ザ・グレート・展開予測ショー

愛しき者達の為 1  (改訂版)


投稿者名:gosamaru
投稿日時:(03/11/ 2)

(とても良い気持ちだ・・・・・。)

其処は暗く、暖かで、たっぷりと濡れていて・・・・一切の不安を感じることも無く
どこかひどく懐かしい・・・・。

(気持ち良い・・・。それに・・・なんかスッゲー懐かしいんだよなー。前にも一度こんな事が在った様な気がする・・・・。眠い・・・もう・・・なんでもいいか・・・)

横島は、まるで胎児のごとく身体を丸め、生前ですら感じたことの無いその感覚に身を委ね・・・・意識の全てを・・・手放してしまいそうになる。



ドックン!!



突然、鼓動のような音が辺り一杯に広がり、横島を取り巻く感覚が、ガラリと変異する。

(っう!!行き成りどうなってんだよー!!)

横島は、突然の出来事に戸惑い、そして今まで自分を満たしていた物のが、急激に抜け
落ちていく感覚に慌て始める。


ドックン!!   ドックン!!   ドックン!!   ドックン!!


(どんどん間隔が、短くなってきてる・・・・如何すれば・・・。)

一刻一刻と様変わりする状況に、横島は孤独感、疎外感、喪失感そして不安感に包まれ
ていく・・・・・。

(ちぃくしょうー!!如何すれば良いんだ!!・・・・・・・・・・死んだ後まで・・こんななんかいー!!)

不安と無力感とが、横島を締め付けていく。



ドッ・・・ク・・・・ン・・・・・・・・・・・・・。



今まで鳴っていた鼓動が、一瞬にして停まる・・・。

(ふ〜〜う。なんかしんねぇけど・・・終わったみたいだな・・・しっかし此処は何処なんだろうな〜。)

辺りは何処までも暗闇と静寂が支配している・・・のも一瞬の事だったらしい。



(なっなぜに・・・俺は・・・光ってるんだ・・・・。)

暗闇の中・・・横島の体が淡い光を発している・・・・明滅を繰り返しながら段々と光は強くなりよこしまは、もう眼を明けて入られない。

(くっ・・・!!駄目だもう眼を明けてられねぇ!!)

周囲は、横島から発せられる光に照らされ、白と黒のコントラストを描いている。
そして、光が凄まじい速さで膨れ上がり一瞬にして・・・・・・・横島と共に・・・・・
消えた。
















カチ カチ カチ カチ カチ

時計の秒針を刻む音だけがその部屋を支配する丑三つ時、外では満月が煌々と我が物顔
で輝きを放っている。
部屋の中は、乱雑としていてあちらこちらに、この部屋の主人であろう者の持ち物が所
狭しと散らばっている、ランドセルやミニ四駆のパーツ等から、男の子の部屋らしい事
が分かる。
ベットには、小学生くらいの男の子が盛大に鼾をかきながら眠っている。
突然鼾が止まったかと思うと、「ガッバ!!」と布団を跳ね除け上半身だけ男の子が起き上がる。

「くっぅぅ!!一体何だってんだ〜!!まだ眼が明けらんねぇやぁ・・・・」

暫く身動き一つせず、両手で眼を抑えていたが、漸く落ち着いてきたのか恐る恐る眼を覆うっていた手を外し、眼を明けていく・・・・・。

「ホッーゥ!!」

と安心した様に一息付くと、今度はキョロキョロと周りを見渡しながら、違和感を感じ始める。

(何処だ此処・・・・・!!!!!!!!!!・・・なっ何故に!!!)

男の子は、ベットから飛び降りると天井からぶら下がる蛍光灯の紐を引っ張り、電気を付ける。

「なんじゃ〜こりゃ〜!!昔の俺の部屋やんけ〜!!」

男の子は、身体を震わせながら辺りを見回しながら、この状況を必死に理解しようとするが、ふと窓に映る自分の姿に眼が停まる・・・其処に映る姿は・・・横島忠夫・・・本人だ・・・・ただし・・・小学生の頃の・・・・・。

「なんですとーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」




そして・・・・・・・又再び・・・・・幕が開く・・・・・。





















































































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