ザ・グレート・展開予測ショー

三匹!?が行く  一話   「イン ザ トレイン」


投稿者名:人生前向き
投稿日時:(02/10/24)

「私、タマモは不機嫌であった。もともと働き者というわけではないにもかかわらず、やらなくもいいはずであった仕事をしなくてはならない。ニュアンス的に『残業』を匂わせるが、それとは少しばかり違う。職業は大きく二つに分類される。勤務時間やその他の制約を受けるか、それとも受けないかである。後者は一般的に自由業と言われる職業で、GSもそのなかの一つであるはずなのだ。とすればこれは『残業』ではなく『刑罰』に似た物なのかもしれない。となれば『美神除霊事務所』というのは国に値する存在・・・・・なわけがあるはずもなく、ただ単に所長である美神令子の人格そのものが『美神除霊事務所』に反映しているということである。ずいぶん長くなったがここで結論を言わせてもらうことにする。極悪非道で、傍若無人で、高飛車で、我田引水を地でいっていて、まぁとにかく稀に見る人間っていうことである。」


「拍手いるか?」


横島は車上販売で買った冷凍みかんを口に放り込むと、隣で憤慨しているタマモにめをやった。新幹線を乗ってからというもの、彼女は声高に演説口調で美神の悪口を言い放っていた。回りの乗客は何事だろうと、彼らをこそこそ見ては、目が合うとそ知らぬ振りをする。


「あぁ〜〜!!私が忘れたと思ってんでしょ。あんただって同罪よ。あの女の口車に乗って私をおとしいれたんだからね! ちょっと聞いてる!?」


 横島は頭を抱えたい気分になってきた。いつもはクールビューティーでとおっているタマモがここまで饒舌になるとは思ってもみなかった。予定ではキツネうどんを奢ってご機嫌を取るはずだったのだが、その話さえもきりだせないでいる。もし彼が窓際の席に座っていたのならば外の景色でごまかせるのだが、通路側となると、隣のむさいオヤジを見ることになる。それならば外見はかわいいタマモを見ていたほうが心地がいいにきまっている。横島は矢継ぎ早に繰り出される非難の言葉のでもとに、みかんを一つむしり放り込んだ。


「ちょっとよこし!?パク、シャクシャク、シャクシャク、シャクシャク、ング ってこれおいしいわね。」


「だろ!そんなことよりもうそろそろ富士山が見えるころだぞ。」


「へーー。」


「もう一ついるか。」



黙って頷き口を開けるタマモ。横島はタマモのその行動を瞬時には理解できずにいた。横島にとって、映画やドラマなどでしかみたことのないようなタマモの行動は、一種の疑心暗鬼を呼び起す。やはり横島の予想が正しかったのか、タマモは冷凍みかんを自分の口の中に早くもってこい急かすように、彼のジージャンの袖をくいっと引っ張った。


《まぁーべつに、意識するほどのことじゃねえか。》


最後の1個となったみかんの皮をむき、一つ、一つと、タマモの口へ放り込んでいく。


「パク、シャクシャク、シャクシャク、ング。そういえば横島って、パク、シャクシャク、シャクシャク、ング、なんでGSになったの?」


「うっ!」


選択肢1 バイトを始めた理由を言う=美神の色香に誘われて
選択肢2 GS試験を受けた理由を言う=小竜姫の色香に迷い

・・・・言えない(汗)


せ、せんたくし3 嘘も方便=
「・・・・・・あ、悪霊に悩まされる人たちを放って置けなかったんだよ。ほ、ほら昔から少し霊力があったからさ。」


「ふーーん、で?」


「で?」


「本当の理由は?」


「・・・・・関東と関西ってうどんの味付けが違うんだぞ、知ってたか?」


「どーせ、女絡みでしょ。まぁ聞かないどいてあげるわ。 そのかわり、」


「奢らせていただきます。」








『仲間を見捨てて自分だけぬくぬくと生きるなんて・・・
死ぬよりカッコ悪りィやって・・・そう思っただけさ・・・』


そう、死ぬよりな!


『バッ・・・バカ野郎!くだらねえこと気にしやがって・・・!!おれとおまえとは・・・友達じゃねえか!仲間じゃねえか!!おれはたとえおまえの正体が化物だってかまわねえさ!そんなの・・・関係ねえよ!!』


そうだよ、こいつは俺の大切な仲間だ!


『心配いらねーよ どうせこいつぁ人間じゃねえ・・・やつらの仲間なんだ
やつらに返してやったっていいんじゃねぇの!? 大事にしてもらえるぜ』


悪いな、でもお前は俺が守ってやる。


『じょつ・・・冗談じゃねえ!!
おんなじ死ぬんなら 一発でも・・・二発でも・・・
こいつらにダメージを与えて死ななきゃ・・・!!
なんのために死ぬんだか・・・わからねえじゃねえかぁぁっ!!!』


そうだよ、俺はあいつのために・・・・・あいつのため・・・・あいつ?









「横島!!」

「ほへ!?」

いきなりの呼び声に横島は目を覚ました。どうやら駅についたらしい、隣を見るとタマモは窓の外を見ている。横島は腕を上にあげ軽く伸びをし、そのまま胸の前にもっていき組んだ。

《おかしい。さっきのは確かに俺の声だった。それに・・・・》 

「横島ぁーー。博多ってどこだっけ?」

タマモの突拍子もない質問に、横島は思考を中断させた。

「博多は九州だろ。」

「来ちゃった。」

「にゃにーーーーーーー。」

サーーと血の気が引いていった。タマモを押しのけ駅を見ると、そこには彼女の言葉どおり『博多』と書かれた札が柱に付けられていた。タマモの手を引っ張り大慌てで新幹線を降りた横島は、そして無駄だとわかっていながら、再度駅名を確認した。

「また怒られるな。」

「うん。」

「今度は逃げるなよ。」

「う、うん。」

博多駅のプラットホームには、肩を落とした二人の男女が夕日を背にし、仲良く!?たそがれていた。


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迷っています、迷っています。
カップリングどうしましょう〜〜〜(爆)!!

 横島×タマモ        横島×レオナ(まだでてきてないっす)
 横島×マァム(同じく)   横島×メルル (同じく)
 横島×???←オリキャラ(すでにこの人の案はできています)


どないしよーーー。
はわわわわわわ。  で何がいいと思います??(他力本願かよ)

 

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