失われし魂…2(私情の決着…)
投稿者名:黒龍
投稿日時:(03/ 1/18)
横島によって、放たれた、霊波砲は、大爆発を引き起こした。
砂粒が、飛び散り、岩などは、粉々に砕け散った。
富士山の噴火などは、比ではない。
そしてその爆発の音で、戦場は、静まり返った。
「アレクサンドリアに告ぐ!!!無駄な争いはせず一対一で決着をつけたい!!」
横島の声が、戦場に響く。
「くっ…まぁいいだろう。此方は、ウォルボス=クウェールを出す!!いいな!!」
「はい…分かりました。」
その声は、横島に届いた。
「いいだろう!!」
「お前は、私達と、関係ないのではなかったのか?」
「俺は、生憎お人よしな性格なんでね…まあ任せてください。」
そして、決戦は、闘技場で、開催した。
「行くよ!!」
「何時でもいい!!」
俺は、王とあの研究者が何か話しているのが気になったが、この勝負に勝つまでは、此方に集中する事にした。
「ふっ!!」
「ぐっ!!」
いきなり姿を消したと思ったら、全くさっきを感じさせずに後ろに現れて、攻撃を仕掛けてきた。
意識が、いきなり遠のきそうになった。
「くうっよくも、殺気を放たずにこんな事が出来るもんだ!!」
その後俺は、たったまま、サンドバック状態になっていた。
時折、『癒』を使って、傷を回復していくが徐々に、体力が、奪われていった。
「くっこれだけは、使いたくなかったんだがな!!」
俺は、『鎧』の文珠を使い、凶悪な、姿へと変貌する。
露出している部分は無く、顔は龍を思わせ、体は虎、腕は、大きく広がり、指は、三本に分かれていて、足も同じような物だ。
ちなみにカラーフォルムは黒だ。
「まだまだーーー!!」
クウェールは真正面に拳を叩きだしてきた。
「そこだ!!」
「えっ!?」
敵にしては、間抜けな声だったと思う
俺は、強化された肉体を駆使して、腕を掴み、地面に叩きつける。
その後は、締め付けだ。
「ぐぅぅぅぅ・・・」
「降参するんだ。このままだと、死ぬぞ…」
「絶対にしない!!!」
俺は、失念していた。
あの老王の事を…
「このままでは…ウォルボスがやられてしまう。」
「…まだ不完全ですが…あれを使いましょう…」
「このままでは、わしは、殺される!!早くやってくれ!!」
俺は、老王の方から、美しい音色を、聞いた。
それが、何を意味するのかも知らず…
「うっ!うっあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「なっ!!何!!」
クウェールの霊力が倍増した。
あまりの殺気に俺は、身震いした。
心の色は、真っ黒と言うよりも…
闇…そのものだった。
「放せェェェェ!!!!」
「うがぁぁぁぁ!!」
俺は、凄まじい霊圧によって、弾き飛ばされた。
「はぁはぁ…さぁ…どう料理してくれようか…」
「くっ…」
俺は、久しぶりに、恐怖…それを感じた…
「まぁ…その前に、アレクサンドリア!!!てめぇに、制裁を喰らわしてやろう!!死ね!!!」
それは、一瞬の出来事だった…
老王とその傍らに居た、研究者は、散り一つ残さずに消えた。
「さぁ…純粋な決闘の始まりだ…行くぞ!!」
「くそっ!!」
俺はたまらず『壁』を使った。
俺とクウェールの間に、厚い壁が現れた。
「しゃらくさい!!!」
「ちぃっ!!!」
壁を、すり抜けるような、鋭い攻撃が来て、壁は、細切れになった。
「おらおらおらおらぁぁぁぁーーー!!!」
「ぐっ…まずい。」
俺は、クウェールの連続攻撃を何とか、捌いていたが、いきなり飛んできた、足を避けた事で、隙が出来てしまった。
「そこだぁぁぁぁ!!!!」
「がぁっ!!」
十数回の突きを喰らい踵落としで、地面に沈められ、締め技を喰らった。
「さっきまでの威勢は、どうした!!」
「うぐぐぐっ…」
首を締められて、意識がだんだんと、遠のいていく
「このまま、終わって、たまるか!!!」
俺は、『爆』を自分に押し付け、自爆した。
「くっやってくれる!!しかし、その傷では、ろくに、戦えないだろう?」
「へっ言ってくれる。それは、お互い様だろう?」
お互い、傷だらけで、確かに、戦える状況ではなかった。
しかし、クウェールより俺は、重症だろう。
俺は、激痛によって、気が遠のきそうだった。
「行くぜ!!!」
「くそぉぉぉ!!!」
俺とクウェールは、最後の気力をふり絞って、今までで、最大の攻撃を出した。
「ぐうぅぅぅぅぅ…」
「むぅぅぅ…」
俺の体は、ガタが来て、今にも地に倒れ付しそうだった。
「おおおおおっ!!!」
クウェールはさらに出力を上げてきた。
流石に、俺は、ついていけれなかった。
俺は、霊波砲によって、押しつぶされた。
その攻撃は、俺の鎧を、吹き飛ばし、爆発した。
ザッザッザッ…
誰かが近付いてくる。
(俺に止めを刺しに来たクウェールだろう。)
ふわり…
俺は、何者かによって、抱き上げられた。
(なんだ…黄泉へのお迎えか…志半ばで散るのは、忍びない…が俺はもう死んだ…この異界の地に、お前達を残していく事を許してくれ…タマモ、シロ…)
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どうも、お久しぶりです。
次回で、この異界編は、終わって、GSの世界に移ります。
ではまた次回。
今までの
コメント:
- どうも^^
>何者かによって、抱き上げられた。
これは、やっぱりルシオラなのかな??
全然、見当はずれだったらごめんなさいm(_ _)m
次回もがんばってください〜 (Hittar)
- どうもまたコメントを書いていただきありがとうございました。
次回も、頑張って書かせていただきます。 (黒龍)
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