ザ・グレート・展開予測ショー

ネクロマンサーとGS試験・5


投稿者名:kort
投稿日時:(02/ 7/ 6)

「一言で言っちゃえばね、」
美神はタマモに向かって言う。
「人相手にはあまり有効じゃないわ。」
先ほどの質問に対する答えである。

「たとえば、精神体を使ったり、人形なんかを使役して戦う
相手には有効なのよ。
直接精神に働きかけたり、使役の権利を奪っちゃったり
できるから。
だけど人相手となるとね――。
霊体も精神体も、体の中に収まってるから…。」
言って、おキヌの方に目を走らせる。
少し気落ちしているようだが、あきらめてはいないらしい。
美神の台詞が終わると、口を開いた。

「…でも私は、合格しなくてもいいんです。
二次試験を受けることで、少しでも…力が引き出されれば、
それでいいんです。」
「そうっスよ美神さん。合格目的じゃないんすから、」
ようやく事情を理解した横島がおキヌを援護する。
しかし美神はきっぱりと否定した。

「受かんなきゃダメなのよ。」
「…えっ?」
「………は?」
「…ど、どーしてでござるか?」
「…。」
四者四様の反応が返る。美神は持ちっぱなしだった箸を置いた。

「普通は、GS試験ってなんのために受ける?」
「合格…資格取得のためじゃないスか?」
それが?というように答える横島。
「そう。つまり受験するっていうのは、資格を取りたいって
意思があるってみなされるのよ。」
「そりゃ…そーでござるな。」
「んでもって私が、この子には資格を与えるだけの実力があります、
って認めたことにもなるのよ。
おキヌちゃんはネクロマンサーだから、私がこの認めをGS協会に
言えば、すぐに資格が発行されるわ。」
ネクロマンサーは元々師弟制。
師匠が弟子の力を認めたときに、初めて一人前に…つまりは正式な
GSになれる。
おキヌは特殊なケースで師匠を持たない。
その代わりに、美神が「監督者」として師匠のような関係にいるのである。

「それで、よ。
おキヌちゃんが受験して、―――でも落ちちゃったらどうなる?」


――――――――――――――――――――
………なんか迷走中です。
う……うまく終われるのだろうか…(汗)。

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