涙
投稿者名:誠
投稿日時:(03/11/ 6)
わたしはこいつに最初会ったと、きおびえていた。
他の奴等と同じように、私を捕まえようとすると思ったから。
他の奴等と同じように、私を殺そうとすると思ったから。
でもこいつはわたしを助けた。
ばれたら自分もやばいだろうに。
わたしはこいつをばかした、信じられなかったから。
わたしはこいつをばかした、裏切られるのが怖かったから。
わたしはこいつと再会した、嫌われてると思ってた。
こいつは言った、「あいかわらずだな。」
うれしかった、こいつが話しかけてくれたのが。
こいつは夕焼けを見ていた、悲しそうだった。
こいつは夕焼けを見ていた、綺麗だった。
見た目がじゃない、こいつの儚げな雰囲気が・・・綺麗だった。
こいつは話してくれた、夕焼けの思い出を。
こいつは話してくれた、蛍との思い出を。
こいつは話してくれた、悲しい・・・恋を。
わたしはうれしかった、仲間だと認めてくれた気がして。
わたしはうれしかった、こいつは吹っ切れたんだと思って。
だけど違った。
こいつは妖怪の攻撃にやられそうになったわたしを助けたときに叫んだ。
「危ない!ルシオラ!!」
こいつはわたしのかわりに攻撃を受けた。
わたしは悲しかった、こいつがわたしを見てなかったから。
わたしは悔しかった、こいつの心にはずっと蛍がすんでいるから。
だけどそんなことより、こいつを守れないわたしがいやだった。
わたしは守る、こいつの体を。
わたしは守る、こいつの心を。
わたしは守る、こいつの魂を。
わたしは守る、こいつのすべてを。
取り戻そう前世の記憶を。
力を手に入れよう、わたしがわたしでなくなっても。
しかし、心に刻んでおこう・・・。
「わたしは横島を守る!」
わたしは軽くキスをした。
こいつの傷が癒えるよう、わたしがこいつを忘れぬよう。
わたしは輝き思い出す。前世の記憶を、前世の力を。
そしてわたしは忘れてく。現世の思い出を現世の想いを。
わたしは復活した。しかしなぜか心が冷たい、なぜか心が冷めてる。
ふとまわりを見回すと目に入ったのは傷を負ってる一人の少年。
なぜか愛しい一人の少年。
わたしは彼にキスをした、とても懐かしい味がした。
彼を見てると心が弾む。
彼に触れると体が火照る。
なのに・・・。
なんでわたしは泣いている?
わたしの頬を涙がつたっていた。
今までの
コメント:
- 前回の短編のとき書いたように今回はほのぼのを・・・ってぜんぜんほのぼのじゃねー!
ごめんなさいほのぼのはもう少し待ってください。
ちょっと暗い話しになっちゃいました・・・。しかも大好きなタマモで・・・。
ではまた・・・。コメントよろしくお願いします。 (誠)
- 今気づきました!
一番上の文『わたしはこいつに最初会ったと、きおびえていた。』となっておりますが
『わたしはこいつに最初会ったとき、おびえていた。』です。すいません。 (誠)
- どうも〜ヒロです〜
く、今回も騙しかと一生懸命推理してたのにぃ・・・してたのに!!
騙しでないということに騙された・・・負けた・・・完敗だぜ・・・
タマモの心境がよく伝わってなんかよかったです。後半、今までの心境と裏腹な結果になったのも皮肉げで好きですね〜キスしてたけど・・・
ちなみにタマモって前世でもそんなに強くはないっぽいと思いますよ〜
保身のために時の権力者に取り入ったって美智恵さんも言ってましたし・・・(爆)
いやいや、この間どこかのお話で記憶を取り戻したタマモがすっごく強いような内容のお話があったんで、一応・・・(余計ですね・・・すいません)
であであ〜これからも頑張って下さいませ〜 (ヒロ)
- 御免なさい。これ、読んで混乱してしまいました。文章で・・・・・
こいつは妖怪の攻撃にやられそうになったわたしを助けたときに叫んだ。
「危ない!ルシオラ!!」
こいつはわたしのかわりに攻撃を受けた。
「わたし」ってタマモじゃないの?ルシオラ?駄目だ。俺のからっかすの脳じゃ、
理解できねえ。という事で、中立です。すいません。 (DIVINITY)
- またわたしの自分にしかわからない表現がありましたか?すみません
『わたし』ってのはタマモです。タマモがやられそうになったとき横島の中でルシオラがやられた時のことが思い出されてつい口走ってしまったということなのです。 (誠)
- ども、BOMです〜。
なんか文章的に分かりづらかったのと、タマモにルシオラのことを簡単に話すかな?
なんて思いましたので今回は中立です。
どうもタマモ×横島という図案が頭に浮かばないせいもあるのかもしれませんが・・・ではっ! (BOM)
- わたしは分かりましたよ。w(多分)←え?
タマモの熱い想いだけで十分でした。
賛成で。
タマモの記憶はパンドラBOXですから・・・
いろんな話になりそうですよね。 (KAZ23)
- ヒロさん
騙しばっかだとばれやすいんでたまにはまじめに。
タマモは前世そんなに強くないかもしれないですね。
でも、それでも横島のやくにたちたいという彼女のけなげな心が書きたかったんです。
DIVINITYさん
すんません、わかりにくかったですか。
これから気をつけます。 (誠)
- BOMさん
うーーーんやっぱり話さないですかね横島は・・・。
タマモに想いをよせてもらえそうな男が・・・いないんです。
KAZ23さん
タマモの情熱わかっていただけましたか。
タマモはいろいろかけそうです。
コメントありがとうございます。 (誠)
- 端的に語られる一つ一つの行からも、一話ずつSSが書けそうなくらいのストーリー展開を感じる事ができました。
自分の存在を認めてくれた横島くんの役に立ちたいという想いが裏目に出て、現世の記憶を忘れてしまったけれど、それでも好きという想いはどこかに残っている。
ここから先にもストーリーが繋がって、さらに大長編にもなりそうな広がりを感じさせます。
もちろん、これ単品で展開予想的評価をしても、ありえそうなので賛成です。 (斑駒)
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