ザ・グレート・展開予測ショー

シロの・・・(1)


投稿者名:ゲン
投稿日時:(03/ 1/15)

(注)これは前作、学園祭の続きです

いつもとさして変わらぬ土曜日の事務所の朝の風景・・・
美神はまだ自宅で寝ていて、おキヌちゃんが朝ごはんを作り、タマモも天井裏で寝ていて、横島はおキヌちゃんの作る朝ごはん目当てに事務所に来、そしてシロはやってきた横島を強引に数十キロの散歩(マラソン?)に誘う・・・
そんな、いつもと変わらぬ事務所の朝である・・・

朝の散歩(マラソンのようにしか思えんが・・・)から帰って来たシロと横島・・・
「先生、やっぱり朝の散歩は気持ち良いでござるな」
シロはほとんど疲れた様子も無く、元気ハツラツ!っと言った感じである。それに引き換え横島は・・・
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ・・・」
・・・虫の息である・・・もっとも普通の人間が100メートル走の如きスピードで数十キロも走ればこうなるのは当然・・・いや、普通途中で力尽きるだろう
人間でありながらここまでがんばった横島に感動すら覚える・・・まぁそんな感動は空き缶の中に詰め込んでポイ捨てしておいて話を戻そう
「ぜぇ、ぜぇ・・・シロ・・・なんど言ったらお前はスピードを落とすんだ?」
横島がシロに問い詰める
「え、え〜と・・・その・・・、夢中で・・・」
「すぅ・・・俺がスピード落とせって言ったら落とすようにって前にも言っただろうが!今度またこんなことがあったら二度とお前との散歩に付き合わんからな!」
「キャインッ。そんなぁ〜殺生でござるよ〜(泣)」
「・・・ッたく、ちゃんと次からはスピード落とせよ」
なんだかんだといっても最後には許す・・・これが横島の甘いところである・・もっともそれがよいところでもあるのだが・・・
「はいでござる♪」
鳴いたからすが何とやら。さっきまで泣きかけていたのがあっという間に笑顔へと変わってしまった
「・・・嘘泣きだったのか、シロ?」
「・・・さぁ、おキヌ殿の昼食を食べに行くでござるよ、先生」
シロは横島の言葉を受け流して事務所の扉を開けて入っていく
「おいこら、質問に答えろ」
横島もシロを追いかけて事務所へと入っていった

「あっ、横島さん、シロちゃん、お帰りなさい」
事務所に帰ってきた2人をおキヌちゃんが迎える
「ただいま・・・」
「ただいまでござる」
「はい、2人ともタオルをどうぞ」
おキヌちゃんが2人にタオルを手渡す
「んっ、ありがとう」
「ありがたいでござる」
ふきふき
2人ともタオルで顔を拭く
シロのほうはほとんど汗をかいていなかったため拭くだけで良かった、しかし横島は汗だくだったため拭いたぐらいでは焼け石に水だった
「横島さん、シャワー浴びてきたらどうですか?美神さんには後で私が説明しますから」
「う〜ん・・・おキヌちゃん、ほんっとうに美神さんにいってよ。もしも言う前に美神さんに浴びたことを知られたら・・・」
「大丈夫ですよ、美神さんが来次第言いますから」
おキヌちゃんが苦笑しつつ答える
「それじゃあ・・・入ってくるから」
そう言うと横島はバスルームへと向かっていった
「シロちゃんはタマモちゃんを起こしてきてくれる?そろそろ起こさないといけないから」
「わかったでござる」
言うが早いかシロは天井裏へと上がった
たったったっ・・・たったったっ
んっ?もう降りてきた
「おキヌ殿、タマモの奴いないでござるよ」
「えっ、それじゃあどこにいるのかし「ギャアァァァ」・・・ら?」
おキヌちゃんが疑問に思うのとほとんど同時に絶叫が聞こえて来た
「「・・・横島さん(先生)?」」
2人がバスルームへと向かう・・・そこにいたのは黒焦げになった横島・・・そして仁王立ちしている・・・タマモ・・・
「ヨ〜コ〜シ〜マ〜」
ゴゴゴゴゴゴ
「タ、タマモちゃん?どうしてここに?」
おキヌちゃんがどもりつつたずねる
「さっき起きたから目を覚ますつもりでシャワーを浴びてたの・・・それで浴び終わったからタオルを体に巻いて、着替えようとバスルームから出たら横島がいきなり入ってきたのよ!」
タマモが怒りながら説明する
「ご・・・誤解だ・・・俺は・・・タマモが入ってただなんて・・・しらな・・・かっ・・・た・・・」
がくっ
「よこしまさぁぁぁん!」
「せんせぇぇぇ!」
横島の体がぐったりとなる・・・もしかして逝ってしまったか?
「不吉なこというな、作者!」
・・・モノローグを読むなよ・・・
それはそうとタマモ、早く着替えた方が良いぞ。さっきまでシャワーを浴びていて、タオルを巻いているだけなんですよ?つまり・・・タマモのボディラインが(以下自主規制)・・・
「お前も燃えろぉぉぉ!」
ギャアァァァ・・・

「大丈夫ですか、横島さん?」
あれから数十分、4人は食卓についていた
ちなみに横島はおキヌちゃんとシロのヒーリングで何とか回復した
「体の節々がまだ熱いけど何とか・・・」
「今回はわざとじゃなかったから許してあげるけど・・・わざとだったらこんなもんじゃすまなかったわよ」
「大丈夫だって、偶然でもない限りのぞかねぇから」
「・・・それはそれで失礼なんだけどね・・・」
「んっ?何か言ったか?」
「・・・別に!」
「?」
横島が頭に?マークを浮かべる・・・自分のことには本当に鈍感である
「それにしてもやっぱりおキヌちゃんって料理上手よね・・・」
タマモがオキヌちゃんの料理をほめる
ちなみにメニューはベーコンエッグとトーストである
「ほめてくれてありがと。そう言ってもらえると作ったかいがあるわ」
そんなこんなで雑談をしていると、食事はあっという間におわってしまった

数時間後美神が事務所に来た
今日の仕事は2件、どちらもたいしたレベルではない
そして・・・作者が何か書く事もなく仕事は終わり(手抜き)
5人が事務所へと帰ってきたころには時計が7時を回っていた

「ふぅ、今日の仕事は楽だったわね」
美神がビールを飲みながら言う
「まぁ今日は誰も怪我もしなかったですしね」
横島が相槌を打つ
『所長、先ほどシロ様当てに先ほど手紙が届きました』
ほとんど存在感のない(酷)人口幽霊一号が突然話し掛ける
「へっ?拙者にでござるか?」
『はい、食卓の上においてあります』
そういわれて食卓を見ると、確かに手紙がおいてある
「誰からでござろうか?」
ビリビリ
「シロへ

今日の夜にそっちに行きます

          宗司より」
「・・・へ?・・・」
シロがほうけた声を出す
「宗司って・・・まさか・・・」
ガチャリ
扉が開き、青年が事務所へと入ってくる
「・・・こんばんは・・・あれ?・・・今読んだばっかだった?・・・」
「「「「・・・誰(ですか)?」」」」
「・・・あ・・・兄上ぇぇぇ!?」
「「「「・・・え・・・?・・・えええぇぇぇ!!」」」」

つづく

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あとがき
え〜と・・・題名通り今回はシロがヒロインです・・・
ずいぶん前(確か学園祭を書き終わったころかな?)に某Kさんに
「次はシロがヒロインのやつを書きます」
と言ったので・・・Kさん俺が言ったことなんて覚えてないだろうなぁ・・・
ちなみに宗司はオリジナルです

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