ブラインド・デート再び!3
投稿者名:sai
投稿日時:(02/ 3/ 8)
暫く間が空いてしまいました、saiで御座います。
(前回の続き)美神の事務所を訪れた人物とは?
そんなもんこの人にきまっとるやろ!?バカゆってんじゃないぞ!?
「あ、こんにちは、ユリ子です。おキヌちゃんいらっしゃいますか?」
おキヌちゃんがおキヌちゃんを呼んでいる。横島は一瞬そんな錯覚を感じたがすぐに聞き返した。
「あれ?おキヌちゃんと出かけたんじゃないの?」
「えっ?迎えに行くからって手紙に書いたのに」
小首をかしげるユリ子。
「おキヌちゃん、ユリ子ちゃんと買い物だって出かけてったぜ」
「手紙を見てないのかもしれませんね・・・あ、ホントだ未開封ですね」
すぐ脇のポストに手紙が入っているのを見つけた。
プルルルル。
そこへなんだかタイミングよく電話が鳴る。
「わりい、ちっと待ってね」ユリ子に告げ電話に出に戻る。
ちなみに美神の方が電話に近い所にいたがあまり関係がない。
ついでにおキヌと美神しかいないときは美神も電話をとる事もあるが更に関係ない。
「はい美神除霊事務所ですが・・・あ、おキヌちゃんか。・・・うん、来てるけど」
ほどなくして玄関。
「ユリ子ちゃん?おキヌちゃんが代わってくれってさ」
「あ、はい」
「おキヌちゃん?・・・そうそう・・・えー!そんなとこなの?・・・
じゃあ・・・それぞれ選んで・・・また今度会ったときに・・・うん、じゃね」
カチャ。
受話器を置くと、ユリ子は小さなタメ息をついた。ように横島には見えた。
「おキヌちゃんとは今日は会えなくなっちゃいました。
ホントはお互いの進級祝いのプレゼントを選ぶはずだったんですけど・・・」
「へー」
このコたち律儀やなー。あ、でもおキヌちゃんも戻ってきて一年経つのかあ。
なんかお祝いくらいいいかもな・・・ごうつくな美神さんもちょっとは出してくれる
だろうし・・・
とか考えてるとユリ子が続けた。
「で、あの、横島さん、」
「へ?」
「一緒にその、プレゼント選んでもらえませんかっ?あの、横島さんなら
おキヌちゃんとお、お付き合い長いでしょうし好みとか詳しいですよねっ!」
一気にまくし立てるユリ子。
「え・・・ああ、別にいいけど」
意外にも。
すんなり二人で出かけることになった。
(こんなケダモノと出かけるなんて妊娠しても知らないわよ)
と、言おうとしてふと止めた。美神は横島の性質を読みきっていた。
「ま、ユリ子ちゃんなら」
確かにかわいーよなーおキヌちゃんもこのコも・・・
んだけどなぜかいつものチョーシが出ないとゆーか、ここでセクハラしてもーたら
ホントに人でなしになってしまいそうでっちゅーか、なぜかそーゆー気に
ならんのだよなー。かわいーし体もあるとゆーのに。
(ってのが関の山だろうから)
「いいわよ、今日は通常業務はやる気ないし。行ってらっしゃい」
「そーっスか。じゃ、行ってきます」
と、二人は事務所のドアを開け、出て行こうとした。
ガチャ・・・パタン
「!?」
(あれ?今一瞬・・・)
書類の山から首だけ出し、玄関を見つめる美神。
「気のせいか。さーそんなことより辻褄合わせ辻褄合わせっ!!」
完全犯罪に一日いそしむのだった。
今までの
コメント:
- ごめんなさい、よーーーやく事務所を出れました。
これからっ!これから御期待のアレですからっ!!ああっ石を投げないで!
ウソついてスンマセンっ!生まれてきてスンマセンっ!!
ところで今まで投票して頂きました&御感想下さいました皆様有難う御座います。
皆様のお陰でつい続きを書いてしまいました。ではでは (sai)
- ↑ 御期待のアレ、御期待のアレ……ぐふ(変態)。
今回の美神の判断が彼女にとって吉と出るか凶と出るか……気に為る物もチラホラ出てきているし、さてさて二人の作戦はどうなりますやら。
最後の「完全犯罪に〜」が何げにツボに来ていたり(笑)。 (Iholi)
- ↑同上の部分にハマりました。
横島くんがユリ子ちゃんとの買い物にいつもの過剰反応を示さないのは、おキヌちゃんと買い物するみたいなノリだからということでしょうか。…!!……あわわ、何でもありませんッ!
でも美神除霊事務所に嘘や隠し事が上手い人っていないんですよね。 (斑駒)
- ⇒「お、お付き合い」
どもる所が初々しくて可愛らしいですのぅ…(←爺) (黒犬)
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