ザ・グレート・展開予測ショー

バレンタインの惨劇リターンズ


投稿者名:矢塚
投稿日時:(02/10/29)

どーも、新参者の矢塚です。27巻バレンタインデーの惨劇の展開です。
シナリオっつーか、ストーリーだけですが・・・
一応過去の見直してネタかぶってないと思われるんですが、膨大な量で全部見直してはないので、もしかぶってたらごめんなさい。

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 あの、A氏のご乱心からはじめてのバレンタインデー。今日の『魔法料理 魔鈴』は大盛況でありました。このお店では、毎年変変り種のチョコレートを限定発売しておりましてなかなかの評判でした。魔鈴嬢いわく
「今年のチョコレートには、食べた人の心を一番占めている思いが立体的なイメージになって現れるの。つまり、ほとんどの人はチョコをくれた女の子に対する思いが、食べた人のイメージと融和されて、きれいなホログラムに見えるのよ。それはきらめく炎であったり、流れる小川であったり・・・すてきでしょ?」
 魔鈴は使い魔の黒猫に語ります。そこはそれ、いたずら好きの黒猫のすること、濃縮原液を、お得意様用に別口にとってあったチョコにかけてしまいました。それには氷室様と書かれていることはもちろんのこと、食べた方もあの方でした。
 さて、チョコをもらい喜ぶ横島。じゃあ皆さんでお茶にしましょうとおキヌちゃんは、台所へ。折り悪く、横島一人の所に美神さんがご登場。魔鈴嬢謹製チョコなら絶対に口にしない美神さんではありましたが、そんなことはつゆしらず「どれどれ、おキヌちゃんの選んだ味はどんなもんかしら」なんて一口。もちろん横島も「あっ!ずっこい!俺も食べてないのに」なんて一口。
 しかし、食べた直後に悲劇は起こりました。二人は、抜け殻のようにその場にくたくたと座り込み神々しい波動が溢れんばかり。
 それと入れ替わりに、事務所のすぐ近くに怪物一匹。・・・なんとゆうか、蛍光ピンクにきつい原色をちりばめた、高さ100メートルはあろうかというグロい怪物。タイトルを付けるなら『煩悩の極致』
 さらにもう一匹。こちらは造幣局のすぐ近く。高さ150メートル、体色は夜よりも闇よりも黒い、漆黒。幾多の芸術化が表現に挑戦し挫折したような、邪悪な黒。タイトルは『腹黒い金の亡者』都内は大混乱、しかし、ホログラムの為か物理的な被害は一切ありません。
 美神事務所の一同は、ICPOに呼び出されます。そこに集うはいつもの面子。美神美智恵は、顔を引きつらせています。
「魔鈴さんの説明によれば、あれの本体はそこにいる、ろくでなしのごうつく張り二人。原液を摂取したために心の欲望そのものが体外に排出されたようです。ホログラムのようなものですから物理的被害は一切ないわ、でもこちらからの干渉手段もありません。効果の消える3日間はどうにもなりません。」
 そんなせりふに、恥じ入りつつも件の二人は聖人よろしく仲むつまじそうにしております。「かといって、こんなことを公表するわけにもいけませんので、我々としては正体不明の敵に抗戦している格好をとらなければいけません。いいですね」
 半ば強引に美智恵はいつもの面子に迫ります。かくして、史上最低の志の元GSの面子のみにこだわった作戦が展開されてゆくのでありました。
 『お、お、おんなーーーー!』『お金!お金!お金ーーーー!』叫ぶ怪物に、それぞれは頭の痛みを抑えつつ抗戦のふりをつづけるのでありました。
 突如、互いの存在に気づき惹かれあうように近づく怪物。近親憎悪に近いのか、ホログラム同士で殴り合いをはじめる怪物。幾たびかこぶしを交えるうち、友情が芽生える怪物。それを呆然と見つめる面子。互いが互いを満たしあい、孤独でないことに気づいたのか怪物2匹はおとなしく消え去りました。残された面子はただただ己の中のやるせない気持ちの整理に動くこともできませんでした。

 かくして、A氏の一件以来最低最悪の事件は唐突に終結いたしました。

 残された二人がどうなったのかは皆さんのご想像のとうりです。

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