ザ・グレート・展開予測ショー

オリジナル(32)


投稿者名:いたけし
投稿日時:(02/ 3/ 2)

つづけけ


翔は走った、誰がいままで感じたことのない感覚を出しているのか早く知るために
翔が走っていると道に倒れている女の人を発見した
その奥にはあの感覚を発してる人物
翔はまた、周囲のエネルギーが吸収されたのを感じた
それと同時に奥にいる人物の手に集められたエネルギーで作られた剣が現れる
間違い無い、表世界と裏世界の全面戦争である『亜空間戦争』でオリジナル(唯一の存在)と呼ばれた英雄の主な武器は周囲から集めたエネルギーで自らが作った剣だと言われている
そう思った翔は奥にいる人物が確かめようとせず、女の人大好き人間の彼は女の人を先に助けることにした
それは見覚えのある顔だった
「じゅっ順一君のお姉さん、まさかっ!!」
と考えつつもんなことないだろうと考え直してゆかりがケガをしてないか確かめる
腕のところが鮮血で真っ紅に染まっている
「だっ大丈夫ですか、ゆかりさん」
頬を軽く叩いて意識を確かめる
「う、うう〜、あと52分、むにゃむにゃ」
良かった寝ているだけだ、それにしても腕をこんなに大ケガを負ってるのに寝むれるか、普通?
改めてゆかりの凄さと神経の図太さを思い知った翔はゆかりをこのまま眠らせると奥へと進んでいった
そして、剣を魔族に突き刺している人を発見した
それは翔のよく知る顔、親友の順一だった
ウソだろ、順一君がオリジナルだなんて・・・
順一が右腕にエネルギーの剣を突き刺す
「ぎゃあああああっ!!」
ダメだ順一君、君はそんな残虐なことしてはいけない
早く、早く順一君を止めないと
そう考えた翔は順一を止めるために走った
もし、力を制御出来なくなったりしたら辺り一面消え去ることになってしまう
翔はそれだけは避けたいと思った、親友の順一にこれ以上悲しみの十字架を背負わせたくなかった
「お前が、お前が言うことかぁぁぁ!!」
物凄い速さでエネルギーが順一の手の平に集まる
表の人間は全員霊力と言うエネルギーを必ず持っている、だからエネルギーを集める気になれば、吸収する範囲を広げればそれこそ無限に近いほどのエネルギーを集めることが出来る
「死ねっ!!」
「やめろぉ、順一君っ!!」
翔が体当りをして順一が強大なエネルギーを放つ向きを変えた
体当りをされた順一の右腕は上空へ向けられ、そして放たれる
放たれたエネルギー波は空を覆っていた黒い雲を突き抜けると、エネルギー波が当たったところを中心に黒い雲に穴が広がった
「やめろ、順一君、周りにある家も破壊するつもりか」
翔が順一を抑え込む
「誰だ、離せ、あいつを殺す、あいつを殺すんだ」
今の順一にはあの魔族を殺すことしか頭にない
「バカ、魔族を殺すのは勝手だけど周りの人間も一緒に巻き込むきか」
「うるさい、うるさい、うるさい、あいつは姉さんを殺したんだ、死んで償わしてやる」
「君の姉さんは生きてる、死んでなんかいない、だから落ち着け」
『生きてる・・・』その言葉を聞いた順一はさっきまでとの形相が変わった
「生きてる・・・・、良かった〜良かったよ、あれ、翔君がどうしてここに・・・・なんか無性に眠い、おやすみ」
緊張の糸が切れたのだろうか、順一の体ががくっと垂れ下がる
翔はそんな順一の体を支える
本当に無事かも確かめもせずに信じるとは、順一はそれほど翔を信用してるのかそれともただ騙されやすいのか
そんな順一を支えている翔にあの人物が近づいてくる
「んん〜、やっぱり眠いからってトマトジュースなんか飲むもんじゃないわね」
彼女に緊張感と言うものはないのか、冥子のように天然で緊張感が無いのとは違い、彼女はなにごとにも余裕なので緊張する必要がないのだ
「だっ大丈夫なんですか、腕?」
余裕で歩いて来るゆかりに翔が聞く
「あっ皆月君、腕?ああ、腕は撃たれたけど寝たから大丈夫よ」
寝たからって治るもんじゃない、と翔は思う
「まあまあ、私って謎の美女だから、ってだれがなぞやねんっ!!まあそういうことで順一を連れて帰るから、じゃ」
意外とおもしろい人なんだな、って美女の方はツッコまないのかい、と翔は心の中でツッコんだ
翔から順一を受け取るとゆかりは順一を背負い家へと帰っていった
「くっくっく、微笑ましい光景だな、だがそれもいまの内だけだ、その内ヤツひとりを殺すために神魔の大群が動くんだ、くははははは」
順一にやられ手足が動かない魔族は口だけを動かす
「順一君が、順一君が何したっていうんだよ、それに神魔って、お前たちは対立してたんじゃないのか」
くくく、と魔族は不敵な笑みを見せる
「あいつは、俺たち神魔をいともたやすく葬り去ることが出来る人間だ、種の絶滅を恐れる神魔がオリジナルを生かしておくわけがない、それに我々神魔の和平の話が出てきたのはヤツがいたからだ」
「そんなことはどうでもいいっ!!誰の命令だ、オリジナルを殺すためだったら大群を送り込むお前らがたった四人と言うのは、オリジナルの転生を知っているのはまだ一部の奴らって言うことだろう、さぁ吐け、誰の命令だ」
ジンがいつの間にか近くにいた、もうゆかりたちの姿は見あたらない
「くっくっく、教えるか、バ〜カ・・・・ぎゃあああ」
ジンが魔族の二の腕を掴むと軽く握力で握りつぶした
「こんなことはしたくない、だから早く吐け」
「そっそうか、お前らも裏世界の人間か、オリジナルが表にいるってことはお前たちが連れてきたんだな」
「それとこれとは別件だ、早く言え」
「俺は誇り高き神魔の戦士だぞ、言うわけ・・・・ぎゃあああ」
ジンが残った方の二の腕を軽く潰す
「いいから言え、死にたくなかったら」
「くくく、殺すなら殺せ、俺は無惨にも生き残るより偉大なる死を選ぶ」
「バカ野郎、死んだら・・・」
「なら、私が望み通りお前を殺してやる」
ジンではない、翔でもない、別に人物からその言葉は発っせられた
「ぐほ、ぐおぼぼぼ」
魔族は激痛を叫ぶことで和らげることが出来なかった
なぜなら、喉に氷の刃が突き刺さっているからだ
魔族の口から血が流れ、そして事切れた
ジンは後ろを振り向く、誰がやったのかは解っていた
「おいっ結城、お前なにやってんだよっ!!」
結城武人、その人だった
「見て解らないのか、魔族を始末してやったんだ」
「今の奴はもう抵抗も出来ないくらいに傷ついていたんだぞ、それをお前は・・・」
「お前はあいつらが何やったのか忘れたのか、あいつらは私の親を殺し、知り合いを殺し、私の先生まで・・・・」
結城の目から涙がこぼれる、悲しいことを思い出したのだろう
「お前の気持ちも解る、俺も大事な親友をあの戦いで失ったから、たけど復習なんかやめろ、お前に神魔を全滅させることなんて無理だ」
「ああ、そうだ、だが私はやる、人間界に現れる奴だけでも殺してやる、神魔の犯した過ちはこの私が粛正してやるんだ」


