ザ・グレート・展開予測ショー

LONG TIME NO SEE  (失ったもの)


投稿者名:人生前向き
投稿日時:(02/ 4/29)

俺は結局、二人も助けることはできなかった。初めて愛したものと、初めて憎んだもの。
何もできなかった・・・・・無力だった。




LONG TIME NO SEE
          (失ったもの)






「人間!横島とかいったな。すまなかった」
 彼の体とは相対的に、自分と今まで戦ってきたものを温かく包み込んでしまうかの顔で言葉を腹から捻り出した。
 相手が自分の愛した者を殺したとはいえ、横島の鋭い眼光は彼自身と、そして神族の頂点・魔族の頂点にいかざるおえなかった。ただ一瞬だけ2つの激しい霊力のある場所へ、彼は尽きたはずの霊力をだして飛んでいく。
「ちょっとあんた!どこへ行くつもりなの」
同化している美神の言葉を重い重圧で遮ると、無言のまま飛んでいく。横島自身気づいていた。これが2つの分かれ道だと・・・・・・


「なにか、めちゃ速うこっちに向かってるもんがおんで」
一人がそうつぶやいた。
「はい、気づいてますよ・・・・」
もう一人がやるせない顔をしながらその方向を見ている。
「どないするんやキーやん?」
「私たちには戦う理由はありません。しかし彼が文殊を使い先の戦いで、アシュタロスになり、そしてアシュタロスのすべてを知ってしまいました。小竜姫たちの話のそのとおりの人物なら、彼の怒りを無視する権利は私たちにはありません。」
橋の上で二人は彼を待っていた
「そうやな。」




 目を覚ますと、白い天井が見えた。横島は体全身から感じる鈍痛を起き上がった。いまいるところが病院だと理解するまで間があった。寝ていたベッドの横には椅子に座りながら寝ている美神とおキヌの姿があった。
「負けたんだよな。」
やるせない。
一人も助けられなかった。
負け犬。
アシュタロスの怒りもぶつけれなかった。
無能。
なにもできなかった。
俺はなにもできないのか。
力さえあれば・・・・・・・・・・・・・。
ちくしょう!!
「横島さん?」
おキヌが眠い目をこすりながら、顔を上げた。
「大丈夫ですか!?よかった〜。二週間も眠ってたんですよ。」
おキヌは横島に鼻をすすりながら横島に抱きついた。
「あぎゃぁぁぁぁぁーー!!!!!」
いきなり抱きつかれ横島はその痛みを声に出した。
「ちょっと、おキヌちゃん。  いたい! いたい!」
「おキヌちゃん、あんたのことすっごく心配してたんだから。それよりあんたが入院費は国持ちだからいいとして、その間のバイト料ないからね。」
美神は美神でうれしさをあらわにしないよう、いつもの傲慢な態度だった。
「そんなーー!!美神さーーん」

ほほえましい日常にもだったように、だけどなくしたものは大きすぎた。いつものように振舞うが、大事なものを失ってから時間もそんなに流れてはいないのに、俺は楽しみを感じてもいいのだろうか?喜びを感じてもいいのだろうか?それ以前に感じれない。感じるのは虚しさとやるせなさ。
・・・・・・・・これからどうしよう







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