ザ・グレート・展開予測ショー

失われし魂…3(過去への帰省)


投稿者名:黒龍
投稿日時:(03/ 1/18)

(ん〜?なんか、いい香りがするなー…)
(あっそうか、俺は、死んで三途の川の傍で、花の香りでもかいでいるんだろう。)
俺は、何か、柔らかい感触と、胸の辺りを圧迫する感覚に襲われた。

「うぐっ…苦し…やめ…」

俺は、意識を覚ました。
目の前には、甘栗色の髪…
苦しいので、抱きついている者を引き剥がしてみようと手をかけたそのとき。
ガチャ…
誰か、入ってきた。

「「!!!!!なにしてるの(でござるか)!!!」」

シロタマの蹴りは、見事に決まった…
そして、三十分ぐらい経った頃…俺は、又覚醒した。

「う〜っ今度こそここは…」

天国か?と言おうとしたとき…
目の前が真っ暗になった。

「わ〜い起きたぁーーー!!!」
「あっ!!美佐!!、いけません離れなさい。」
「はぁ〜い。」

見事に、不機嫌だということが分かる声で言う。

「えっと…ここは?」

我ながら…間抜けな声だっただろう…

「ここは、城の介護室です。っと自己紹介がまだでしたね私は…」

俺の傍に寄ってきた。女の人が、自己紹介をしようとしたとき、邪魔が入ってきた

「せんせーーー目が覚めたでござるかーーー!?」
「横島!!早く出発しようよ。」

シロタマだ…
しかし、二人は、すぐに静かになった。

「患者には、手を出さないで下さい。まだ、絶対安静なんですからね!!」

どうやら、俺に話しかけてきた人は、医者らしい。

「あっそうそう。私の名前は、イリア=メアです。後一日は絶対安静ですからね。」
「えっそんなにですか?」
「外傷は、殆んど有りませんが、まぁ念のためという事で…」
「そうそう!!それで、私が、看病を…」
「「なにいってるの(でござる)!!?」」

二人が、怒鳴り散らしたすると、ウォルボスは涙目になった。

「ちょっと…イリアさん…」
「?なんですか?」
「あの、甘栗色の髪をした子って、ウォルボスですよね。」
「ええそうです。まあその話は、後で、お話いたしますよ。」

そして、二人が、さらに、言葉を続けようとするとイリアが二人の口をふさぐ。

「いい加減にしておきなさい。…いじめると、寝首かかれるわよ?」

二人のかおいろが、一気に悪くなった。

イリアと俺だけになったとき、イリアはウォルボスの生い立ちを話してくれた。

「あの人は、アレクサンドラ王と研究院長の山崎の二人に、身体実験の素材としてつかわれていたの、そのとき、精神の状態が危険になった時があって、精神を分断したの…いわゆる二重人格にしたわけ…表の人格の名前は、新羅 美佐(しんら みさ)…裏の人格の名前が、新羅 北斗(しんら ほくと)…表は、完璧なアサシン…裏は、完璧なターミネーター…本当は、そうなの…ウォルボスというのは、製造ネーム…出来れば、貴方にあの子を任してみたいんだけど…」

少し長い、説明に困惑した…
がしかし、悲観的な生活を送ってきたのは、わかった。
しかし、俺に、彼女を止められるだろうか…俺に、彼女の全てを受け止めれるだろうか…
俺が、真剣に、悩んでいると…

「横島…悩むなんて、横島がしても似合わないから止めれば?」

むっ、失礼な…まぁタマモがいおうとしていることは、分かるが…

「タマモ…何時からそこに居た?話の最初から…きずいてなかった?」

・・・少し気まずい沈黙が流れる…

「イリアさん俺には、帰るべき場所があるんです…」
「別に、異世界だろうが、そうじゃなかろうが、連れて行ってもらって構わないわ…それで、彼女が…影野姉妹が、幸せになれるなら…」
「分かりました…貴方が、そういうんなら、彼女に選ばせます。」





そして、旅立つ時が来た…

「もう行っちゃうの?」

潤んだ瞳で、俺を見つめてくる美佐ちゃん…いまだに、信じられないな…この子が、暗殺者で、しかもあの戦鬼になるなんて。

「そうなんだ。一緒に来るなら、来てもいいよ。イリアさんたちの了承は取ったから…」
「でも…皆と離れるのも…」

まだ何か言おうとした時、突然倒れ付した。
そして、又起き上がった。
多分人格が交代したのだろう…

「おいっ」

ほら…やっぱり…

「おいっ!!」
「いでっ!!」

いきなり殴られた。

「俺を連れて行け。」
「えっ?でも、美佐ちゃんは?」
「ちゃんは余計だ!全く身の毛がよだつ…あいつなら、強制的に眠らしてやった。」
「ちゃんと了承を…」
「五月蝿い!!連れて行けといったら、連れて行け!!この世界に、お前より強い奴が居るとも思えんしな。」
「わかったよ。だけど、ちゃんと説得してくれよ?」
「それくらい、言わなくてもでもやってやる。」

俺は、今度こそ!!と気合を込めて、文珠を創る文字は『時間逆行1998年1月1日東京』の十五文字…
俺は、それを解放し楽しかった、あのときを…
遂に帰れる…あの時へ…

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どうも…今回は、ちょっと手抜きっぽくなってしまいました…
次回は、もっと充実した話を書いてみたいと存じます。

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