・・・・・・気が付くと僕はベットの上に寝ていた
いままでのは全部夢?
「唸されていたけど、大丈夫順一?」
「姉さんっ!!」
僕はベットの横で僕の様子を見てた姉さんに抱きついた
姉さんがいる、ここにいる、死んでなんかいない
「ちょ、ちょっと、順一ぃ」
「良かった、良かった〜」
姉さんが殺された夢を見ただけで気が狂いそうだった、何も考えられなくなった
姉さんの服は血で染まっていない(着替えた)夢だったんだ
「はぁ〜なんか幸せ、ってもう寝なさい、寝るまで近くにいてあげるから」
「うんっ!!」

『人はいずれ死ぬ・・・だからいま人が死ぬのはが早いか遅いかだけの違い』
この答えがひとつだけ出た
大切なものは失ってから気付いても遅い
これを解ったのが夢で良かった、夢で・・・・


「イフリート小隊、隊長以下全滅だそうです」
「くっくっく」
「私はオリジナルを殺すのに彼らは無理だと最初から解っていましたが」
「ああ、そうだな、だが今回はオリジナルの能力の凄さも改めて解ったし、奴の周りにいる面白そうな人物も解ったことだし、捨て駒にしては良くがんばった方だ」
「ええ、それは私もそう思いました、しかしあの結城やジンが近くにいるとは驚きですね」
「ま〜な、このゆかりとか言うも面白いな、それにまだまだ面白そうな奴はオリジナルの近くにいそうだな、くっくっく」
「それでスタン様、今回はオリジナルをどのように利用なさるのですか」
「さ〜な、気が向いたら考える、まあ、それまでオリジナルが生きていればの話だがな」
「前回はオリジナルを利用し神魔の和平を取り繕いましたが今回は何をするか楽しみにしております」
「くっくっく、くははははははははは」


つづく
スタン様は和平推進派です、表面上は
いたけしがゆかりさんを殺すわけないやん、と言う話だったな今回
て言うか、前にやった『おまけ3』を発動してしまった話だな
今回残虐シーンが多かったですね
次回はまた日常的なのに戻ります
それでは、またっ!!

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