ザ・グレート・展開予測ショー

大々々々々々々々銀河宝樹


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(02/ 2/22)

宝樹と意気投合してしまった横島。
老・若・子供・赤ん坊・胎児というありとあらゆる男を根絶やしにしようとばかり、
次々と生気を奪い取っていた。

「なっ、何よあれ・・・・」
「きゃあ、あたしのトワネットさーーーん!」

女どもの悲鳴が響き渡るなか、男に触手が巻きついて生気を一瞬で飲み干す。
ホースで飲み干ーす。うまい洒落だ。
ともかく世界中の大ピンチである。

     ☆            ☆            ☆

ドクターカオス研究所。
それは、アパートの借りてる部屋からチャンネルとして設けられた異世界。
霊力のない人間にはまったく見えない。
そのため、管理人のばーさんから隠れるのには好都合であった。
ここでは今、人間として蘇生されたアシュタロスとカオスが手を組んで建造していた。
宝樹対策用の機械だ。
「奴」の気をすべて吸収し、「奴」を葬り去るため。
倒せなくとも、もとの消滅状態に持っていくこと。
それが可能なことを見抜いた男こそ、不死身のヨーロッパ大魔王・バーンである。

「コケーーイッ!不死身なるヨーロッパの大魔王とはこのワシのこと、
 ドクターカオス様にきまっておろーーーがっ!」

カオスはナレーター(創作者)に向かって叫ぶが、こっちは当然気にしない。
それはともかく。
人類が生き延びるか根絶やしに成るかにかかっているのだ。
その緊張の中で、カオスは吸引札の超強力バージョンを鼻歌混じりに作る。
・・・・どことなく不安だ。

「おおいマリア、5×5×5は100じゃったっけか?」
「・・・・・125です。100は、5×5×4、です!」

だが、カオスでなくてはこの役目は勤まらない。
しっかりしてくれよ(溜息)
そして人間として再生されたアシュタロスがカオスの横手にいる。
今までの知識から、コスモプロフェッサーと『宇宙の卵』を再構築する。
吸収した全エネルギーを逃がすためとは以前書いたが、それは創作者の間違いであった。
生気を元キャラクターへ元通りにするためだ。

その2人のいる空間。
まさに宇宙絵図。
スペースシャトルから地球を見るような感覚にとらわれる。

未知なる世界。
そう捉えられる・・・・ふと?

ふと考えていたこと。
「奴」の強さだ。

「奴」とは何か?
カオスとは、一体どのような関係があるのか。
アシュタロスはふと考える。
人間ヴァージョンだけに、考える「葦」と化す(笑)

そのままプロセッサーと宇宙の卵に没頭していていいのか。
そう考えていたとたん・・・・違和感を覚え始めた。
俺は何故ここにいられるのか。
蘇生させて貰っていたからなのか。

次々に疑問を起こし、カオスへ問う。
その答えは・・・・「無」!
シカトなのだ。鹿斗典善なのだ。スケベなのだ!

なのに、俺は・・・・いや、とにかく人間としてやり直せるチャンスを生かせ!
といわんばかりに、西条という小僧や美神隊長を名乗るものに睨まれる。
俺は今、人間として最高のミッションを遂げなくてはならない。
かつての征服欲ではない。
人間の為・・・・いや、人類の為に・・・・・だ!

思えば、ルシオラたちを作ったことに対し、何も考えていなかった。
ただ・・・ただ!
美神令子の魂を奪ってプロセッサーを起動させることだけを考えていた。
其の余りに、このかつての俺は『宇宙の意思』という物体そのものに倒されたのだ。

「どうした、研究はあまり進んでねーみたいだけど・・・・。」

雪乃丞は、アシュタロスの手元を見やり言う。
その手先はガタガタと怖さに震え、プロセッサーのキーが押せない状態にあった。
これほどの考え事をしたアシュタロスを、見るのは2度目なのだ。
どうしてなのかは判るつもりだが、この先はどうしても押せない。
異様な怖さが、アシュタロスの脳裏に迫っている。

・・・・・・・・何なのだ。
何かが住み着いたような不意な予感が頭の細胞に集中する。
自分の霊力のキャパシティを超越する何かにとらわれているのは確かだ。
これも、カオスの言う「宝樹」の能力の何かなのか?

「うあああああああ!」

アシュタロスは発狂に陥る。
考えが、限界に陥ったのは確かだ。
・・・・・・人間としての限界。
今もってかつての苦しみが漂う。

「大丈夫ですか、アシュタロスさんっ!?」
「治療〜〜する〜〜〜〜?」

ピートと冥子は思わず走りよる。
ガッシとアシュの肩を持ってやるピート。
・・・が、同時に軽く頬を張ってやる。
その反応に思わず照れるアシュ。

「アシュタロスさんがいなくては、この世界は破滅してしまいます。
 本気で・・・・プロセッサーと卵を作り上げることに専念して下さいっ!
 お願いしますっっ!」

思わず土下座までするピートに、さらに真っ赤になるアシュ。
それは「恋」ではなく「恥」。
自分ができないことに対する「恥」。
できなくて悔しいという人間性が、今もってアシュタロスが覚えようとしている。
生まれ変われるのも時間の問題だけかも入れない。

「ワシからもお願いする。」
「お願い申すぞ!」

ハヌマンとジークフリートも、思わず頭を下げている。

「もしかしたら・・・・」

悪の最高幹部、通称「きーちゃん」は一言漏らす。
善の最高幹部ことマサやんにしては、ハッと気づく。

「・・・あなた、本気でやり直したいとでも・・・・」

この言葉がアシュの耳元へ轟いて、クルリと向きを変える。
建造中の『宇宙の卵』の方向へ。
「やるだけじゃない。やるんだ。」というアシュの言葉が異世界へ響くと、
プロセッサーも輝きを戻して灯し始めるのだ。

     ☆            ☆            ☆

しかし、こちらの事態は最終進化へと突入する瞬間だった。
魔人ブウのごとく、地球上のすべての男の生気を奪い殺していた。
エミの1億倍も残忍な性格である。

ずううぅぅ・・・・・んん・・・・・・・・・

「奴」は、一瞬、雷を迸らせて大地へ裂け目を作り上げる。
其ればかりか、続いて触手からエネルギーを放出させつつ球体化させ、
波動状に投げつける・・・・・!

「きゃあああああ!」

どっずうう!
落ちた場所から風力56という超暴風が途端に発生する。
そのエネルギー球の落ちた辺りにいた女たちは風に煽られて吹き飛んでいく。
頭からビルディング壁に激突して血を流して死ぬ若い女。
足が異様に捻られて風にすき飛ばされ、剥き出しになった電柱に背後から突込み
出っ張りが心臓に貫かれショック死する女子高生。

地獄絵図の東京23区。
「奴」は、横島の命に従い、イチャイチャしていた女を抹殺する。
忠実に再現しただけに過ぎない。
正確だけに、性格にマッチしすぎている。
そのマッチぶりは、横島忠夫本人に近づいている。
これが何を意味するか。

・・・・それは、横島の内部に「奴」が住み着くことだった。
それも、横島忠夫の心と融合して。
そしてついに、同化をはじめた。
途端、横島の体も成長をはじめる。
股間は両性具有と化し、胸元はしまり始める。
腕や脚も直径の2倍ほどに逞しく太くなり、顔は少し眼がきつくなる。

・・・・・一体、「奴」の行く末は何なのか?
その目的は・・・・・・・・?
次回、衝撃の最終回を迎える。
人類は進化するのか、絶滅するのか・・・・・・!

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