ザ・グレート・展開予測ショー

GS横島極楽大作戦(3)


投稿者名:モリータ
投稿日時:(03/10/26)

人骨温泉の一件から一週間がたった。
この一週間俺は美神さんのアシスタントの仕事・・・・・・
まあ、主に荷物持ちなんだけど、それをやりながら今の自分の状態を確認した。
どうやら今の俺は文珠を出すことができないようだった。
当然といえば当然である。霊波刀やサイキック・ソーサーすらも出すことができなかったから当然である。
どうやら俺の霊力は一般人並、つまり素人そのものであった。
また、肉体的な面に関しても普通の高校生の体そのものであった。
俺は記憶のみ過去の世界に持ってくることができたようだった。


俺はこれからどうすべきか、霊力に関する特訓を今するべきなのだろうか?
俺は正直なところ特訓をしたい。
けど、特訓をしたいのだが問題がある。現役のGSの指導もなしに急に霊力が使えるようになったら不自然としか言いようがないのではということである。
過去であるこの世界に来る前の世界、つまり俺が前までいた世界では小竜姫様の力のおかげで霊力を操るきっかけとなっていた。

なら、妙神山に行って小竜姫様に修行をつけてもらうか。
ダメだ!!
まだこの世界での美神さんは小竜姫様の所に行って修行なんてしていない。
ましてやど素人である今の俺が妙神山に行って修行をつけてくださいと頼んでも断られるのがオチであろう。確か紹介状がいるんだよな・・・

霊力に関する特訓は・・・無理だよな・・・
だったら・・・体を鍛える・・・しかないよな・・・
う〜ん・・・そうだな、体を鍛えておくか・・・別に霊力と違ってこっちの方はやれば誰でも成果はでるしな・・・
となると・・・あれをするか・・・
前の世界で復興した妙神山でやった筋トレをするかな。
とれあえず今はこれだけにしとくか・・・
よし!今日はもう遅いし寝るか!!
俺は明かりを消して布団の中に潜り込んで眠りについた。


そして翌朝

「きょ・・・共同作戦!?そんな話聞いてないわよ!?」
この第一声は美神さんのものだ。
何で美神さんがこんなに驚いてるかというと共同作戦と依頼者から聞いたからだった。
依頼の内容はというと新築マンションに集まる霊を除霊してくれというものだった。
依頼内容としては実にシンプルなのだが、その肝心の霊の数が千を超えるため早急に除霊してほしいとのことだった。
「どうするんスか美神さん?」
俺は美神さんに尋ねてみた。
「確かに私も千を超える霊を除霊するなんて、しんどいし!お金も掛かるからやってらんないけど・・・」
「けど・・・なんスか?何か問題でも?」
「私への取り分(お金)が半分になるなんてもっと嫌よ!!」
「それが本音っスか!?」
「え〜〜私、令子ちゃんと一緒にお仕事できるのを楽しみにしてたのよ〜〜」
「そ・・・その声は!?」
美神さんにしては珍しく、少々怯えた表情をしながら驚きの声を出した。
「め・・・冥子!?」
さっきの声の主は冥子ちゃんだった。
まあ、美神さんがそこまで怯えるのもわからないでもないが・・・
『あの、美神さんその人とお友達なんですか?』
俺の横でぷかぷか浮いていた幽霊のおキヌちゃんが美神さんに尋ねた。
「友達っていうか、知り合いよ」
「ひど〜〜い。お友達じゃないの〜〜」
冥子ちゃんは頬をふくらませて文句を言うが迫力が全くない。
『はじめまして、私キヌっていいます』
おキヌちゃんが自己紹介を始めた。
「横島です。横っちと呼んでください」
俺もおキヌちゃんに続いて自己紹介をした。
「よろしく〜〜おキヌちゃん、横島くん、六道冥子です〜〜〜」
俺の要望はあっさりと無視された。


美神さんは冥子ちゃんと共同作戦をすることとなった。
その背景として冥子ちゃんが泣きそうになりそれを見た美神さんが慌てて承諾したという隠れたエピソードがあった。
「私が結界を作るから冥子は式神で霊を食い止めて」
「バサラちゃん〜頼むわよ〜」
冥子ちゃんの影から式神のバサラがでてきた。
「横島くんわたしたちから離れないようについてきなさい。それからおキヌちゃんはここにいて」
『わかりました』
「了解!」
こうして俺たちはバサラの吸引力により中に進んでいった。
「インダラちゃん、ハイラちゃん、サンチラちゃん出ておいで〜」
「あ・・・あの・・・美神さん・・・」
「言わないで横島くん・・・私もわかってるから・・・」
どうやら美神さんは俺が言いたいことがわっかったらしい。
俺が言いたかったことというのは四匹の式神の登場によってどっちが悪霊だかわかんないということであった。

奥に進むごとにバサラの吸引力が弱まってきた。そのため霊が俺たちを攻撃してくる勢いが激しくなってきている。
「み・・・美神さん・・・やばいっスよ!だんだん霊たちの勢いが増してきて・・・」
「わかってるわよ!今結界をはってるからもう少し粘って!」
「れ・・・令子ちゃん〜、なんだか私を狙い撃ちにしだしたみたい〜」
冥子ちゃんが言うように霊たちは冥子ちゃんを狙っている。
式神たちが冥子ちゃんを守っているがそれもいつまでもつかわからない状態であった。
その時俺と美神さんは式神の死角から冥子ちゃんを狙おうとしているのを見た。
「まずい!このままじゃ!!」
と美神さんは言って俺をヒールでおもいっきり蹴っ飛ばした。

「うが〜!!」
蹴飛ばされた俺は不本意だが冥子ちゃんの盾となってしまった。
「ぐはっ!!」
美神さんは俺が霊の攻撃をくらってる間に結界を作り終えた。
そしてその後は嘘のように霊を払うことができた。

めでたしめでたし・・・

じゃな〜い!!
美神さん!俺への扱いひどくないっスか!
そりゃ冥子ちゃんのぷっつんを防げたからよかったもののもっといい方法があったんじゃないっスか!

だが、この後俺にさらなる悲劇が降りかかるとは当の本人である俺に知る由もなかった。

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