誰?」
『僕は、バベロス。近くに住む大蛇によって作られた働き蜂さ。』
エッヘンとした態度をとるバベロス。
・・・・。
ボカッ!
『痛いっ!!』
ちょっとむかついたから、一発殴った。
『ぼ、暴力反対!!』
「暴力じゃないわよ!鉄建制裁よ!!」
『同じじゃないか!!』
五月蝿いわね〜。
殺虫剤でもかけてやろうかしら?
・・・・あ、持ってないか。
「で、アンタは今、何をしているわけ?」
私がそう聞くと、バベロスは答えた。
『僕のご主人様の命を狙うMSを殺すように命令されてるんだ!ねぇ、そういう人見なかった?』
・・・・・・・・。
バカ?この蜂。
「あ、そう。頑張ってね。」
『うん。そっちも気をつけてね。』
私たちは、とっととその場を後にした。
「ここね・・・・。」
私は、岩壁にある洞穴の前にいた。
「すごい霊気っスね〜。」
横島クンはそう言った。
「私も感じます。」
おキヌちゃんは、体を身震いした。
「さてと、行くわよ。」
私たちは、洞穴の中に入っていった。
奥に進んでいくと、明かりが見えた。
そこへ進んでいくと、霊気を放っていた大蛇がいた。
『アンタたちが、アタシを倒そうとしてるGSサンかい?弱そうなヤツラばっかりだねぇ。』
まぁ、美人といえば美人な姿をした大蛇は、口元を歪ませ、笑った。
黒いローブを身にまとい、薄い紫色の長髪、唇、蛇の面影を残す瞳。
間違いない・・・・。
その大蛇は、メドーサだった。
『アタシの名はゴーゴン。冥土の土産に覚えときな。』
ニヤリと笑うゴーゴン。
彼女が座っていたのは、精気を吸われ、骨と皮だけになった男たちの屍の上だった。
・・・・結構、楽しめそうね。
・・・・続く。
今までの
コメント:
- もしかして、バベロス(ベルゼブル)の出番はあれでお終いでしょうか?(笑) ベルゼブルが純朴そうなキャラになっていたのが意外でした(爆)。一応子供のバベロスに問答無用で鉄拳を食らわす令子が「らしい」感じでしたね。お次に相手はメドーサ改めゴーゴンのようですが、一体どんな戦いになるのでしょうか? 次回も楽しみにしております♪ (kitchensink)
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