ザ・グレート・展開予測ショー

秋さがし   その2


投稿者名:BOM
投稿日時:(03/10/24)

前回のお話
紅葉見にきたハズなのに松茸狩りにさせられた横島達。
はたして松茸は見つかるのか?意外な展開が待ってるのか?作者も知らない(爆)









早速狩りを開始する一同。だが、

「せんせー、松茸って何でござるか?」

ズドッ
いきなりの的はずれな質問。シロは自分が何か悪いことでも言ったのかというよーな顔をしている。
が、仕方あるまい。いくら人狼とて獲物が何か分からねば狩りができんのは当然。

「おまえ知らんで探そうとしとったのか!?松茸ってのはだなー・・・・・」
「松茸とは?」
「あー、そのぉ、えっと、何だ?・・・・・・・・・・・・・辞書で調べろ」
「そんなもんないでござるよ。まさかせんせー、知らないんでござるか?」

ホントに邪念のない顔で聞くシロ。
でもそんなことを言っちゃうと飢えた獣が騒ぎ出す。

「しゃーないやろ!どないしたら薄給で働く俺に松茸のよーな秋の味覚味わえる余裕があるっちゅーんじゃー!
そんな金あったらゴムのゆるんだパンツはかずにパック寿司たらふく食えるんやー!!」

バックには荒波が出てきて、鬼のような形相で眼から血の涙を流しながら叫ぶ横島。
そのあまりの迫力にビビって後ずさるシロ。
横島の金銭的状況が分かっている以上、ここは納得するしかない。
するとおキヌちゃん、シロにこんなことを。

「シロちゃん、松茸ってのはね、とっても美味しいけど高い食べ物なの。焼いたり炊き込みご飯にして食べるのよ。」

そのとき、シロの頭では。
ここまでで分かったことが2つ。
1.食べ物である
2.高価なものである

この2つから導き出されるものは?

食べ物+高価なもの=霜降り肉!

シロの思考回路はこのよーに分析したのであった。

「わかったでござる!おキヌ殿。霜降り肉でござろう?拙者頑張って見つけるござるよ」
ズドドドド・・・・

「ち、違うでしょー!この馬鹿犬ー!!
 はぁ、はぁ、まったくあいつったらとことん神経が単純なんだから。ところで・・・」
「「え?」」
「松茸ってなんなの?」

あ、二人が、凍った。





「・・・ふぅ〜ん。松茸ってキノコのことなんだ。それって美味しいのかな?」
「さぁな、俺は食ったことないし・・・おキヌちゃんは?」
「私もないです。美神さんならあるかと」
「やっぱりか。あんの守銭奴め!自分だけいい思いしやがって!俺たちが必死になって働いてるってのに!」
「ちょっと、横島さん。いくらなんでも・・・」

ひゅーん・・・・・
ドゴオォッ
あいやー、でっかい岩が飛んできたアルよ。あ、なんか書いてるアル。(厄珍調で)
『横島ぁ!帰ったら私刑!!』
あ〜あ、ボウズもこりないアルね。まったく。

「あうあう・・・だから言ったのに・・・大丈夫ですかぁ?」
「・・・バカ」
「・・・・・・ぐはぁ・・・」


そのころシロは・・・
「どこでござるかー?松茸ー?」
あたりをガサガサと散策中。そしてどこにしまってたのかでっかいカゴを担いでいる。
そしてその中にはイガイガとした茶色い物体。うろこ状に包まれた竹の若芽。イチョウの種。
秋の味覚よりどりみどりである。一言で言うと美味そう。それがふさわしい。


どこの世にも食に困るものはいたるとこにいる。昔それは追いはぎだとか盗賊だとか言われてた。今はあまり見なくなったが山賊なんてのもいた。
そして今ここに小さい山賊が1人。ねらいは・・・あのカゴ。

野生に帰ったよーな動きで獲物に近づく。だが、ねらった獲物が悪すぎた。
「・・・殺気!」
気づいたシロはすぐさま戦闘態勢に入る。と同時に、山賊が襲いかかる!
「遅いっ!」
この程度の相手に霊波刀を使うまでもない。攻撃をかわしたシロは木を使って三角飛び。
すぐさま相手に飛び乗り、眼前に拳を突きつける。
「何者でござるか!拙者達の食料を狙うとは!」
「・・・へへっ、まぁまぁそんなに興奮すんなって、シロ」
「あぁっ!おまえは!」

この山賊は一体だれ?果たして秋の味覚の行方は?松茸はどーなる!?
数々の疑問を残しつつ、続く。






「ねえ?もしかして私の出番ってこれだけ?なんでこの私がこんなに扱い低くなきゃいけないのよーーー!!」

大丈夫、たぶん次は出すから。・・・たぶん。



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