ザ・グレート・展開予測ショー

三回目の対決!!


投稿者名:BOM
投稿日時:(03/11/ 6)


どかんっ!!

勢いよく机をたたく。

「何故だ!?何故いつもあの男に勝てないんだ!?」

あの男のアホ面を思い出すたびに腹が立ってくる。

自慢の“エモノ”を駆使してすらアイツを倒すことはできなかった・・・

「一体どこに非があったというんだ!?一体・・・!?」

焦りが一層激しくなる。

焦りは怒りを呼び、怒りは平常心を失わせる。

そんなことは分かりきったことなのに・・・

「・・・・・・くっ!くっそぉ!・・・・・・」

どんがらがっしゃーん!

・・・からん、からん・・・

机の上にあった装具類が落ちていく。

その音は非常に無機質で、虚しい音でもあった。

「・・・はぁ、はぁ・・・落ち着け、落ち着くんだ・・・」

そうだ、今ここで焦っている場合ではない。

すぅー、はぁー。

すぅー、はぁー。

深い深い深呼吸を数回する。ようやく気分が落ち着いたようだ。

「・・・とにかく、今回の敗因を考えよう。二度とこんなヘマをしないように・・・」

思考を駆けめぐらせ、ありとあらゆる敗因を探す。だが・・・、

「ない・・・!何もない!敗因となり得る要素がどこにも・・・!」

そう、本当に、なんの非もなかった。

もし、それがあるのだとしたら・・・

「・・・油断したか。それしかないな。だが油断したつもりなどさらさらなかったが・・・
 
 仕方ないか・・・」

敗因は油断によるものと決めつけて、修行を再開した。

より激しく、より厳しく。

確実に強くなったと思っても満足せず、常に向上心を持って。

生まれてから初めて、このような努力をした。

自分を追い込み、次こそ確実に勝利を掴むために・・・







そして時が過ぎ・・・

「ん?どうやらお呼びのようだ・・・さて、行くとするか・・・待っていろ!横島ァ!
 今度こそお前を・・・倒す!!」

倒すべき相手の名前を叫び、自慢の“エモノ”を携えて、戦場へと向かった。













































『ゴオーーーーーーーール!!早い早い、またもや「浪速のペガサス」!
 横島忠夫君、3年連続全日本ミニ四駆大会優勝ぉ〜〜〜〜〜〜〜〜!!』

「ま、また負けたーーーーーーっ!?俺のプテラノドンX(エックス)がぁーーーーーーーっ!?」





場内アナウンスを受け、3年連続優勝という栄光に輝く少年、横島忠夫。

・・・・・・をかなりの苦戦に追い込んだものの、そいつに3年連続で負けた、

通称「ダテ・ザ・キラー」こと伊達雪之丞がデパートの屋上で叫んでいた。

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