ザ・グレート・展開予測ショー

ANOTHER WAY!!(2)


投稿者名:ハルカ
投稿日時:(02/10/14)

俺はアシュタロスの能力をコピーして、やつから奪った結晶を飲み込んだ。


まばゆいばかりの光とともに抑えきれないほどのエネルギーが湧き上がってくる。
体中が張り裂けそうだ・・・
目の前もグチャグチャする・・・

くっ、駄目か!?
エネルギーを抑えきれない・・・
最後の賭けだったんだけどな。

気が遠くなる・・・
目を瞑ると今までの思い出が走馬灯のように駆け巡ってゆく。

ああ、俺は美神さんの助手になる前は本当に普通の高校生だったんだよな。

それが美神さんの助手になって
いろんな人と出会って、戦って。
敵になったやつも、仲間になったやつもいた。
みんなで冒険して、みんなでバカやって・・・

アイツと出逢って、恋をして・・・

ルシオラ・・・・・



カッ!

俺は目を見開いた!
まだ死ぬわけにはいかない!!

横「オオオオオオォォォ!!」

どうやら力を抑えこむのには成功したようだ。問題はここからだな。
もってくれよ、俺の体・・・

美「何て事をしたのよ、横島クン!!
  人間の体が結晶のエネルギーに耐えられるわけないでしょ!
  このままじゃ文殊の効果が切れた途端にアンタ、死んでしまうわ!
  結晶を完全に吸収する前に吐き出しなさい!!」

オ「ええっ!?」

ル(ちょっと、今の話本当なの!?ヨコシマ!?)

多分、美神さんの言うとうりなんだろうな・・・
この体はそう長くはもたないだろう。

横「すいません、美神さん。俺・・・」

ア「チィ!こうなったら結晶を完全に吸収する前に
  やつから奪い返すしかない!!」

俺の言葉が終わらないうちにアシュタロスが攻撃をしかけてきた。
しかし!

ズガァ!!

カウンターで俺のコブシがアシュタロスの顔面にめり込む。
そのままやつは数メートルほど吹き飛んだ。

くそっ、やっぱり俺も痛ぇな。

横「無駄だ、アシュタロス。
  すでに均衡は崩れているんだよ。攻撃力も防御力もな。
  今のダメージだってお前のほうが遥かに大きいはずだ!」

ア「ま、まだだ!私には負けられない理由がある!!
  こんなところで負けるわけにはいかないのだ!!」

アシュタロスは何度も立ち上がり攻撃を仕掛けてくるが、結果は同じだった。

横「負けられない理由があるのは俺も同じだ!
  ・・・さよならだよ。アシュタロス。」

俺は全力で霊波砲をやつに向けてはなった。

ア(わ、私は敗北するのか!?このまま永遠に悪として苦しみ続けるのか!?
  
  ・・・まだ敗北するわけにはいかない!!
  私は必ず魂の牢獄から抜け出してみせる!!)

アシュタロスは体をひねって霊波砲をかわそうとするが、一瞬間に合わず
体の大半が消し飛んだ。

横「・・・死んじゃいねーけど、これなら戦闘不能だな。
  霊力もほとんど残ってない。」

ハッ!!

アシュタロスが死んじまう前に早くルシオラを生き返らさねーと!

俺はアシュタロスからコピーした力と未吸収の結晶の力を使って
コスモプロセッサを動かした。

パシッ

一瞬、稲妻のような光が走りルシオラの霊其構造を再生してゆく。

横「ルシオラ・・・」

やっと逢える。
ルシオラルシオラルシオラルシオラルシオラルシオラルシオラルシオラ
ルシオラルシオラルシオラルシオラルシオラルシオラルシオラ・・・・・・・

俺は感極まってルシオラを抱きしめようとしたが
ルシオラのとった行動は・・・

バシィィィィ

乾いた音があたりに響き渡った。左の頬が痛い・・・

ル「何て事をしたのよ!!
  私が生き返ってもお前が死んじゃったら意味が無いじゃない!!
  ヨコシマのいない世界で私だけ生きていたって!!!!」

そう言うとルシオラは俺の胸の中で泣き出してしまった。

・・・・・俺は何てバカだったんだ!!!!
俺がルシオラを失ったあの気持ちをみんなにあじあわせるつもり
だったのか!!??

横「・・・ゴメン。今度は俺がお前より短命になっちまったけど、その分一生懸命
  お前を愛するから!少しでも長く生きられるように足掻いてみせるからっっ!!」

ル「もう、バカ・・・」

ルシオラがクスリと笑ったとき、後ろの方から声が聞こえた。

西条「おーい、令子ちゃん大丈夫かーい?」

みんな到着したようだ。
そのとき、ほとんど首だけになったアシュタロスが俺に話しかけてきた。

ア「・・・おい、ヨコシマといったな。
  なぜお前はその短い命を縮めるようなマネをする?
  結晶をわたせば命を削る必要もなかったはずだ。」

俺は少しだけルシオラを見てから答えた。

横「確かに俺の命は短いよ。さらに短くなっちまったしな。
  けど短いからこそ足掻くんだ!短いからこそ美しく輝くんだ、
  夕日のように!!」

ア「ククク・・・
  では私も足掻くとしよう、永遠の地獄から抜け出すために!!」

そう言うとやつは残された首の部分も消滅した。

ル「どういう意味かしら?」

冥子「よ〜するに〜『ごめんなさい』って意味じゃ〜ないかしら〜?」

エミ「どう解釈するとそうなるワケ!?」

その直後、激しい地震が俺達をおそった。

今までの コメント:
[ 前の展開予想へ ] [ 次の展開予想へ ] [ 戻る ]

管理運営:GTY有志
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa