ザ・グレート・展開予測ショー

GS横島極楽大作戦(2)


投稿者名:モリータ
投稿日時:(03/10/23)

「え〜とつまりおキヌちゃんは・・・」
俺はおキヌちゃんが話してくれたことを確認する。
おキヌちゃんの話によると山の噴火を鎮めるために人柱になったけど才能がなく、神様になれないうえに成仏もできない状態である。
「・・・とつまりこういうこと?」
『はい・・・』
う〜ん・・・ここが過去なんだから俺が知ってることとの違いはないわけだな。
過去と今の違いというと前はこんな会話をしていないってことくらいか・・・。
「ってことは、俺を殺すことで俺と入れ替わり自分に掛かった地縛を解こうとしたわけか」
『ごめんなさい!!』
おキヌちゃんが俺に謝る。そりゃーも何度も頭をぺこぺこ下げて。
「あ〜おキヌちゃんそんなに何度も謝ることないって」
俺はそう言っておキヌちゃんを落ち着かせる。
『でも私これからどうすれば・・・』
「う〜ん、そうだな・・・」
確か美神さんがワンダーホーゲルのおっさんと入れ替えるんだよな・・・。
となると・・・
『あの〜横島さんどうにかなりませんか?』
「俺は霊能力者じゃないから力になれない・・・」
『そうですか・・・』
俺はGSである。ただ俺がいた過去の世界でのことである。
おそらく今の俺じゃおキヌちゃんをどうにかするなんてことはできないだろうな。
とくれば・・・
「あっ!でも完全に手がないってわけじゃない!!」
『本当ですか!?』
「俺と一緒にこの山に来てる美神さんなら何とかしてくれる」
『本当ですか!?』
ただ、ただじゃないんだよな美神さんの場合・・・。
「多分、美神さんはこの先にある人骨温泉てとこにいると思う。だから、おキヌちゃん俺についてきてくれる?」
『はい、わかりました』


「美神さ〜ん!!」
俺は山道を走り目的地である人骨温泉にやってきた。
それで俺は旅館の女将さんに美神さんがどの部屋に泊まってるのかを聞いてその部屋に向かって行った。
「あれ?美神さんいないな・・・」
がしかし、美神さんはその部屋にいなかった。
とくれば美神さんが行った所は・・・

露天風呂!!

そうだ!そこに違いない美神さんはきっと露天風呂に行ってるに違いない!!
早く行かねば!!美神さんの入浴シーンが終わってしまう!!
Let‘go!!露天風呂へ!!

「美神さ〜ん!!」
俺はためらうことなく露天風呂へと入って行った。
そこで俺が目にしたのは予想通り美神さんがいた。
ただ、予想と違うのは美神さんが裸でなかったということだった。
「あら、横島くん遅かったわね」
「あの美神さん霊はどうなりました?」
俺は心の中で涙を流しつつ美神さんに聞いてみた。
美神さんが入浴シーンを覗かれたことに怒りワンダーホーゲルを強制成仏させてしまえば俺の知ってる歴史通りに進まなくなってしまうからである。
ここは、歴史通りに進んでもらわなくちゃ困る。
へたをすればおキヌちゃんが成仏なんてことになるかもしれないからな。
「あんたの横にいるでしょ」
俺は美神さんが指す方を見る。
お〜!!あの髭面は確かにワンダーホーゲルだ!!
「で・・・ど〜するんスか・・・?」
「死体を見つけて供養すれば成仏するんだって」
「死体を見つけるあの吹雪の山に行くんスか?」
「そうよ」
「誰が?」
「も・ち・ろ・ん、横島くんが」
「いやっスよ!!寒いし!山歩くなんてしんどいし!」
『お願いであります!自分を助けてください!!』
ワンダーホーゲルは必死に俺に頼む。
い〜や〜だ〜!!この髭面のオッサンと山に登ったら襲われる!!
それだけは嫌だ!!男同士で山の一夜を過ごすなんて絶対嫌だ!!
「そ・・・そうだこういうのはどうっスか?」
「何?くだらないこと言って殴られるくらいなら、さっさと山に行くほうが利口よ」
俺は美神さんにおキヌちゃんのことを話した。
「なるほど、その娘の代わりにワンダーホーゲルを山の神にすればいいわけね」
「そうです」
「横島くんにしていい考えね・・・お金もかからないし・・・」
「というわけでワンダーホーゲル!俺はあんたと山に登る必要がなくなった。だから成仏するのやて山の神になれ!!」
『や・・・山の神!自分がっスか!やるっス!やらせてほしいっス!!』
「あなたもそれでいいわね?」
『はい!』
美神さんはおキヌちゃんにも確認する。
ふ〜これで危機はさった・・・とりあえず・・・
「この者をとらえる地の力よ!その流れを変えこの者を解き放ちたまえ!!」
美神さんのその呪文・・・かな?を唱えておキヌちゃんを縛っていた地の力がワンダーホーゲルのほうに流れ、ワンダーホーゲルは神様の姿になった。
『これで自分は山の神っスね!!』
そして、その言葉を最後にどっかに飛んでいってしまった。
『ありがとうございました。これで私も成仏できます。』
「いいのよ、こっちも手間が省けたしね」
『横島さんも・・・ありがとうございました』
「いや・・・俺は礼を言われることはしてないって」
『さようなら・・・・・・』
とおキヌちゃんが天に昇っていく。
『あの成仏ってどうやるんですか?』
そして俺の予想通りの言葉を出し美神さんのところに日給30円で働くことになった。

は!!
まさか俺の時給って250円!!?

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